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【遊戯王OCG】剣闘獣解説(鉄獣戦線型)

はじめまして、山口県で遊戯王を遊んでいる旅人と申します。
今回は幸運にもデュエリストキングカップ及びCSで結果を残すことができたので、布教及び備忘録を兼ねてデッキについてまとめたいと思い、noteを執筆しました。
「昔使っていたけど、今どんな動きをするのか気になる」
「懐かしのテーマを久々に触ってみたい」
というような方にオススメです。

https://x.com/cybernohad/status/1873302225528963560

初めての作業になるので稚拙な部分もあるかと思いますが、ご容赦いただけると幸いです。


「剣闘獣」とは

2007年に発売された『GLADIATOR'S ASSAULT』より登場した、古代の剣闘士たちをモチーフにしたテーマです。
多くのモンスターが以下の効果を持っています。


このカードが「剣闘獣」モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合、(固有効果)
このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードを持ち主のデッキに戻して発動できる。
デッキから自身以外の「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。


これによりバトルフェイズを経由することで状況に応じたモンスターを呼び出すことができ、汎用の魔法罠も絡めて戦う強力なテーマとして活躍しました。
2008年には世界大会で優勝しています。
当時はかなりの強さを誇ったため、ボコボコにされた人も多いのではないでしょうか。

しかし現代に近づくにつれて遊戯王は先攻で大量のモンスターを展開して相手の動きを妨害することが基本となってきており、バトルフェイズを経由する「剣闘獣」の動きは遅すぎてついていけません。
定期的に新規モンスターをもらっているとはいえ、まだまだ展開力も乏しい状態でした。

ところが『SUPREME DARKNESS』にて新規カードを5枚も獲得、大幅に強化されました。
特に「剣闘獣ギステル」はメインフェイズで「剣闘獣」モンスター2体を特殊召喚した上に効果を発動できるモンスターで、革新的な1枚と言えます。
バトルフェイズを2回行う強力な効果を持った新エース「剣闘獣クラウディウス」の登場もあり、かつて「剣闘獣」を使ったデュエリストたちは大興奮したことでしょう。
それでも「ライゼオル」や「M∀LICE」「青眼」などの環境テーマには及ばず、強いテーマとも言いづらいですが、独自性のある面白いテーマだと感じています。

テーマの魅力

以下は主観100%です。

①歴史あるカードたち
「剣闘獣」は登場から長い年月が経っていることもあり関連カードが多く、遊戯王ニューロンで「剣闘獣」と検索すると61件ヒットします(執筆当時)。
前述のとおり世界大会を優勝した経験のあるテーマなため、かつて触れたことのある方も多いはずです。
環境の高速化に伴い使いづらくなったカードもありますが、当時から現役のカードたちも存在するため、懐かしい気分に浸ることができます。
最近では2011年環境のデュエルでも活躍しているそうです。

②カッコイイモンスターたち
「剣闘獣」モンスターは武装した亜人であり、様々な種族が存在します。
諸事情により画像を掲載することはできませんが、いずれもカッコイイモンスターたちです。
なんとマスターデュエルには「剣闘獣」のソロモードも存在するので、是非プレイしてみてください。

③奥深い戦術
前述のとおり「剣闘獣」はバトルフェイズを経由することで状況に応じたモンスターを呼び出すことが可能ですが、かつてはそれ故に上級者向けのデッキと称されていました。
現在はメインフェイズでの展開手段も増えたので以前ほどの難しさは無くなりましたが、バトルフェイズを経由した展開は健在です。
メインフェイズ1に妨害を踏んでバトルフェイズで「剣闘獣」モンスターの効果を発動、メインフェイズ2に再展開を行なうため、行動の選択肢がかなり広いです。
この点は他テーマにない独自性であり、一番の魅力になると感じています。

主要なテーマカード解説

「剣闘獣」カード全てを解説すると大変なので、今回はデッキに採用したカードのみ紹介します。
多くのカードにいわゆる名称ターン1が無いので、何度も効果を使うことができます。


剣闘獣ギステル
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻1200/守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①手札のこのカードと手札の「剣闘獣」モンスター1体を相手に見せて発動できる。
その2体を特殊召喚する。
②このカードが「剣闘獣」モンスターの効果で特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「グラディアル」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
③このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、
このカードをデッキに戻して発動できる。
デッキから「剣闘獣ギステル」以外の「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。


『SUPREME DARKNESS』で登場したモンスターです。
①の効果で自身ともう1体の「剣闘獣」モンスターを特殊召喚することができ、そのまま②の効果へ繋げることができます。
ほとんどの「剣闘獣」モンスターは戦闘を行なわないと特殊召喚する効果を発動できませんが、それをメインフェイズで2体同時に使用できます。
また「増殖するG」や「無限泡影」、「原始生命態ニビル」などの受けもそれなりに良いため、可能であれば先攻時はこのカードの①効果発動から動いていきたいところです。
現代「剣闘獣」を支える最高のカードなので、3枚採用しています。


剣闘獣アウグストル
効果モンスター
星8/闇属性/鳥獣族/攻2600/守1000
①このカードが「剣闘獣」モンスターの効果で特殊召喚に成功した時に発動できる。
手札から「剣闘獣」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主のデッキに戻る。
②このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードを持ち主のデッキに戻して発動できる。
デッキから「剣闘獣アウグストル」以外の「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。


