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ないものは作ってしまえ。

お客様と話し込んでいくうちに、気があうというか、シンパシーを感じるというのか、デザイン性能での方向性が、一致して、「そうだよねっ!」と、カタログのままではなく、部品を換装して、自転車を制作することがあります。

今回もまた、簡単に請け負ったはいいが、部品スペックの都合で、取り付けできないことが判明しました。通常ならば、この時点で、申し訳ありません、サイズが合いませんでしたダメです。で済ましてしまうはずなのですが、「ないものは作ってしまえ!」と、どこからか、聞こえてきました。(笑)。これまた、すぐ単純に作業に乗り出し、穴を開けたは、いいが、微妙にサイズが、合わず、さて、どうしたものかと、考えあぐねていると、過去の脳内デッドストックが、浮かんできてうまくいったのでした。二度と同じものは作れそうにないですが、納得いくものが出来上がりました。

もちろん、これは、注文したお客様の顔が、想い浮かんで、これが完成した時の笑顔を想像するから、できた仕事だと思うのです。

私が、知っている限り、こういったことは、自転車屋とか、金物屋とか◯◯屋と呼ばれる昔からの個人で商いをしている店主に多く見られることだと思うのです。口には、出しませんが、こうやってつながっているんですよね。

時代遅れかもしれませんが、私は、スマホを持っていません。簡単に、私とは、つながりませんが、でも、お客様の笑顔が見たいと思って、仕事を続けています。


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