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文字起こし | Cybozu Design Podcast #19【ゲスト:株式会社ココナラ】デザイン組織の採用
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オープニング(00:00)
篠原/皆さんこんにちは。デザイナーの篠原です。この番組は、 サイボウズデザイン&リサーチグループのメンバーが日々の活動や取り組みを雑談形式で紹介するコンテンツです。デザイン・リサーチ・アクセシビリティを軸に、サイボウズデザイン&リサーチグループの今をお届けしつつ、メンバーの人柄やチームの雰囲気をお伝えします。
今回はゲスト会です。以前、ココナラさんをお迎えして「デザイン組織の立ち上げ方」というテーマでお話をしたんですが、非常に盛り上がったので、ぜひ2回目もやりましょうということで、今回がその2回目となります。ありがたいですね。さっそく、ゲストのお二人をお迎えしたいと思います。ココナラの外崎さん、成沢さんのおふたりです。本日はよろしくお願いします。
外崎/株式会社ココナラでデザイングループのマネージャーをしております。外崎です。よろしくお願いいたします。
成沢/同じくココナラデザイナーをしております。成沢です。よろしくお願いします。
篠原/よろしくお願いします。いや盛り上がったんで前回が。2回目を。
外崎/話が尽きなかった感じですよね。
篠原/ですよね。
篠原/今回のテーマはですね「デザイン組織の採用」になります。ココナラさんもサイボウズも、現在採用に力をいれてるということで、お互いの取り組みをざっくばらんにお話していきたいと思います。
サイボウズからは、柴田さんが来てくれてます。
柴田/サイボウズのデザイン&リサーチのマネージャーの柴田です。よろしくお願いします。
最近、採用順調ですか?(01:28)
篠原/よろしくお願いします。私も新卒デザイナーの採用を担当してるので、今日採用の話できることを楽しみにしてきました。よろしくお願いします。
早速、ぶっちゃけ話をしていきたいと思うんですけど(笑)
柴田/いきなり(笑)
篠原/最近ココナラさん、採用どうですかね?順調ですか?
外崎/(笑)そうですねおかげさまで、とても順調でございます。
篠原/おー!素晴らしいですね。そういえばこの間ReDesignerの周年イベントで行われたってReDesigner AwardでMost Valuable Partner賞を受賞されてましたよね。おめでとうございます!
外崎/そうなんですよね。ありがとうございます。僕らも実はそのイベントあんまり知らなくて、あとあとReDesignerの人から聞いて「実はそういう賞をいただいたよ」みたいな形でメッセージいただいて、びっくりしているとともに、採用ががんばったことが評価されて嬉しいなという気持ちであります。
篠原/素晴らしいですね。受賞理由のコメント、私も外崎さんがTwitterで投稿されていたのを拝見したんですけれど、そこに1ヶ月で採用成功まで結びつけたみたいなことが書いてあって、すごいなあとも思いまして。具体的に1ヶ月で成功まで行き着くのにどういった活動をされていたんですか?