『PRIMAL ORIGIN』で登場した最上級モンスターです。
①の効果でメインフェイズに「剣闘獣」モンスターを特殊召喚できる貴重なモンスター…なのですが、その効果を発動するために「剣闘獣」モンスターの効果で特殊召喚する必要があります。
「剣闘獣総監エーディトル」の素材として必須なので、1枚採用です。


剣闘獣ノクシウス
効果モンスター
星5/闇属性/獣戦士族/攻 0/守1000
①相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、
その相手モンスターの攻撃対象をこのカードに移し替えてダメージ計算を行う。
このカードはその戦闘では破壊されない。
②このカードが「剣闘獣」モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「剣闘獣」モンスター1体を墓地へ送る。
③このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードを持ち主のデッキに戻して発動できる。
デッキから「剣闘獣ノクシウス」以外の「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。


『COLLECTORS PACK 2017』で登場した上級モンスターです。
②の効果でモンスターを墓地へ送れることが重要で、「剣闘獣ギステル」と同時に特殊召喚することで真価を発揮します。
①はダメージ計算を行うことまでが効果なので、「天盃龍チュンドラ」②の効果のようなダメージステップ中にチェーンブロックを作る効果は発動できないという隠された能力があります。
主に「剣闘獣総監エーディトル」の素材に使うので、1枚採用です。


剣闘獣アトリクス
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻 800/守2000
①このカードが「剣闘獣」モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合、
デッキ・EXデッキから「剣闘獣アトリクス」以外の「剣闘獣」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
エンドフェイズまで、このカードは墓地へ送ったモンスターと同じレベルになり、同名カードとして扱う。
②このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードを持ち主のデッキに戻して発動できる。
デッキから「剣闘獣アトリクス」以外の「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。


『CHAOS IMPACT』で登場した下級モンスターです。
①は「剣闘獣ノクシウス」と似たような効果ですが、こちらは発動する際にモンスターを墓地へ送ることができます。
そのためレベルを変更することはできないものの、「剣闘獣ダリウス」などの効果が無効になる状態でも利用することが可能です。
自分は1枚ですが「剣闘獣ギステル」①の効果で同時に特殊召喚して一番強いカードなので、2枚採用もアリです。


剣闘獣ダリウス
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1700/守 300
①このカードが「剣闘獣」モンスターの効果で特殊召喚に成功した時、
自分の墓地の「剣闘獣」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは持ち主のデッキに戻る。
②このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードを持ち主のデッキに戻して発動できる。
デッキから「剣闘獣ダリウス」以外の「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。


『PHANTOM DARKNESS』で登場した下級モンスターです。
①の効果で単純にリンク値を伸ばすモンスターとして活用します。
「剣闘獣アトリクス」を特殊召喚してデッキのモンスターを墓地へ送ることが多いです。
地味ですがこのカードが先にフィールドを離れると特殊召喚したモンスターはデッキへ戻ってしまうため注意。
採用は分かれますが、モンスターを展開できるので1枚採用しています。


剣闘獣エクイテ
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1600/守1200
このカードが「剣闘獣」と名のついたモンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、
自分の墓地の「剣闘獣」と名のついたカード1枚を選択して手札に加える。
このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードをデッキに戻す事で、
デッキから「剣闘獣エクイテ」以外の「剣闘獣」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。


『THE DUELIST GENESIS』で登場した下級モンスターです。
かつてはその効果で主に墓地の「剣闘獣の戦車」を手札に加え、繰り返し利用するモンスターとして活躍していました。
今では主に「剣闘獣ギステル」や「再起する剣闘獣」を回収し展開を伸ばすキーカードになっています。
ちなみにこれは強制効果なため、墓地に対象となるカードが無くても必ず発動する必要があります。
必須カードなので1枚採用です。


剣闘獣ベストロウリィ
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1500/守 800
①このカードが「剣闘獣」モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合、
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動する。
そのカードを破壊する。
②このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードを持ち主のデッキに戻して発動できる。
デッキから「剣闘獣ベストロウリィ」以外の「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。


『GLADIATOR'S ASSAULT』で登場した下級モンスターです。
かつては何年も制限カードになっていた1枚ですが、①はフィールドの魔法罠を破壊する強制効果であり、そこまで強力ではありません。
このカードの真価は「剣闘獣ガイザレス」の素材になる点にあります。
先攻であまり強く使うことができないので、サイドデッキに1枚です。


剣闘獣ガイザレス
融合・効果モンスター
星6/闇属性/鳥獣族/攻2400/守1500
「剣闘獣ベストロウリィ」+「剣闘獣」モンスター
自分フィールドの上記カードをデッキに戻した場合のみ、
EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
①このカードが特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
②このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に
このカードを持ち主のEXデッキに戻して発動できる。
デッキから「剣闘獣ベストロウリィ」以外の「剣闘獣」モンスター2体を特殊召喚する。


『LIGHT OF DESTRUCTION』で登場した融合モンスターです。
「剣闘獣」融合モンスターはいわゆるコンタクト融合のような方法で特殊召喚することになりますが、現在は「剣闘獣総監エーディトル」や「剣闘獣クラウディウス」の効果で特殊召喚することも可能です。
①は当時としては破格の除去効果であり、「剣闘獣」を躍進させました。
ちなみに裏側守備表示のモンスターや魔法・罠ゾーンに置かれている「剣闘獣ベストロウリィ」も融合素材として使用することができます。


