クラウドワークスよろしくないタスク アイデアの買い叩き編
記事「クラウドワークス1ヵ月体験記」内で指摘した闇の一つ「アイデアの買い叩き」の詳細です。
実際の条件に基づき作業を行い、感じたことをお伝えします。
なおクラウドワークス内で納品はしていません。
1.タスク内容
■カテゴリー:質問・アンケート・テスト
■詳細内容:「あったら買いたい(お金を払って使いたい)」と思う商品・
サービスを一つ、できるだけ具体的に描写する。
●前提条件⑴自分自身の環境・状況、どういった問題の解決につながるか、
解決した場合は何が嬉しいかを含める。
⑵仕事関係の場合は会社の概要・内容(職務範囲・肩書)を簡潔
に記載。
⑶政治・持病・性格・人間関係に関するものは禁止。
■文字数:100~2000文字以下 目安として500文字以上
■報酬:22円 手取手取り18円
2.作業開始
思い付きませんでした。超高難度の作業です(笑)
3.アイデアの買い叩き
「ふざけてんのか」が正直な感想です。面と向かって「22円でアイデアを売ってくれ」と言えますか?
現実に対面で言ったら、おかしな人間だと思われますよ。
作業を断念したのは条件から見て、まだ誰も作っていない商品・サービスを期待しているように見えたからです。
多くの問題に対して解決策はすでに存在している場合が多いのが実情です。ネックはその商品・サービスを利用する費用、つまり懐具合です。
このクライアントは「世の中にポジティブなインパクトを生み出す」・「様々な問題を解決することで社会貢献をする」という立派な企業理念を掲げています。
貧しい人がコストをかけずに築ける資産が「アイデア」です。
誰も思い付いていないものとなれば、その価値は計り知れません。
仮にこの企業が今回のタスクで得られたアイデアから素晴らしい商品・サービスを実用化しても、それを提出したワーカーが手取18円では利用できません。
どこが社会貢献なのでしょうか?
例えば、事業化し利益が出た場合は別途報奨金が出るとか、事業そのものに参加して報酬が貰えるなどの条件があれば「面白い会社があるな」と思いますし、社会貢献と言えるでしょう。
当然、事業化にはリスクがあるので、一気に大金を支払う必要も義務もありませんし、利益に応じて少しずつ払えばいいだけです。
もしかして、クラウドワークスのタスクをやっている人間の中には、人の悩みやコンプレックスの中にビジネスチャンスが眠っていることに気付いている者なんているわけないと思っていませんか?
たまたま、クラウドソーシングのデータ採取をしていただけですが、分かっている人間もいる場合もありますから、気を付けた方がいいと思いますよ。
4.想定される反論
「でも22円で納得して作業したんだろう。嫌ならやるな。」
こんな感じのことを言う人間もいるかもしれません。確かに一理あります。契約の自由は保障されていますから。
ただし、自由が過ぎると一方的に負担を強いられる人間も出てしまうから、法律で規制しているのが我々の社会という事も忘れないで下さい。
もし自分が「金になりそうなアイデア売ってくんない。22円で。」と言われたら断りませんか?なめられていると思いませんか?
他の人も一緒ですよ。
それでもコストダウンのために買い叩きをしたければ、人の怒りを買ったり蔑まれたりする「リスク」と引き換えにやればいいと思います。ではでは。
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