外崎/それ実は僕が入社する前の出来事で、当然入社決まっていたんですけど、業務委託時代で、ここにいる成沢がまだ正社員1人っていうチームの状況で、とにかくやっぱりチームで立ち上げにあたって人を増やさなきゃいけないっていうところで、まず最初、めちゃくちゃ人リストアップしたんですよ。
篠原/候補者。
外崎/そう。一緒に働いてくれそう、かつ僕らが求めている人材をリストアップさせていただいて、あとはReDeisngerさんと一緒に、ひたすらスカウトを送りながら、面接セットしながら、カジュアルでも何でもいいんで、多分1日1回ぐらいは面談してたんじゃないかなと。
篠原/え!?すごいですね。
外崎/それでもう1ヶ月っていうふうな、最短で決まるっていうふうな形になりましたね。単純にめちゃくちゃコミットしたっていう風なのはあったんですけれど、そういうスピード感でできたのはすごい良かったなと。
篠原/そうですよね。なかなか1ヶ月でフィットする方と出会って採用成功までこぎつけるのは難しいですもんね。
外崎/運も正直ありましたね。やっぱり採用ってタイミングじゃないですか。皆さんもちろんご承知かと思うんですけれど。
たまたまいいタイミングでいい人に出会えて、無事入社を決めてくれたっていうふうなのがあって、いろんなところに発信とか、それこそ面談を重ねたりっていうのはあったんですけれども、やっぱりそのご縁があってっていうかたちで、その人が決めてくれて、今もバリバリ働いてくれてます。
採用苦戦時代をどのように乗り越えた?(04:23)
篠原/いや素晴らしいですね。サイボウズも最近、採用順調でして、波に乗ってきたような感じですよね、柴田さん。
柴田/そうですね。ここ数年いいんじゃないですかね。なかなか。
篠原/中途新卒ともによくなってきたっていう感じですね。数年前は応募する人もそこまで多くなくて、結構苦戦してた感じは、柴田さんありましたよね。
柴田/そうですね。5、6年前から本格的に始めたんですけど、だんだんブランディグ的に良くなってきた。印象がよくなってきたんじゃないですかね、ここ数年で。
外崎/サイボウズさんもReDesignerの賞を受賞されてましたよね。
篠原/そうですね。ReDesigner For Studentの方で、Most Valuable Partner賞、同じ賞かな、いただけて。
外崎/じゃあ、中途と新卒で一応賞をもらった2社という風な箔はある感じですね。
篠原/そうですね。その賞をもらった2社が、今回デザイン組織の採用について語るといったような回になっております。
外崎/じゃあこれは失敗できないですね。
篠原/失敗できない(笑)活動のありのままをお話できればなと思います。
外崎/素晴らしいですよね。でも何かそこから苦戦していった過去があってから、今絶好調みたいなところで、何かどういった工夫をされてきたんですか?
篠原/そうですね。今ようやくなんとなく波に乗ってきた感じなんですけれど、やっぱり以前は、サイボウズデザイン&リサーチグループっていう組織が存在してるのかどうかも、多分外部の方にはわからなかったっていうのがあって。「デザイナーってサイボウズにいるんですか?」とか、そういうふうな質問を受けることが多くて「これはいかん!」みたいな状況だったんですね。
なので、2年ぐらい前ですかね。そのぐらいからちょっと自分たちの組織とか、どういう取り組みをしてるのかっていうのをとにかく外に知ってもらわなきゃみたいな、焦り半分で、情報発信をとにかくしようみたいな感じで始めていったっていう感じですね。それが多分ようやく社外に徐々に認知されつつあってっていう感じになってきてるのかなと思いますね。
柴田/ちなみに、5、6年前にも大学の研究室を巡ったときに、学生10人いても、サイボウズのことを知ってる人が1人いるかいないかくらいの感じでしたよ。
外崎/でも、うちも一緒ですね全く。「ココナラってデザインチームあるの?」みたいな。「ココナラ デザイナー」とかで調べても、うちのサービス内のデザイナーさんが出てきちゃうんですよ。
まさに同じ状況で僕らも発信とか、せめて何らかの記事とか、何らかの見える形、活動が見える形のコンテンツを作らなきゃなっていうところで、確かにフリーデザイナーさんとかと組みながら、記事発信とかは、最初期にやっていったりとか、それこそイベントにあの登壇させていただいたりとか、なるべくあるんだよと、存在をアピールするみたいなところは、初期の活動としてやってました。