剣闘獣総監エーディトル
融合・効果モンスター
星8/闇属性/獣戦士族/攻2400/守3000
レベル5以上の「剣闘獣」モンスター×2
自分フィールドの上記カードをデッキに戻した場合のみ、
EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
このカードは融合素材にできない。
①1ターンに1度、発動できる。
EXデッキから「剣闘獣総監エーディトル」以外の
「剣闘獣」融合モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
②自分の「剣闘獣」モンスターが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に
そのモンスター1体を持ち主のデッキ・EXデッキに戻して発動できる。
デッキから「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。


『COLLECTORS PACK 2017』で登場した融合モンスターです。
素材が若干特殊で呼び出すのに工夫が必要ですが、①の効果でエクストラデッキの「剣闘獣」融合モンスターを特殊召喚できるのが強力です。
現代ではこの効果を何度も発動して融合モンスターを並べるのが基本になっており、1ターンで3回ぐらい使用することもあります。
このカード自身は融合素材にできず、「剣闘獣クラウディウス」を特殊召喚する際エクストラデッキに戻すこともできないので注意が必要です。


剣闘獣ヘラクレイノス
融合・効果モンスター
星8/炎属性/獣戦士族/攻3000/守2800
「剣闘獣ラクエル」+「剣闘獣」と名のついたモンスター×2
自分フィールド上の上記のカードをデッキに戻した場合のみ、
エクストラデッキから特殊召喚できる(「融合」魔法カードは必要としない)。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
手札を1枚捨てる事で、魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。


『GLADIATOR'S ASSAULT』で登場した融合モンスターです。
手札を捨てる必要こそありますが、回数制限なく魔法・罠の発動を無効にして破壊する強力な効果を持っています。
「剣闘獣」カードで魔法罠を無効にするのは他に存在しないため中々重要なのですが、このテーマは手札消費が激しく最終的に1枚ぐらいしか残っていないという状況も多々あります。
古いテキストで少し分かりづらいですが、魔法・罠の効果の発動は無効にできず、処理時にこのカードが表側で存在しないといけません。
「剣闘獣ラクエル」は現代だと流石に使いづらく3体融合も重いため、もっぱら「剣闘獣総監エーディトル」や「剣闘獣クラウディウス」で特殊召喚するモンスターです。


剣闘獣ドミティアノス
融合・効果モンスター
星10/闇属性/海竜族/攻3500/守1200
「剣闘獣ウェスパシアス」+「剣闘獣」モンスター×2
自分フィールドの上記カードをデッキに戻した場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
①1ターンに1度、相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
②このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手モンスターの攻撃対象は自分が選択する。
③このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードを持ち主のEXデッキに戻して発動できる。
デッキから「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。


『CHAOS IMPACT』で登場した融合モンスターです。
①の効果が強力でモンスター効果を防ぐことができるため、「剣闘獣総監エーディトル」で呼び出す筆頭のモンスターになります。
②の効果はかなり地味ですが、『I:Pマスカレーナ』や『召命の神弓-アポロウーサ』などの低ステータスモンスターを守ることができます。
「剣闘獣ウェスパシアス」は採用を検討できるモンスターですが3体融合は重すぎるため、こちらも「剣闘獣総監エーディトル」や「剣闘獣クラウディウス」で特殊召喚するモンスターです。
複数並べることも多いので、2枚採用です。


剣闘獣クラウディウス
融合・効果モンスター
星12/闇属性/獣族/攻3700/守2600
「剣闘獣」モンスター×5
自分のフィールド・墓地の上記のカードをデッキ・EXデッキに戻した場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる。
①このカードが上記の方法で特殊召喚した場合に発動できる。
次の自分バトルフェイズを2回行う事ができる。
②1ターンに1度、相手がモンスターの効果を発動した場合、
発動したターンによって以下の効果を発動できる。
●自分ターン:デッキから「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。
●相手ターン:EXデッキからレベル11以下の「剣闘獣」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。


『SUPREME DARKNESS』で登場した融合モンスターです。
他と異なり墓地のモンスターも素材としてデッキへ戻すことが可能で、その効果もかなり強力です。
特に目立つのはバトルフェイズを2回行える①の効果で、格段にライフを削りやすくなる他、それ以外でも「剣闘獣」モンスターの効果を2回使えるようになるので、大量に展開をすることができます。
②の効果も強力で、状況に応じたカードを呼び出せます。
ちなみに「剣闘獣ガイザレス」を特殊召喚する際は必ずチェーン1で発動するようにしましょう、タイミングを逃します。
自身を特殊召喚する際に同名モンスターを戻すことができますが、あまり機会がなかったので1枚採用です。


スレイブパンサー
リンク・効果モンスター
リンク2/地属性/獣族/攻 800
【リンクマーカー:左下/下】
「剣闘獣」モンスターを含むモンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「剣闘獣」カード1枚を手札に加える。
②自分フィールドの「剣闘獣」モンスター1体を対象として発動できる。
その「剣闘獣」モンスターを持ち主のデッキに戻し、
そのモンスターとは元々のカード名が異なる「剣闘獣」モンスター1体を、
「剣闘獣」モンスターの効果による特殊召喚扱いとしてデッキから特殊召喚する。


『CHAOS IMPACT』で登場したリンクモンスターです。
リンク素材が緩め且つ①②どちらも強力な効果で展開に大きく寄与します。
なのですが、注意しなければならないことがあります。
1.「グラディアル」カードを加えることはできないということ
2.このカード自身は「剣闘獣」名称を持っていないということ
特に後者は展開に響くことも多いので、絶対忘れないようにしましょう。


