2018年第2編集部振り返り座談会
2018年も終わりが近づき、今年を振り返る頃と思います。
今年は「サイボウズ式第2編集部」が立ち上がりました。第2編集部とは、読者と編集部がチームを組み、サイボウズ式をおもしろくする活動をしていくコミュニティです。
今回、第2編集部メンバーで2018年を振り返り、第2編集部のはじまりやラジオ企画、コミュニティにかけるそれぞれの思いなどを語りました。
第2編集部"始まりの1年
鈴木:第2編集部がはじまって10ヶ月が経ちましたね、第2編集部に入って変わったこととかありますか?
中村:ライフサイクルは変わりましたね。
藤村:ライフサイクルの変化、めっちゃかっこいい。笑
中村:いままでは「仕事が終わったら、帰って寝ます」みたいな感じだったけど、家に帰らずにカフェによるとかですかね
鈴木:仕事後にカフェに行って、第2編集部の活動をするんですか?!
中村:はい。家だとなんにもやらずに寝るだけだから、イベント企画を考えたり、(第2編集部のオンラインの情報共有の場の)キントーンをみて、「なんでみんな、こんなに書き込みで盛り上がったんだ?」と考えたりします。家に帰るまでの間ができたみたいな感じですかね
大空:僕は単純に、かかわる人が変わったなと思いますね。第2編集部に入る前は、編集者やライターさんって、胡散臭い人って思っていました(笑)
でも、実際にサイボウズ式編集部の人に会ってみると、イメージと全く違っていて。みなさんの情報感度の高さに、とにかく驚きました。「なんでそういうことまで知ってるの!?」みたいな。
中村:分かります!
大空:第2編集部では、情報をすべてオンラインで共有しています。こういったサイボウズさんの文化に触れることで、自分の職場でも取り入れたほうがいいと思うようになりました。職場はすごくアナログだったのですが、Dropboxを使って、みんなでオンラインで共有しはじめたり。
藤村:第2編集部に参加したことがきっかけになって、職場を変えていっている!
寺田:僕は今年、ハッシュタグ「#サ式」を覚えました。Twitterでこのハッシュタグをつけてつぶやいていると、みんなと話が盛りあがるんですよね。
いままでは、誰かに相談するとすれば、自分の家族か友人、会社の人ぐらいでした。けど今は、第2編集部のメンバーに相談できる。「これ、ありなんだ」って思いましたし、できることが少しずつ増えたかなって感じますね。
あと、自分でもやってみたい企画が出てきました。自分の新しいスキルを身につけたいですね。
鈴木:いいっすね。最近、第2編集部にジョインされた中神さんと武内さんはどうですか。
武内:私は社外メンターみたいな存在がほしかったんです。第2編集部は、(社外の立場として)アドバイスをしてくださる人がいて、自己開示することに対する恐怖がなくなりました。
「そんなに悩んで、何の意味があるの?」っていう人が1人もいない。一度、わたしの悩みを受け止めて、おもしろがってくれる人がいる環境がめちゃくちゃありがたいです。
中神:私は上司に対して、意見をいうことがあるんですけど、それが却下されることもあります。そうした時に、社外のいろんな人の意見を知ることで、会社のなかで意見を言うときの理由にしたり、その意見が合っているか、間違っているかの基準にできたりすると思うんです。
第2編集部ラジオ企画
寺田:第2編集部の活動といえば、ラジオってすごいですよね。僕にとって、ラジオって聞くものだったんですけど、自分たちが話したことを聞いてもらって、レスポンスをいただけるのがすごいなって思ってます。
森:ラジオの収録時に、話しながら、Googleドキュメントで台本をつくって、それを見ながらさらにトークをするというフォーマットができてきたのは、すごく興奮しました。
中村:僕は、大空さんのことをすごいなと思っていて。自分は(IT業界ではない)異業種で仕事をしているので、第2編集部に入ることにとまどいや葛藤があったんです。そんな中で、大空さんはラジオをはじめていて、すごいなって思います。
大空:正直、葛藤はありましたよ。編集部から「サイボウズ式第2編集部を始めようと思ってるんですけど、参加してみませんか?」といったTwitterのDMをもらった時、「自分は記事の執筆や企画は全然やったことないけど、どうしよう、入っていいのかな」みたいな。
藤村:第2編集部を立ち上げる時にみなさんにお送りしたDMですよね。大丈夫です、業種とか職種とか関係なく、入っていいんですよ。(ええ声)
(大爆笑)
鈴木:藤村さん、ええ声ですね。
藤村:それはええねん。
大空:DMをもらった後、「自分でも記事やイベントは手伝えるんじゃないか、じゃあやってみようかな」って思って入ったんです。入ってからも、葛藤はあったんですけど……。
単純に自分は何ができるかを考えたときに、Voicyを聞いてたし、ラジオって一応メディアだし、サイボウズ式はまだ音声コンテンツをやっていなかったから、これならできるんじゃないかと。
コミュニティへの想い
鈴木:第2編集部で活動をしていて思ったことがあります。コミュニティに新しく入って来た人が、すでに動き出したコミュニティやグループの中に入るときって、どうしても意識の差っていうか、心の壁みたいなとこえがあると思うんです。
第2編集部が立ち上がった後に、新たに入られた武内さんや中神さんは、「何かを発言するのってきついな」って感じたりしなかったですか?