篠原/大事ですね存在アピールっていうのは。
外崎/うんうんうん。
採用で見ているポイント(07:31)
篠原/採用すごく順調ということで、具体的にその採用するとき、どういったところをポイントとして見てるんですか。
外崎/そうですね。なかなか難しいんですがいろいろ。現時点で弊社まだ新卒採用をやってないんで中途採用なんで、基本、即戦力を求めてはいるんですが。
まず最初はポートフォリオを結構しっかり見ているかなと思ってまして、例えばUI/UX系のプロダクトデザイナーであれば、しっかり物を作ってきた実績があるかとか、どういう背景で、何かそういったデザインをしたかとか、何か相手に見せる工夫をポートフォリオでしているかとか。
ほぼほぼこういったところができていないない人が僕の感覚だと99%の人は、何かそういった当たり前のことじゃないですけれども、何か相手に見せる工夫だったりとか背景を伝えるみたいなところができていない印象なので。
まずそこで、ほぼ大多数の人はちょっと落とさせていただいてるっていうのはありますね。
篠原/じゃあ、結構ポートフォリオでぎゅっと絞って、確度が高いという方を面接していくような感じなんですか。
外崎/そうですね。ただ一方でスキル以上に結構うちの会社、カルチャーフィットをとても大事にしている会社でして、大前提として何か僕らのやってるビジョンとかミッションに共感していただいてるかとか、あとはなんかOne Team, for Missionっていう僕らのバリューがあったりするんですけど、泥臭く仕事とかミッションに向かえそうかとか。
篠原/はい、はい。
外崎/あとはこれも当たり前のことなんですけど、いろんな人と人間関係を構築しながら、コミュニケーションが取れそうかみたいなところを見させていただいている感じですね。
篠原/もうスキルと、そういうカルチャー面のフィット両面見て、選考を進めている感じなんですね。
外崎/もうスキルは大前提で、いや、逆かな。そういったマインドみたいなのが大前提で、スキルにマッチしている人を見ているっていうふうな感じかもしれないですね。
篠原/なるほど。大前提として、カルチャーの部分があってっていう。
外崎/何かそこが見えないと、どんなにスキルが高い人でもやっぱり一緒にはなかなかやりづらいなっていうのが結構あったりして。
篠原/そうですね、そこはサイボウズもかなり似ていて、サイボウズのこの理念、チームワークあふれる社会を作るっていうサイボウズは理念があるんですけど、そこにやっぱりフィットする方を選考で見ていくというような感じになってますね。
外崎/なるほど。それは何か、御社はどうやって見られているんですか?サイボウズさんは。
篠原/シンプル方法なんですけれど、面接で聞いていく感じですね。サイボウズのどういったところに魅力を感じているのかみたいなところなんですけれど、応募してくれた方が、チームワークに関して、どういった今まで経験をされてきて、だからこういうところを変えたいからこうとか、何かそういったお話を引き出して聞いて、どのぐらいカルチャーがフィットしそうかどうかっていうのを判断したりしてますね。
外崎/なるほどですね。カルチャー大事ですよね。
篠原/大事ですよね。ココナラさんはどういった感じでその辺判断されてるんすか?ジャッジというか。
外崎/いやこれもなかなか難しいんですけど、基本どういうふうなプロセスでデザインしてきたかとか、独りよがりになってないかとか、他のエンジニアとか企画サイドとちゃんと協業してきた経験があるかとか、そういうのは結構一通り見るのかなっていうのと。あとはある程度面接進んできたら、うちのチームのメンバー全員に会ってもらうようにしてるんですよ。
篠原/そうなんですか、それは面接のどの段階ですか?最終行く前?
外崎/最終行く前、前後ぐらいですかね。前後ぐらいでそもそもメンバーから見て、この人一緒に働けそう?っていうふうなところで、人間性とか性格とか相性とかひっくるめて、一応、カジュアルな形でいろんな質問とか雑談とか交えながら見てもらうようにしています。
篠原/そうなんですね、成沢さんも面接というかそういうこともされているんですね。
成沢/そうですね、私だけでなく他のメンバーも一緒に交えて、候補者の方とお話させていただいておりますね。
篠原/その面談のときにフィットしそうだなみたいな感じを判断するのに、成沢さんが必ずしてる質問とかあるんですか?