剣闘獣ドラガシス
リンク・効果モンスター
リンク2/風属性/鳥獣族/攻2000
【リンクマーカー:左下/右下】
「剣闘獣」モンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①自分の「剣闘獣」モンスターが攻撃する場合、
そのモンスターはその戦闘では破壊されず、
相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
②このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に
このカードを持ち主のEXデッキに戻して発動できる。
デッキから「剣闘獣」モンスター2体を特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。


『LINK VRAINS PACK』で登場したリンクモンスターです。
墓地に「剣闘獣」モンスターの数を増やしたり、「トライブリゲード」モンスターの効果で呼び出してリンク素材にするのに主に使います。
①②の効果を使うことは少ないですが、展開札が不足しているときには「トライブリゲード」モンスターの効果で呼び出して②を狙うこともあります。


剣闘獣ダレイオス
リンク・効果モンスター
リンク2/地属性/獣戦士族/攻1700
【リンクマーカー:下/右下】
「剣闘獣」モンスターを含むモンスター2体
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①このカードがL召喚した場合に発動できる。
自分の手札・墓地からレベル4以下の「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、
代わりにデッキから「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する事もできる。
このターン、自分は「剣闘獣」モンスターしかL素材にできない。
②自分フィールドの「剣闘獣」モンスターは、相手バトルフェイズ中は戦闘・効果では破壊されない。


『SUPREME DARKNESS』で登場したリンクモンスターです。
①の効果が強力で、手軽に「剣闘獣」モンスターの効果を発動することができます。
その際に「剣闘獣ダリウス」を特殊召喚すればその効果で更にモンスターを並べることができますし、「剣闘獣エクイテ」を呼び出せば更に墓地の「剣闘獣」カードを手札に加えることができます。
ただし「剣闘獣」モンスターしかリンク素材にできなくなるので、「スレイブパンサー」とどちらを先に使うかは要検討です。


剣闘訓練所
通常魔法
デッキからレベル4以下の「剣闘獣」と名のついたモンスター1体を手札に加える。


『PHANTOM DARKNESS』で登場した通常魔法です。
「増援」のようなカードで特筆することはありませんが、このカード自身は「剣闘獣」カードではなく「グラディアル」カードということだけ覚えておきましょう。
必須カードなので3枚採用です。


剣闘獣の闘技場-フラヴィス
フィールド魔法
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「剣闘獣」モンスター1体を手札に加える。
②相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
デッキから「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは戦闘では破壊されない。
③このターンに自分のデッキから「剣闘獣」モンスターが特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動できる。
デッキから「グラディアル」罠カード1枚を自分フィールドにセットする。


『SUPREME DARKNESS』で登場したフィールド魔法です。
①は手札を捨てる必要こそあるものの、基本2枚初動である「剣闘獣」の安定性に大きく寄与してくれます。
③は先攻で展開を伸ばした際に盤面をより強固にすることができます。
②を使える機会はあまりないですが、試合が間延びした際に攻撃を躊躇させる効果はあります。
かなり悩みましたが枠が無かったので2枚採用です。


再起する剣闘獣
通常魔法
①同じ種族のモンスターが自分フィールドに存在しない「剣闘獣」モンスター1体を
自分の手札・墓地から選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは戦闘では破壊されない。


『CHAOS IMPACT』で登場した通常魔法です。
主に「剣闘獣総監エーディトル」やその素材を呼び出す際に使用します。
特殊召喚の際に種族の制限があるので、場に残すカードは要注意です。
地味に戦闘で破壊されない効果があり、たまに役立ちます。
本当は2枚採用したいのですが枠が無かったので、1枚採用です。


猛進する剣闘獣
通常罠
①自分フィールドの「剣闘獣」モンスターの種類の数まで、
フィールドの表側表示のカードを対象として発動できる。
そのカードを破壊する。


『CHAOS IMPACT』で登場した通常罠です。
主に『剣闘獣の闘技場-フラヴィス』の③でセットします。
「剣闘獣の戦車」とどちらを採用するか迷いましたが、モンスター効果を無効にするカードは他に並べられるので、こちらを優先しています。

その他カード解説

テーマ外で採用している主なカードを紹介します。


鉄獣戦線 フラクトール
効果モンスター
星4/炎属性/獣戦士族/攻1900/守1600
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル3以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を墓地へ送る。
②自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。
除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ、獣族・獣戦士族・鳥獣族Lモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかL素材にできない。


『PHANTOM RAGE』で登場した下級モンスターです。
①の効果で最終的に「鉄獣戦線 ナーベル」を墓地へ送って「鉄獣戦線 ケラス」を手札に加えることができるため、初動として活躍します。
滅多にないことですが、実はフィールドからも①の効果を発動できます。
初動に繋がるため3枚採用です。


鉄獣戦線 キット
効果モンスター
星2/炎属性/獣族/攻 700/守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。
除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族Lモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかL素材にできない。
②このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「鉄獣戦線 キット」以外の「トライブリゲード」カード1枚を墓地へ送る。


『BLAZING VORTEX』で登場した下級モンスターです。
主に「鉄獣戦線 フラクトール」や「レスキューキャット」で墓地へ送り、②の効果で「鉄獣戦線 ナーベル」を墓地へ送るのに活用します。
手札に引いてしまったときは召喚して「転生炎獣アルミラージ」の素材にするか、「剣闘獣の闘技場-フラヴィス」で墓地へ送ります。
あまり手札に引きたくないので1枚採用です。


