THE FIRST SLAM DUNK

がっつりネタバレ有り ご注意を。

正直、劇場版がこの2022年に上映されると告知されてから、期待に満ちあふれていた。けれど、上映が近くなると同時に発表された声優全キャスト変更という情報に非常に落胆した。
中学からずっと毎年夏休みの再放送で流れていたアニメ版のSLAM DUNKのキャラクターに私は、2022年という月日が経った今、また会えるんだと期待していたからだ。
拍子抜けして、見に行くことも正直躊躇ってしまう状況にまで陥った。

劇場版告知の際は、もう休みを取ってでも初日に見に行こうと意気込んでいた私は、完全に尻込みして、様子を伺うことにした。
初日みたファンたちの感想をネタバレしない程度に見たところ、感動した、最高だった!という声が多数だった。私もイケるか?と一歩出そうとしていたところ、好きなイラストレーターさんがまさかの2回目見に行く!というツイートを見て、その信頼を胸に見に行こうと決めた。

最初、一体何を見させられているんだ????というところから始まり、
山王戦に入る前の、がっつり手書きの鉛筆書きのアニメーションに私は新鮮さと井上先生のSLAM DUNKだ!と感動した。
キャラクター一人ひとりの歩き方、特に唯我独尊型の流川が最高だった・・・・!あそこのムービーだけ切り取りたい。

そして、突如始まる山王戦。
山王戦まるまるこの映画に使うのか!とその時気づいて、1試合、がっつり見せてくれた。本当に、キャラクターがとにかくぬるぬる動いて、観客席にいるかのようなリアリティがあった。
ハラハラドキドキワクワクをずっと味わえる映画でした。
個人的な感覚としては、今開催しているW杯の感覚に凄い近くて、
スポーツ大好きな人間には純粋に楽しめると思った。
なんで3Dアニメ?と不満に思ってたけど、それを覆すぐらい動きよかった。シドニアとかと同じ会社かな・・・?

実家にSLAM DUNKの完全版(漫画)があるので、復習できずに映画館に向かったけど、色々蘇ってきて、心の中で「そう!そう!」となんか同窓会みたいな気持ちになった。桜木がトーテムポールに反則間際でユニ引っ張ったり、シュート決めたら3人がガッツポーズしたり、流川がわざと沢北にボール当てて外に逃したり、・・・劇場版で鼻でふふって笑ってしまうことが本当に多かった。奇襲するために宮城と桜木の変顔の合図も、動いてる彼らが成功して嬉しかった。深津の語尾がピョンも、沢北も、全部走馬灯のように漫画のコマを思い出して、夢に見た山王戦見てるんだ!とテンションバク上がりでした。最高でした。

三井寿が大好きな私は、彼の活躍をスクリーンで見ることができて胸がいっぱいだった。アニメ版でも翔陽戦で、3Pを何度も決めてくれるみっちゃんが大舞台の山王戦でもやってくれるのを知ってるので、もうはよ!出番はよ!と思ってた。
みっちゃんがボール持った瞬間も決めた瞬間も
ああ、みっちゃん・・・・!!!!と何度思ったか・・・・。
ほんと、お手本になるような綺麗なシュートを打つので惚れ惚れしてしまって、また好き度が上がったよ。沼ですね。
右手の動き、最高だった。あと、体力なさすぎて最後ゾンビみたいになってるのに、3Pを執念で決めるところも何もかもがよかった。最後、流川からのパスも、体切り替えしてのシュート、もう一度みてえよ・・・!!
最後の最後にみっちゃんが「はははは!」って笑ってたの、私もイェーイってなってた。


問題だった声優陣の声ですが、正直、私はやっぱり違和感あった。残念。
でも、それ以上に私自身、アニメ版が思い入れが強くて、新声優陣たちの声と同時に今までの声優陣の声が脳内で聞こえてきて、最後まで見れました。
自分自身のキャラクターへの愛、ここまで強かったんだなと改めて知らされた感じもした。不思議な体験でした。
桜木、流川、三井、宮城はやっぱりオリジナル声優陣がよかった。
赤木は意外と似てたところも随所随所あって、おお~、赤木だって思いながら見た。
あと、安西先生もかなり低音ボイスだったけど、割りと受け入れられた。
彩子さんと晴子ちゃん女性陣は割と違和感なかった。彩子さんはちょっとダミ声のイメージだったけど、綺麗な声でも全然OKだったな。

基本、宮城が主人公となって、それぞれのちょっとした背景がわかってくるストーリーでした。
宮城のリストバンドの赤と黒の理由と背番号7の理由がこれでわかる。
兄と妹いたことも知らなかった。
みっちゃんと過去に出会ってるような口ぶりは原作でもあったけど、一体どこで出会っていたのかは明らかになっていなかったので
今回、宮城編で明らかになった。まさかの中学。
爽やかな青年が一人で黙々と練習する宮城に声かけて、誰や、モブ?と思ったけど、「あれ・・・?この顔知ってる・・・・ぞ・・・・み、っちゃん?みっちゃんじゃね?でも、靴がナイキ?ミズノじゃないの??」と思いながら1ON1を見てたら、最後に青年が後から迎えに来た友人たちに「みっちゃーん」って声掛けられてて、うわああああああああってなった。宮城とみっちゃん、ここで出会ってたのか・・・。そして、高校生活では乱闘するのか。

なんか今回、宮城もそうだったけど、幼少時代と原作の靴のメーカーがバラバラで、ちょっと違和感というか、そこは統一させないのかと思った。
宮城はずっとコンバースのイメージしかなかったから、あれ?って思ってしまったので、普通に、理由を知りたい。

流川、全然活躍しないなとずっと心配になったけど、最後沢北との闘いで全部もっていってくれた。流川、しゃべればしゃべるほど違和感しか個人的にはなかったが、私はもう沢北の存在に意識を持っていかれてたので、スルーしながら沢北すげえ~って観戦してた。原作で試合の流れ全部知ってるのに。
実際、動きが加わると全然面白さがまた違ってた。漫画とは違う面白さある。

最後の1分間で起きるドラマ、よかったねえ。
一緒に劇場にいた家族連れの小さい女の子が湘北がネット揺らしてボールが入った瞬間に小さく「・・・入った!」ってつぶやいてたの、一緒になって喜んだ。みんな息を呑んで、あのシーンを見入るようにしてた。
あの空間、あの一体感すごかった。
SLAM DUNKがどうこではなく、単純にスポーツ最高の瞬間を切り抜いてた。それをアニメでも再現したのが本当に素晴らしかった。

原作にはなかったと思うけど、沢北が試合終了後に号泣してたのよかったわ。
「負けたということはこれからの財産になる」っていう言葉でインターハイの幕が閉じた。
続編ではないが、沢北と宮城がアメリカでプレイしてるシーンが出てきて、少しびっくりした。宮城がまさかアメリカでプレイしてるとはなあ・・・。
黄色のユニ似合ってたよ・・・!


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