外崎/鋭い質問ですね。
一同/(笑)
外崎/それ僕も知りたいです。
成沢/割と質問、候補者の方からの質問ベースでご返答を返すのが多いんですけど、必ず聞くようにしているのはどういう基準で今回転職先を探しているのか。ご自身の今までやってきたこと、これからやりたいこととかと、あとは仕事の上でも、いろんな選択肢を迫られたときにどういう価値基準で判断してるのかなっていうところが、転職活動の経緯とかを聞くことで見えてくるかなと思うんでそれは必ず聞くようにしていますね。そういうときに、皆さん興味ある項目ではあると思うんですけど。
篠原/そうですね。転職とか就職活動の軸みたいなところって、その人が見えますもんね。
成沢/はい。
篠原/柴田さんはちなみに、どういった質問でそのカルチャーにフィットしそうかとか判断されてるんですか。
柴田/そうですね。なんだろう、いつも必ず聞くのはどういう貢献できますかっていうのは必ず聞きますね。
篠原/ストレートだけど、大事ですよね。
柴田/そこから深掘りをするという感じ。
外崎/それは新卒でも聞くんですか?
柴田/新卒はもうちょっと優しく聞きます。
一同/(笑)
外崎/これからどういう貢献をしていきたいかとかそういうことですか。
柴田/そうですね。将来どんなイメージを持ってますかとか、3年後どんなふうに思ってますかとか、新卒の子には聞きますね。中途はもうちょっと厳しめに聞きますけど。
外崎・成沢/(笑)
柴田/それを聞きながら、自分たちの空いているポジションがあるので、どこに当てはまるかを想像しながらですね。引き出していくような。
外崎/何かお仕事の内容とかスキルセットとか多分事業のフェーズとかにマッチしないとなかなかね、一概に優秀な人って言っても、そのフェーズに合うかとかわからないですもんね。
篠原/確かにそうですよね。すごくスキルも高くて、すごい方が応募してきてくれた!って思ってもチームの状況だったり、プロジェクトの状態だったりで、やっぱりごめんなさいみたいになっちゃうときもあるので。
外崎/ありますあります。
篠原/やっぱり状況とかもありますよね。採用ってだから難しいなって思いますね。
外崎/難しいですね。
篠原/いい人を取るっていうだけじゃないところもあるというか。
柴田/最近、特にすごい人が応募してくれるので。
篠原/ありがたいことにそうですね。
柴田/今は足りないところに合わせるのがいいのか、新しいところに、うまく作った方がいいのかみたいな。難しい選択が最近多いですね。
外崎/そうですよね。新しくそういうね、活躍の場を作るかとか、そういうのもありますよね。
どんな選考フロー?(14:41)
篠原/ココナラさんは、今中途採用されてると思うんですけど、面接の選考フローってどんな感じなんですか。
外崎/そうですね。一概に必ずこのプロセスっていうのは決まってはいないんですが、先ほど話した通り、基本僕が書類を見て、その後問題なければ僕と1次面接をして、並行してかその後かわからない、人によったりするんですけれども、一応デザイン課題をやってもらって、プレゼンをしてもらうみたいなのを一応やらせていただいてます。
そこも基本問題なければ、代表の鈴木とか会長の南と見極め兼魅力づけみたいな面接してもらって、それも並行してさっきも話した通りメンバーにもカジュアルにやってっていうのが多いかもしれないですね。
篠原/課題を出されているんですね。毎回それって変えているんですか。候補者に合わせて。
外崎/基本2パターンしかなくて、UIUX系のデザイナーさんの課題と、グラフィック強い方の課題と二つに一応分けてます。
篠原/そうなんですね。その内容は、ちょっとこのポッドキャストだとあれですかね。笑
外崎/全然大丈夫ですよ。UIUXに関しては、アプリのオンボーディングの体験をどう作るかっていうような課題を設定していて、本当に自由にやってくださいっていうふうな課題なんですけど、割と自分で考えて、かなり少ない情報を提供してるんですよ、課題にしては。
うちのサービスがどうとか、ビジネスがどうとかユーザーがどうみたいな説明は全くしなくて、そこでみたいのって、割と少ない情報から自分で考察して、仮説を作って、デザインを作れるかみたいな。で、デザインを作ったら、それをちゃんと伝えられるかっていうところを見ているっていうのが基本的な見ているポイントになりますね。
篠原/かなり自由な感じにして、どういうところを見る人なんだろうみたいなところも、課題から見えてくるっていう感じなんですね。
外崎/まさに、どうやってデザインを作っていってるのかっていうところと、今までどういう風な経験でデザインを作ってきたのかなっていうところを見てます。
篠原/へー、いいですね。
柴田/それは面接の中でそういうことやってもらうんですか?それとも事前に課題を出して、その答えを持ってきてみてみたいな感じなんですか?