鉄獣戦線 ナーベル
効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 0/守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。
除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ、獣族・獣戦士族・鳥獣族Lモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかL素材にできない。
②このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「鉄獣戦線 ナーベル」以外の「トライブリゲード」モンスター1体を手札に加える。


『PHANTOM RAGE』で登場した下級モンスターです。
「鉄獣戦線 フラクトール」や「鉄獣戦線 キット」で墓地へ送り、②の効果で「鉄獣戦線 ケラス」を手札に加えるのに活用します。
手札に引いてしまったときは召喚して「転生炎獣アルミラージ」の素材にするか、「剣闘獣の闘技場-フラヴィス」で墓地へ送ります。
あまり手札に引きたくないので1枚採用です。


鉄獣戦線 ケラス
効果モンスター
星2/地属性/獣族/攻1200/守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①手札から他の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。
除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ、獣族・獣戦士族・鳥獣族Lモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかL素材にできない。


『PHANTOM RAGE』で登場した下級モンスターです。
「トライブリゲード」モンスターは共通効果でエクストラデッキから「剣闘獣ドラガシス」を呼び出すことができ、「スレイブパンサー」や「剣闘獣ダレイオス」へ繋ぐことができます。
その中でもこのカードは①の効果で特殊召喚できるため、展開力が大幅に上がります。
「鉄獣戦線 ナーベル」で手札に加えることができるため、1枚採用です。


レスキューキャット
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻 300/守 100
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。


『FLAMING ETERNITY』で登場した下級モンスターです。
①の効果で「剣闘獣ギステル」と「鉄獣戦線 キット」を呼び出して「スレイブパンサー」を特殊召喚することで、一気に展開を伸ばすことができます。
「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」②効果で手札に加えることも可能です。
貴重な1枚初動ですが召喚権被りが嫌だったので、2枚採用です。


マルチャミー・フワロス
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻 100/守 600
このカードの効果を発動するターン、
自分はこのカード以外の「マルチャミー」モンスターの効果を1度しか発動できない。
①自分・相手ターンに、自分フィールドにカードが存在しない場合、
このカードを手札から捨てて発動できる。
このターン中、以下の効果を適用する。
●相手がデッキ・EXデッキからモンスターを特殊召喚する度に、自分は1枚ドローする。
●エンドフェイズに、自分の手札が相手フィールドのカードの数+6枚より多い場合、
その差の数だけ自分の手札をランダムにデッキに戻す。


『RAGE OF THE ABYSS』で登場した下級モンスターです。
解説するまでもない強力なカードですが、このデッキは先攻でも「鉄獣戦線 ケラス」のコストにすることができるので無駄がなく、メインから3枚採用しています。


転生炎獣アルミラージ
リンク・効果モンスター
リンク1/炎属性/サイバース族/攻 0
【リンクマーカー:右下】
通常召喚された攻撃力1000以下のモンスター1体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①自分・相手ターンに、このカードをリリースし、
自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは相手の効果では破壊されない。
②このカードが墓地に存在する状態で、通常召喚された自分のモンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。
このカードを特殊召喚する。


『PREMIUM PACK 2019』で登場したリンクモンスターです。
手札に「鉄獣戦線 キット」「鉄獣戦線 ナーベル」を引いてしまったときに墓地へ送るために使用します。
少しでも安定感を上げるための採用です。


炎舞-「天璣」
永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①このカードの発動時の効果処理として、
デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスター1体を手札に加える事ができる。
②このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分フィールドの獣戦士族モンスターの攻撃力は100アップする。


『COSMO BLAZER』で登場した永続魔法です。
主に初動に繋がる「鉄獣戦線 フラクトール」を手札に加えますが、「剣闘獣アトリクス」「剣闘獣ダリウス」も選択できるため、既に「剣闘獣ギステル」があるときにはそちらを優先することも多いです。

採用を見送ったカード

諸事情により採用できなかったカードたちです。


剣闘獣ウェスパシアス
効果モンスター
星7/水属性/海竜族/攻2300/守 0
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①自分の「剣闘獣」モンスターがモンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②剣闘獣」モンスターの効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドのモンスターの攻撃力は500アップする。
③このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードを持ち主のデッキに戻して発動できる。
デッキから「剣闘獣ウェスパシアス」以外の「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。


『CHAOS IMPACT』で登場した最上級モンスターです。
①の効果で戦闘時にいきなり特殊召喚でき、②で全体の攻撃力を上昇させます。
「剣闘獣総監エーディトル」の素材にもなるのでサイドデッキでの採用を検討しましたが、妨害を踏み越えるカードでは無いため、このデッキにそこまでの余裕はないと判断しました。


スレイブベアー
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻 900/守 600
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、
②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①デッキ・EXデッキから特殊召喚された「剣闘獣」モンスターが自分フィールドに存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
②このカードをリリースし、自分の手札・フィールド(表側表示)から
「剣闘獣」モンスター1体をデッキ・EXデッキに戻して発動できる。
「剣闘獣」モンスターを2体まで、「剣闘獣」モンスターの効果による特殊召喚扱いでデッキから特殊召喚する。


