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【黄河源流シリーズ#008】上海から1800kmの街・隆徳県-走行距離71.8km
2011年06月05日 甘粛省 / ※スタートの上海から1,800km
レポート書こうと下書きまで書いて寝てしまったので書き上げて送信!
それ以外のアレコレをやっているうちに10時を過ぎてしまった。今日は距離は短いが2800mの峠越えの日。
昼に出て遅くまで走れば大丈夫かな・・・。と言う訳で11:00過ぎに出発。走り出してすぐにブランチ♪
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川沿いの道をひた走る。標高が徐々に上がっていく。というか下りがゼロ。十字路鎮というところまでは、緩やかな登り坂。標高1800m位。そこから一気に2800mまで登らなければならない。気合を入れて走り出す。あれ?道が新しい!?と、なると・・・と改めてGPSを見ると国道が出来ていて、峠に上らなくてもトンネルで通過できるじゃないですか!・・・・ところが私、こういう時に融通が利かない。昔からこの辺だけは譲らない。
トンネルを通れば、今日の目的地まではアッサリと着ける。が、しかし!旧道となった道は多分数年後には廃道となるはず。
ならば、今走らないと二度と走れない訳ですわ。で、旧道を進むことにした。
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向こう側に延びる道が新道。手前にある道が旧道です。
走り始めてやはり後悔・・・。だって・・・道路が既にグチャグチャ。
舗装は全体の3割程度。ただ旧道なので車も走らないから排気ガスからは逃れられた。
登る事2時間ちょっと。今度は雨が降ってきた。
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気温がドンドン下がり始め、ついには8度まで下がった。
急な雨だったし休む場所もなく、Tシャツ、短パンで濡れるままでいたから寒い寒い!
なんとか最後の気力で2840mまで漕ぎつけた時には18:00を過ぎていた。勿論峠には誰もいない。
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びしょ濡れで寒い・・・
あまりの寒さにレインウェアを出して着こむが中が濡れていて気持ち悪いし、手がかじかむ。
おまけに酸素濃度も約70%なので呼吸が若干苦しく感じる。
ちなみに2800mと言うと富士山8合目あたりです。
長居は無用!一気に下りだすが、雨でぬれた峠道で思うようにスピードは出せないが、
下ったらすぐに目的の町に着くことが出来た。
寒さで体が震えが止まらない・・・。
宿も一発で見つけることが出来たが、パスポートを出した瞬間に「鬼子」(日本鬼子=日本人の蔑称)と言われ、
ちょっと悲しい気持ちに。でも、これは、これだけは仕方ない事だ。誰のせいでもない。
部屋は値切った為なのかどうなのか分からないがクサイ部屋。風呂場の水が流れず部屋の中に流れ込んでくるが、
どうせ一泊だから気にしない気にしない。
ネットが繋がるだけでもありがたい。それにしても寒い。
持ってきた長シャツを鞄の奥から引っ張り出して着こむが、それでも寒い。標高2300m。
部屋に入って鞄を開けたら・・・・荷物が一部濡れてしまっていた。
このくらいの雨だからいいや!と思ったのがマズかったわ。今後要注意だわな。
ここから蘭州までは約300km。途中にある町も微妙な距離に点在しているので悩ましいところだ。
そういえば。おじいちゃん(李さんね)。なんと病院で注射を打ってもらって見事に復活したらしい!
今日から走り始めて、昨晩僕の泊まった町まで来たそうだ。
しかし、やはり膝が痛くなったらしく、バスの移動を考えているらしい。蘭州で合流することを約束した。
そう。それぞれ旅のやり方がある。バスで移動しても良いし、止めたって構わない。
僕も同じだ。でも、僕は自分の脚で、轍を切らすことなく走りたい。
意地を張るつもりはないけれど、そうしたいという気持ちだけは16歳の頃から変わらないものなので。
この先、どうしようもない事はあると思うけれど、それまでは・・・轍は途切れさせない。
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朝ごはん:4元
昼ごはん:40元!!!!!
何も無いところだったので仕方なく・・・
その他:0元