外崎/事前にですね。その期間も候補者に決めてもらってるんですよ。この課題出して、だいたい何週間とかどんぐらい作ってくるのっていうのも見るポイントには入っていて、スキルだったり、熱意だったりもするかなあと僕は思ってるんで、何かそういうところも見させていただいてるっていう形ですね。
篠原/いろんなところが見えてくるような事前課題ですね。面白いな。
外崎/そうですね。課題に対しては結構賛否両論あるかなとは思うんですけれども、どのくらいココナラに興味持っていただいてるんだろうっていうのは、うちとしてはすごい、あの先ほども話したんですけど、ビジョンとかミッションに共感するっていう風な点で、結構重要かなっていう風に考えているので、今の選考には課題っていう風なフェーズを組ませていただいています。
篠原/課題をチームメンバーで見たりしたりってあるんですか?
外崎/しますね。するよね、なるちゃん。
成沢/そうですね。私達にも一部が候補者様の見せていただいて、デザインレビューというか、フィードバックを外崎さんにお伝えしているっていう感じですね。
篠原/そういう感じなんですね。
外崎/みんな言うなっていう感じですよ。
成沢/(笑)
篠原/そうなんですか。(笑)
外崎/自分達もだぞーって。(笑)
篠原/結構辛口コメントなんですか?(笑)
外崎/そう。(笑)
成沢/私たちも勉強になりますね。
篠原/刺激にもなりますよね。こんな素晴らしい改善案とか案を出してくれたみたいな、そういうの見ちゃうと、我々も頑張らないとな、そういう感じにもきっとなりますよね。
外崎/そうですね、そういうふうに思ってほしいですね。
成沢/はい、精進します。(笑)
新しいメンバーを採用して変わったこと(18:29)
篠原/ありがとうございます。どうですか新しいメンバーを採用されて、良い点で変わったところとか、昔と比べてここがこう良くなってきてるみたいな、何かそういったお話とかって何かありますか。
成沢/そうですね、私はもっとアーリーなスタートアップから転職してきたんですけど、あの他のメンバーとかは大きい事業会社から転職されてくる方とか、あとは代理店からって転職されてくる方なんかもいらっしゃって、またコンテキストが違うと、また違った目線でプロダクトを見つめ直せるっていうのが自分自身刺激になってますね。
篠原/いいですね。多様性というか、いろんな経験を積まれてる方がいらっしゃるから、いろんな目線で改善とかできるのはいいですよね。
外崎/まさにサイボウズさんも一緒だと思うんですけど、デザインチームのそのケイパビリティというか、できることが圧倒的に増えたなというのは実感としてありますね。
篠原/確かに。
外崎/ちょっと前のチームだと、僕らグラフィック領域そんなに強くなかったんですけど、今直近で採用したメンバーが、めちゃくちゃグラフィックのプロフェッショナルで、やっとそこにも力を入れられるなっていうのは実感としてあったりするので、やっぱりあの、自分たちができないところっていうのをスキルとして持っている方を採用するってのはやっぱり重要だなってのは、強く今実感してます。
篠原/まさしくその部分は、柴田さんがこだわってサイボウズでも採用、特に中途されてきたと思うんですけど、何か柴田さんなりのこだわりというか、ここは絶対気にして採用を進めてるみたいなポイントってありますか。
柴田/そうですね、3、4年前ぐらいはきっちりと基本のできてる人っていうのをベースのプロダクトデザインできたりとかですね、今後の中心選手になるような人をとってましたね。その後は、会社の方針に合わせてグローバル。どんどん世界を目指せる人をとったり、あとはアクセシビリティにも力をいれたり、その時の戦略に合わせて尖った人をとってきたそんな感じです。
篠原/結構柴田さん尖りっていう部分大事にされてますよね。
外崎/ぜひ聞きたいです。
柴田/ある分野に尖っていると、他の分野もすぐにマスターする、できる可能性が高いので、ある道を極めた人というのは将来性があるな、そんな風に思っています。