『SUPREME DARKNESS』で登場した下級モンスターです。
効果は強力なのですが、①の条件を満たすタイミングは既にある程度展開をした後になることが多く、初動時にはあまり使えませんでした。
なので召喚して②の効果を使っていたのですが、発動時に自身をリリースして「剣闘獣」モンスターをデッキに戻すため、無効にされたときのダメージがあまりにも大きいです。
「原石の鳴獰」などデッキから「剣闘獣」モンスターを特殊召喚するカードをいくつか採用しているなら、だいぶ使いやすさが改善されるカードなのかなと感じています。


SRベイゴマックス
効果モンスター
星3/風属性/機械族/攻1200/守 600
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
②このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「SRベイゴマックス」以外の
「スピードロイド」モンスター1体を手札に加える。


『ブースターSP-ハイスピード・ライダーズ-』で登場した下級モンスターです。
①の効果で特殊召喚して②を発動、「SRタケトンボーグ」を加えて特殊召喚することでモンスターが2体並びます。
ここで「M.X-セイバー インヴォーカー」をエクシーズ召喚すればデッキから「剣闘獣」獣戦士族を特殊召喚できるので、「スレイブパンサー」や「剣闘獣ダレイオス」に繋がります。
非常に有用なものの準制限カードであり、採用する枠も無かったため見送りました。
ただ貴重な1枚初動なのは間違いないので、「トライブリゲード」型以外ではかなり有用だと思います。


No.41 泥睡魔獣バグースカ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/悪魔族/攻2100/守2000
レベル4モンスター×2
このカードのコントローラーは、自分スタンバイフェイズ毎にこのカードのX素材を1つ取り除く。
取り除けない場合、このカードを破壊する。
①このカードがモンスターゾーンに攻撃表示で存在する限り、
このカードは相手の効果では破壊されず、相手はこのカードを効果の対象にできない。
②このカードがモンスターゾーンに守備表示で存在する限り、
フィールドの表側表示モンスターは守備表示になり、守備表示モンスターが発動した効果は無効化される。


『COLLECTORS PACK 2017』で登場したエクシーズモンスターです。
②の効果が強力なため「剣闘獣ギステル」を絡めた初動で動いたときに「増殖するG」を受けてしまった際の止まり所として検討していました。
しかし「剣闘獣ギステル」はレベル3で他の「剣闘獣」もレベル4は3体しかおらず、追加でレベル4モンスターを引いている必要があったため、難しいと思い不採用となりました。
現在は適当なモンスターを召喚して「I:Pマスカレーナ」をリンク召喚することで、「S:Pリトルナイト」を呼び出せるようにしています。
この際、特殊召喚した「剣闘獣ギステル」②効果で「猛進する剣闘獣」を手札に加えることで、一応弱めの3妨害ということになります。


世海龍ジーランティス
リンク・効果モンスター
リンク4/水属性/海竜族/攻2500
【リンクマーカー:上/左/右/下】
効果モンスター1体以上
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①「世海龍ジーランティス」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
②自分メインフェイズに発動できる。
フィールドのモンスターを全て除外する。
その後、この効果で除外したモンスターを可能な限り元々の持ち主のフィールドに表側表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
③自分・相手のバトルフェイズに発動できる。
フィールドの相互リンク状態のモンスターの数まで、フィールドのカードを選んで破壊する。


『DARKWING BLAST』で登場したリンクモンスターです。
主に「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」を素材にリンク召喚して「レスキューキャット」を手札に加えるのに使います。
「レスキューキャット」でモンスター2体を特殊召喚した後にこのカードの②を発動して再度呼び出すことで、無効になった効果を復活させてより展開を伸ばすことができます。
「トライブリゲード」モンスターを初動にした時に便利でしたが、このカードなしの展開でも十分戦えるので過剰だと感じました。


剣闘排斥波
永続魔法
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①自分フィールドの「剣闘獣」モンスターは、バトルフェイズ以外では相手の効果の対象にならない。
②自分のデッキから「剣闘獣」モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
同じ種族のモンスターが自分フィールドに存在しない「剣闘獣」モンスター1体をデッキから守備表示で特殊召喚する。


『CHAOS IMPACT』で登場した永続魔法です。
①で対象耐性を付与できる上に②で展開の補助もできるカードです。
「剣闘獣ギステル」の登場により、手札に加えるのも容易になりました。
便利なのですが、「剣闘獣ギステル」で手札に加えるカードは「再起する剣闘獣」か「剣闘獣の闘技場-フラヴィス」なことが多く、それらを素引きしているとき以外でこのカードを選択する余裕はありませんでした。
重要な展開カードである「スレイブパンサー」を守れないのもネックです。


原石の鳴獰
速攻魔法
①2000LPを払い、通常モンスターのカード名を1つ宣言して発動できる。
相手ターン終了時まで、自分の宣言した通常モンスター及び自分の「原石」モンスターは戦闘では破壊されない。
自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
さらに宣言した通常モンスター1体を自分のデッキから守備表示で特殊召喚できる。
②相手がモンスターを召喚した場合、墓地のこのカードを除外し、
自分のフィールド・墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターより低い攻撃力を持つフィールドのモンスター1体を除外する。


『RAGE OF THE ABYSS』で登場した速攻魔法です。
「剣闘獣アンダル」と共に採用するカードになります。
①で召喚権を使わずに「剣闘獣」モンスターを出しつつ、②でちょっとした妨害も用意できるのは強力ですが、このカード1枚では展開に繋がらないことから見送りました。
しかし「スレイブパンサー」を使わずにデッキから「剣闘獣」モンスターを特殊召喚できるメリットは大きいので、要検討の1枚です。