武内:個人によって得意なコミュニケーションの仕方があると思うので、みんなが自分に合ったコミュニケーション方法で、交流ができればいいと思います。わたしは個人的にはお酒が好きなので、第2編集部の飲み会でざっくばらんに話せた部分があるんですけど(笑)。
中神:「自分が楽しむために発言する」、もしくは「発言をしない」。どちらもありだと思うんですよね。もしそこで嫌だと思ったら辞められるのが、コミュニティのいいところだと思います。
鈴木:なるほど。ほかにも気になることがあって。第2編集部でルールやコンセプトを決めたとして、活動が進めば進むほど、新しく入って来る人が、「あ、そのルールやコンセプトが絶対なの?」と思って発言できなくなってしまうこともありますよね。
藤村:ありますよね。
森:ある意味、コミュニティには「余白」があった方がいいんじゃないかなと。
鈴木:第2編集部の目的や「why(=なぜやるの?)」「what(=何をやるの?)」をつくるときも、まっさらな状態だったじゃないですか。
夏のはじめに、第2編集部の目的とは何かをみんなで考えた時は、「なんで第2編集部が立ち上がっているのに、いまさらこの話をしてるんだ!」っていう意見もありました。それはそれで、コミュニティの「余白」に対して、自分たちがアプローチしていける幸せな時間だったとは思うんです。
中村:確かに、「作ってる感」はありましたねー!
藤村:いまの第2編集部の「why」「what」 も仮というか、これから変わっていくこともありますよ。
大空:仮って言っていましたもんね。
藤村:コミュニティの目指す方向性は、集まったみんなで話し合いながら決めていけばいいと思うんです。第2編集部は「新しい価値を生み出すチームと働き方を考え、実践する」をコンセプトにおいています。
そのコンセプトと180度違う方向性の活動をしようとなれば、さすがに僕がストップをかけるんですけど、そうでないものなら、みんなで余白の部分から考えて、作っていったほうが多分楽しいだろうと。
第2編集部を作った僕が全部決めて、「みんなでこれやろうぜ」って言うのは簡単なんです。けどそれって、コミュニティとしては楽しくないですよね。第2編集部に集まったメンバーだからこそ考えられること、やれることがあるんですよね。それを大事にしたいかな。
鈴木:会社って、大きくなれば大きくなるほど、いろんなルールとか決めなきゃいけないし。でも、ルールを決めすぎると、自分で考えて、何かを作っていく楽しみがなくなっていくところもあるかもしれないじゃないですか。
それに対して、コミュニティは余白を楽しんでいくものかもしれないですね。
中村:あとは、第2編集部の活動の流れが分からない人がいたとしても、まわりで上手に経緯を説明してくれる人が多いなって思いました。
藤村:チームですからね。チームで同じ方向に向かっていきたいので、背景もしっかり共有するというか。
寺田:サイボウズ式というメディアがあって、やりたいことが言語化されて、前提がみんなそろってるから、みんなでいろいろ実践できる可能性はあるんじゃないかって思いますね。
藤村:コミュニティの特性かもしれませんが、発言・行動する人に、情報も人も集まってくる感じがしますね。
ただ、絶対に発言・行動をしてくださいというわけでもなく、ずっとROMっていてもいいと思うんです。そうやって活動内容を見てくれていたメンバーが、何かのタイミングで「自分もやってみたい」って思う時が必ず来るんですよ。僕はそれを待ちたいかな。
これからの第2編集部
鈴木:藤村さん、第2編集部のこれからってどうなるんですか?
藤村:サイボウズ式第2編集部ができて、半年ほどが経ちましたよね。「新しい価値を生み出すチームと働き方を考え、実践する」という第2編集部の取り組みが、どんどん形になった半年でした。
イベント、勉強会、記事企画、ラジオ、勉強会、集い(定例ミーティング)など、想像していなかった数々の実践が生まれたんですよね。控えめに言っても最高かなと。2019年はより活動の幅を広げ、サイボウズ式をよりおもしろく、より楽しい場にしていけるといいですね!
鈴木:(あ、ノープランだこれは……)