外崎/なるほど。勉強になります。なるほどな。
柴田/とんでもないです。
新入社員のオンボーディング何してますか?(20:46)
篠原/採用活動もすごく重要だと思うんですけど、採用した後ですね、入社してチームに馴染んで活躍してもらうっていうところまで持ってくのも非常に重要だなと思っていまして、何かその辺の工夫とかって、ココナラさんってどういうことされてますか。
外崎/いや、ここ本当に難しいところですよね。入社後じゃないんですけど、採用のフローにおいて、なるべく納得感は、期待値ってのもちゃんと調整しておきたいなって僕は考えてて、「あなた入ってくれると、短期的にこういうことを任せしたいです。なぜならこういうふうな計画を考えて」っていうのはしっかり伝えるようにしてます。
できることとかやれることは割とわかって入ってもらえるのかなっていうふうに、その仕事内容的には思ってますっていうのと、入社後は本当にやっぱりね、どうしてもイメージと違うっていうところが出てくるので、難しいところではあるんですけれども、基本新メンバーとは僕が毎日1on1をして、疑問解消したりとかわからないところを教えたりとかはするようにしてるっていうのと、最近始めて面白いなと思った活動はみんな同士で1 on 1してもらうようにしてるんですよ。
新しく入ったメンバーと既存メンバーで1on1をするようにしてもらっていて、なんかそこら辺、成沢さんどうですか?僕はちょっと内容を知らないんだけど、
一体何を話しているのかは。
成沢/前回やった方だと、お互いのコンテキストを紹介し合って、どういう経歴でここに来たのか、こういう働き方してきたよみたいなのをお互い話したりして、なんか、何でしょうね、歩み寄るきっかけになっているかなとは思いますね。
篠原/いいですね。歩み寄りって結構難しいですよね。しかも今リモートワークだったりするから。
外崎/本当に、まさにそうですよね。
篠原/いいですね。既存メンバーとの1on1ってのはかなりいいっすね。
外崎/いや、そうなんですよ。コロナ禍で、それこそ何か飲み会とかできて、なんかお互いのそう知れる場所とかがあったらいいんですけど、やっぱなかなかそういうのができないんで、やっぱり定期的にそういった機会をちゃんと設けて、なんかお互いを、人間的に知るっていうふうな機会を持つっていうのが割と大事で、それが1個仲良くなるきっかけにはなっているのかなっていうふうには思ってます。
篠原/大事ですね。柴田さんも最近、毎日新しく入ったメンバーと1on1をしたり、雑談会を設定したりされてますよね。
柴田/そうですね。最初の1週間は僕と一対一でやりますけど、2週目からはですね、もう本当に3人の雑談会をする。
外崎/それは新しく入った2人と柴田さんがやられているんですか。
柴田/新しく入った1人と既存メンバー1人と僕が3人です。毎日人を変えて、全員と回るんです。
成沢/すごいですね。
外崎/やっぱりやってみると全然違いますか。
柴田/そうです。その後の業務がすごいスムーズになりました。新しく入ってきた人たちをより深く知る、またその共通項見つけるのもいいと思います。実際昨日はアベンジャーズと話して半分ぐらい。映画好きとか、宇宙の映画好きとか。
外崎/いいですね。それをまんま真似させていただこうかな。
成沢/やりましょう。
柴田/これはなかなかいいと思いますよ。特にリモートでいいんじゃないですかね。
外崎/いいですよね。たしかに、1on1だとちょっと緊張しちゃう可能性もなくはないって、たぶん柴田さんとかが仲介役になって盛り上げられてるのかなっていうふうな。
柴田/そうですね。半分笑いながらやってるというか。