剣闘獣の戦車
カウンター罠
①自分フィールドに「剣闘獣」モンスターが存在し、
モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。


『THE DUELIST GENESIS』で登場したカウンター罠です。
かつて「剣闘獣」を象徴していたカードの1枚であり、シンプルながら強力な効果を持ちます。
『剣闘獣の闘技場-フラヴィス』によってデッキからセットできるのもあり使いやすいのですが、「猛進する剣闘獣」を優先したため不採用になりました。
しかし「増殖するG」などで展開を止める時など、こちらのほうが強力な場面もあるので、一長一短だと感じています。

展開例

「剣闘獣」は展開ルートがかなり多いので、基本的なものだけ紹介します。
自分のデッキに採用しているカード内での展開なので、追加採用するカードによっては更に伸ばすことが可能です。
自分もまだまだ勉強中なので、より良い展開などあれば教えていただけると嬉しいです。


「剣闘獣ギステル」+「剣闘獣アトリクス」

1.手札の「剣闘獣ギステル」①効果、「剣闘獣アトリクス」と一緒に特殊召喚
2.チェーン1「剣闘獣ギステル」②効果で「再起する剣闘獣」を手札に加え、チェーン2「剣闘獣アトリクス」①効果で「剣闘獣アウグストル」を墓地へ送りレベル変動
3.「再起する剣闘獣」を発動し、墓地の「剣闘獣アウグストル」を特殊召喚
4.「剣闘獣アウグストル」と「剣闘獣アトリクス」をデッキへ戻して「剣闘獣総監エーディトル」を特殊召喚、①効果で「剣闘獣ドミティアノス」を特殊召喚
5.「剣闘獣ギステル」と「剣闘獣総監エーディトル」を素材にして「スレイブパンサー」をリンクス召喚、①効果で「剣闘獣エクイテ」以外でレベル4以下の「剣闘獣」モンスターを手札に加える
(ここで「剣闘獣の闘技場-フラヴィス」を加えれば、手札を1枚捨てる代わりに「グラディアル」罠を場に追加可能)
6.手順5で加えた「剣闘獣」モンスターを召喚、「スレイブパンサー」②の効果で対象にとってデッキから「剣闘獣エクイテ」を特殊召喚、その効果で墓地の「再起する剣闘獣」を手札に加える
7.「再起する剣闘獣」発動して墓地の「剣闘獣総監エーディトル」を特殊召喚、①効果で「剣闘獣ドミティアノス」を特殊召喚
8.「剣闘獣エクイテ」と「スレイブパンサー」を素材にして「剣闘獣ダレイオス」をリンク召喚、①効果で墓地の「剣闘獣エクイテ」を特殊召喚し、効果で墓地の「再起する剣闘獣」を手札に加える
9.「剣闘獣エクイテ」と「剣闘獣総監エーディトル」を素材にして「剣闘獣ドラガシス」をリンク召喚、「剣闘獣ダレイオス」と「剣闘獣ドラガシス」を素材にして「召命の神弓-アポロウーサ」をリンク召喚
10.「再起する剣闘獣」を発動して墓地の「剣闘獣総監エーディトル」を特殊召喚、①効果で「剣闘獣ヘラクレイノス」を特殊召喚
11.「剣闘獣ドミティアノス」と「剣闘獣総監エーディトル」を素材にして「I:Pマスカレーナ」をリンク召喚
12.墓地の「剣闘獣ドミティアノス」「剣闘獣ダレイオス」「剣闘獣ドラガシス」「剣闘獣エクイテ」「剣闘獣ギステル」の5体をデッキに戻して「剣闘獣クラウディウス」を特殊召喚、①の効果を発動して次のバトルフェイズを2回行なう

最終盤面
「召命の神弓-アポロウーサ」(ATK1600)
「I:Pマスカレーナ」
「剣闘獣ヘラクレイノス」
「剣闘獣ドミティアノス」
「剣闘獣クラウディウス」
(「剣闘獣の闘技場-フラヴィス」を発動した場合、追加で「グラディアル」罠カードを1枚セット)
召喚権使用済み、手札2〜3枚
手順7で特殊召喚する「剣闘獣ドミティアノス」がちょうど5回目の召喚・特殊召喚になるので、「原始生命態ニビル」を防ぐことができます。
なおこの展開の「剣闘獣アトリクス」は「剣闘獣ノクシウス」で代用可能です。


