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【黄河源流シリーズ#016】平安県-いよいよ青海省へ突入!

2011年06月24日 青海省 /

目覚ましを無視し続けた。
体が重い。ベッドの中で体を伸ばすと足がツル感覚がある。
昨日は久しぶりに走って、猛烈に膝が痛かったからなぁ・・・。

などと言い訳をしている内に9:00を過ぎてしまった。
イカンイカン。走らねば!
なにせ今日は青海省へ突入の日なのだから!

重い体を起してサクサクと準備をする。
外は快晴!しかし乾燥しているのでそれほど暑くなさそうだ。
自転車に跨り漕ぎ出すと、やはり膝に痛みが走る。
まずいなぁ・・・これからドンドン険しくなるというのに・・・。

しかし昨日のバンテリン効果もあるようで大分痛みは引いている。
ボチボチ行きましょうかね。

走りだしてすぐに青海省の省境に到着!
あっけなく青海省に入る。

青海省へのゲート
省境を流れる「黄河」

暫くすると思わず走りながら叫んでしまった!

その景観に!

あぁ・・・いよいよ青海省なのだ!と。

黄河を脇に見ながら、崖の間を走りぬける。
崖からは幾つもの石(石というには大きすぎるし、
岩というには小さすぎる)が道路に散乱している。

勿論、崖からの落石だ。
車ならまだしも、生身の体に落ちてきたら・・・・
痛いでは済まないだろうな。 

で、崖を避けて道路の反対車線を走る。
眼下には黄河が轟々と流れている。
黄河の色はミルクチョコレートの色。

これを黄色と言えなくもない。
普通、川の水が茶色ければ「汚い」と思うのが普通なのだが、
黄河の場合は違う。

美しいのだ。

おそらくとても細かい赤砂の色なのだろう。
そして細かいが故に水によく混じって、

まるでミルクチョコレートが流れているように見える。
それにしてもこれだけの砂は一体どこから?どこへ? 
そんな黄河を一日中脇に見ながら走っていた。

御覧の通り、山には木は生えていない

お昼頃に小さな食堂を発見。
村中の人がそこに食べに来るようですぐに満席!

たまたま一緒に座った家族がカブ(蕪)を手に提げて来た。
これをサッと洗って塩で揉んでテーブルに出された。

「一緒に食べよう!」という訳でご馳走になったのだが、
この蕪の甘いこと甘いこと!

持ってきたお母さんは自慢げに

「うちの畑で採れたのよ!農薬なんて使ってないのよ!」

と何度も何度も説明してくれた。

それにしても美味しかった!
毎日の風景だが、こんな辺鄙な村にも小学生や中学生が沢山いるのだ。
昼御飯は家族と一緒。

・・・・なんか

・・・・いぃなぁ

・・・こういうの。

子供達は2時間のお昼休みで自宅に戻ってご飯
あっまいカブ!

相変わらず小さな村が点在するだけで、旅館一つ見つからない。

しかし岩肌がむき出しに見える山々と黄河を見ながら、
高原を走る気分はなかなか楽しい。

空気が乾いているし空も近い。
標高は2000mくらいだ。

日なたは暑いが、日陰に入ると涼しい。乾燥している証拠だ

今日は西寧市まで走る予定だが、朝寝坊したのでチト厳しい。
夕方になって会社から電話が入り、
急きょ電話会議をしなくてはならなくなったので1時間休憩。

これで西寧市までは確実に無理・・・・
という事で一つ手前の平安県に泊まることにした。

ムカつくフロントの対応だったが、小さい街なので選択肢も無い。
ひざの痛みもあるしここに泊まることにした。

すぐ横にレストランがあったので飛び込む。お腹ぺこぺこ。
昼に食べた蕪も置いてあったので試しに頼んでみたが・・・。

全然ダメ。

辛いし乾いていた。
やはり自家栽培で採れた蕪はひときわ違うのだね。

それにしてもこのレストランはすでに中国ではない感じ。
少数民族でいっぱいだ。

女性はほぼ全員、頭にスカーフをかぶっている。
顔つきも違う。ここはイスラムか?という印象。
食後に久しぶりに足のマッサージに行ってみた。
たまのマッサージは効く!

按摩してくれたおばちゃんにこの町の事を聞いてみた。
やはりこの町には7つの少数民族が住んでいて、
漢族(いわゆる中国人)はとても少ないらしい。
ちなみに彼女は生まれて以来、この町から出たことがないそうだ。

それほど気に入ってるんだね!と言ったら、
とても嬉しそうに「そうなのよ!」と答えたのが印象的だった。
平安県・・名前も良いね!

うぅぅ・・・眠い。
だめだ。文章がめちゃくちゃなのは分かっているけど、
書き直す気力はない。。
お休みー。。。

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飯高直人 著
『自由の教科書 夢を叶えた人だけが知っている8つの「捨てる技術」』

編集代行:DK.S

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