篠原/私も先日参加したんですけれど、既存メンバーとしても、どういう方なのか知りたいっていう気持ちが結構あるので、やっぱりそういった機会を設けてもらえるっていうのはかなり安心しますし、こういう方が入ってきてくれたんだな、嬉しいなみたいなそういう気持ちにもなりますし、これからどんなこと一緒にできるだろうみたいな考えるきっかけにもなるので、すごくいいなと思いました。
外崎/ぜひ、真似させていただきます。
成沢/ぜひ。
篠原/1on1も、サイボウズもちょっと真似していこうかなと思います。やっぱり2人でじっくり話すっていうのもなかなかいいなと思いまして。
外崎/そうですよね。なかなかね、そういう場を設けないとね、やりづらかったりするんですよね。
篠原/ですよね。公式でちゃんと儲けてあげないと、なかなか難しいですもんね。
外崎/ですね。
篠原/ありがとうございます。
外崎/やっぱり働き方の価値観をどう揃えていくかとかは、ありそうですよね。そこでいうと、僕ら結構チームのミッションみたいなのを、前回も軽くお話させていただいたと思いますけど、設定してまして、何かこういったチームのバリューとかミッションの読み合わせを定例でやるとかは、やっていたりします。
篠原/読み合わせ。いいですねそれは。なるほど。柴田さんも最近整備されたんですよね。チームで大切にしていることっていう。
柴田/そうですね。それをまとめました。
篠原/ココナラさんのあのカルチャーブックのお話を伺って。
柴田/そこからインスピレーションを得て作りました。
外崎/いいですよね。もう浸透し始めてるの感じですか?徐々に。
柴田/新人メンバーにとって、非常にそれ嬉しいって言ってました。
外崎/でもそうですねなんか。何を大事にしてるかがわかるとね、そこに対してあの方向性がわかる。割とメンバーもそこに向かっていきやすくなるっていうか。
柴田/早速前回の対談の効果が出てますね。
篠原/確かにそうですよね。前回カルチャーブックの話聞いて、サイボウズの社内の中ではすごくいいねみたいな話になって、これをちょっと参考に、うちでも行動指針みたいなちょっとまとめようみたいな動きになって、柴田さんが作ってくださったので、本当にココナラさんとのこの対談、様々って感じですね。ありがたいという感じ。(笑)
外崎/こちらこそです。いや、でもいいですよね。こういった情報交換ができるのは有益な機会になります。
篠原/コロナなんで、イベントとかなかなかリアルタイムで行えなく、情報交換って難しいんですけど、本当に今回、ココナラさんにゲストとしてお越しいただいて、本当に良かったなって思ってます。本当にありがたいです。
外崎/いや、恐縮でございます。
柴田/次の採用面接の時にうちも課題を出してるかもしれないです。
篠原/出してるかもしれないですね。(笑)
外崎/真似しまくっていく。
篠原/そうです。真似しまくって。(笑)
外崎/事業領域かぶってないんで多分大丈夫だ。(笑)
篠原/そうですね。(笑)
エンディング(27:31)
篠原/そろそろお別れの時間がやってまいりました。今回はデザイン組織の採用ということで、ココナラの外崎さん、成沢さんをお迎えしてお話をしました。ありがとうございました。
外崎/ありがとうございました。
柴田/ありがとうございました。
成沢/ありがとうございました。
篠原/文字起こしのテキストは後日、noteにアップする予定です。ぜひ音声と一緒にお楽しみください。そして、Cybozu Design Podcastでは、皆様からのお便りをお待ちしています。おたよりフォームのリンクがポッドキャストの説明欄、noteの文字起こしにありますのでそこからお送りください。またTwitterでハッシュタグCybozu Design PodcastをつぶやいていただいてもOKです、ハッシュタグのスペルはC_Y_B_O_Z_U_D_E_S_I_G_N_P_O_D_C_A_S_Tになります。番組の感想、メンバーへの質問、リクエストお待ちしています。
それではまた~。
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