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「名誉の撤退!? プロトの不採用」/とある製品のデザイナー&リサーチャー小話 in Cybozu

こんにちは。CybozuGaroonという製品を担当しているデザイン&リサーチチームです。今の自分達のチームにあったサイズ感で定期的に情報発信できないか考え、サクッと読める「小話」という感じで投稿しています。「このチーム、この会社は自分に合ってるかも!?」「自分のチームでもこのテーマで話してみようかな」という機会になれば嬉しいです🙂

登場人物
河内山:デザイナー歴10年+/担当製品Garoon
Nia :デザイナー歴2年+/担当製品Garoon
白石:リサーチャー歴10年+/担当製品Garoon

河内山:
今日は白石さんがつくった GaroonUX リサーチャーお仕事紹介「リサーチ結果はその後のステップに大きく関わります」の文脈にある「撤退」についての小話ですね。

Garoonリサーチャー紹介資料の1ページ
Garoonリサーチャー紹介資料より

撤退というとネガティブな印象があるのですが、この資料ではリサーチャーが中立的な判断に貢献していることがすごく伝わって、とても良いと思ってました。そのあたりをぜひ詳しく教えてください。

白石:
はい。PM中心に要件を育て、デザインプロトを作ってUT(ユーザーテスト)をしたのに、「撤退!」というケースはあります。リサーチャーとしては、「せっかくリサーチしたのにー」と残念に思うことはあまりなく、より良いものができる過程だと考えたら、撤退も良い判断だと。リサーチが役立つ実感もありますね。

河内山:
デザイナーは自分がいろいろ悩んで作ったプロトが最終的に撤退とかリリースされないとネガティブな感情は0ではないと思います。
若手メンバーとしてNiaちゃんはどうですか?まだプロトをたくさんつくっていないので、撤退のインパクトも大きい?

Nia:
撤退が私の中ではマイナスなイメージはあまりなくて、どちらかというと前向きなイメージです。製品として達成したい目標により近づくような改善をしたいです。プロトの撤退を経た後のことを重視しています。次につなげるためにどうしたらいいかみたいに考えることが多いです。

白石:
次のステージに進む感じがしますよね。

Nia:
もっと理解や価値が深まりますよね。

河内山
2人ともなんか達観してますね。。。
基本的にプロト作成のプロセスだけ切り取ってもデザイナーの経験値が上がるのは間違いないですね。

白石:
エンジニアが実装した後に撤退という結果になるより、この段階で仮説検証できるってすごく有意義だなって思っています。

Nia:
そうですよね。上流でリサーチをすることで手戻りのコストが少なくできるので、その価値を改めて私も実感しています。

白石:
うん、うん。

河内山:
この前Niaちゃんがプロト担当してた案件ですが、UTで改善効果は見られたけどコストと比較すると効果が少なくて保留になりました。要件検討チーム内で「名誉の保留」とか「名誉の撤退」とか言ってますよね。

Nia:
名誉の撤退(笑)

河内山:
そのときはより根底部分の改善の必要性が見つかったので、まさにさっき出た「次のステージ」に繋がったかなと思います。

Nia:
そうですよね。

白石:
目先の問題だけを改善するよりも、もっと全体を見た方が良いという判断でしたね。

河内山:
納得の判断でした。

河内山:
最後に中立的な判断について話たいです!
デザイナーもUTを実施することは大切だと思うのですが、自分たちが作ったものってどうしてもバイアスかかると思ってます。

Nia:
うんうん。

河内山:
被験者の言動を都合良く解釈してしまうことがあり、リサーチメンバーが中立的な立場で判断している体制はすごく良いと思ってます。

白石:
やあ、そう言ってもらえてうれしい。頑張らなくっちゃ。

河内山:
先日他製品チームのデザイナーも専属のリサーチャーがいてくれるのは本当に理想的と言ってました😌

(終)

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