「鉄獣戦線 フラクトール」+獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体

1.手札の「鉄獣戦線 フラクトール」①効果を発動、「鉄獣戦線 キット」を墓地へ送って②効果を発動、「鉄獣戦線 ナーベル」を墓地へ送る
2.「鉄獣戦線 ナーベル」②効果を発動、デッキから「鉄獣戦線 ケラス」を手札に加えて①効果を発動、獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を捨てて自身を特殊召喚
3.「鉄獣戦線 ケラス」②効果を発動、墓地の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター4体を除外して「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」を特殊召喚
4.「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」と「鉄獣戦線 ケラス」を素材にして「鉄獣戦線 徒花のフェリジット」をリンク召喚、「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」②効果を発動してデッキの「レスキューキャット」を手札に加える
5.「鉄獣戦線 徒花のフェリジット」①効果を発動して「レスキューキャット」を特殊召喚し、その効果でデッキから「剣闘獣ギステル」2体を特殊召喚
6.「鉄獣戦線 徒花のフェリジット」と「剣闘獣ギステル」を素材にして「スレイブパンサー」をリンク召喚、チェーン1「スレイブパンサー」①効果で「剣闘獣アトリクス」を加えてチェーン2「鉄獣戦線 徒花のフェリジット」で手札を1枚交換
(ここで「剣闘獣の闘技場-フラヴィス」を加えれば、手札を1枚捨てる代わりに「グラディアル」罠を場に追加可能)
7.「剣闘獣ギステル」を対象に「スレイブパンサー」②効果、デッキから「剣闘獣エクイテ」を特殊召喚し、その効果で墓地の「剣闘獣ギステル」を手札に加える
8.手札の「剣闘獣ギステル」①効果、「剣闘獣アトリクス」と一緒に特殊召喚
9.チェーン1「剣闘獣ギステル」②効果で「再起する剣闘獣」を手札に加え、チェーン2「剣闘獣アトリクス」①効果で「剣闘獣アウグストル」を墓地へ送りレベル変動
10.「剣闘獣ギステル」と「剣闘獣エクイテ」を素材にして「I:Pマスカレーナ」をリンク召喚
11.「再起する剣闘獣」を発動し、墓地の「剣闘獣アウグストル」を特殊召喚
12.「剣闘獣アウグストル」と「剣闘獣アトリクス」をデッキへ戻して「剣闘獣総監エーディトル」を特殊召喚、①効果で「剣闘獣ドミティアノス」を特殊召喚
13.「剣闘獣総監エーディトル」と「スレイブパンサー」を素材にして「剣闘獣ダレイオス」をリンク召喚、①効果で墓地の「剣闘獣エクイテ」を特殊召喚し、その効果で「再起する剣闘獣」を手札に加える
14.「剣闘獣ダレイオス」と「剣闘獣エクイテ」を素材にして「剣闘獣ドラガシス」をリンク召喚、「再起する剣闘獣」を発動して墓地の「剣闘獣総監エーディトル」を特殊召喚し、①効果で「剣闘獣ヘラクレイノス」を特殊召喚
15.「剣闘獣ヘラクレイノス」「剣闘獣総監エーディトル」「剣闘獣ドラガシス」を素材にして「召命の神弓-アポロウーサ」をリンク召喚
16.墓地の「剣闘獣ギステル」「剣闘獣エクイテ」「剣闘獣ダレイオス」「剣闘獣ドラガシス」「剣闘獣ヘラクレイノス」の5体をデッキに戻して「剣闘獣クラウディウス」を特殊召喚し、①効果で次のバトルフェイズを2回行なう

最終盤面
「召命の神弓-アポロウーサ」(ATK2400)
「I:Pマスカレーナ」
「剣闘獣ドミティアノス」
「剣闘獣クラウディウス」
(「剣闘獣の闘技場-フラヴィス」を発動した場合、追加で「グラディアル」罠カードを1枚セット)
召喚権不使用、手札残り2〜3枚
手順12で特殊召喚するモンスターを「剣闘獣ガイザレス」にした場合、最終盤面の「剣闘獣ドミティアノス」を「剣闘獣ヘラクレイノス」に変更できます。
なおこの展開の「剣闘獣アトリクス」は「剣闘獣ノクシウス」で代用可能です。


「レスキューキャット」1枚

1.「レスキューキャット」召喚、効果で「剣闘獣ギステル」と「鉄獣戦線 キット」を特殊召喚し、2体を素材にして「スレイブパンサー」をリンク召喚
2.チェーン1「スレイブパンサー」①効果で「剣闘獣アトリクス」を手札に加え、チェーン2「鉄獣戦線 キット」②効果で「鉄獣戦線 ナーベル」を墓地へ送り、その②効果で「鉄獣戦線 ケラス」を手札に加える
(ここで「剣闘獣の闘技場-フラヴィス」を加えれば、手札を1枚捨てる代わりに「グラディアル」罠を場に追加可能)
3.「鉄獣戦線 ケラス」①効果で「剣闘獣アトリクス」を捨てて特殊召喚、②効果で「鉄獣戦線 キット」と「鉄獣戦線 ナーベル」を除外し「剣闘獣ドラガシス」を特殊召喚
4.「剣闘獣ドラガシス」を対象に「スレイブパンサー」②効果を発動し「剣闘獣ダリウス」を特殊召喚、①効果で墓地の「剣闘獣アトリクス」を特殊召喚し、①効果の発動時に「剣闘獣」モンスターを墓地へ送る
5.「剣闘獣アトリクス」と「鉄獣戦線 ケラス」を素材に「I:Pマスカレーナ」をリンク召喚、「スレイブパンサー」と「剣闘獣ダリウス」を素材に「剣闘獣ダレイオス」をリンク召喚
6.「剣闘獣ダレイオス」①効果で墓地の「剣闘獣ダリウス」を特殊召喚、①効果で墓地の「剣闘獣アトリクス」を特殊召喚し、①効果の発動時に「剣闘獣」モンスターを墓地へ送る
7.「剣闘獣ダレイオス」「剣闘獣ダリウス」「剣闘獣アトリクス」を素材に「召命の神弓-アポロウーサ」をリンク召喚
8.墓地の「剣闘獣」モンスター5体をデッキに戻して「剣闘獣クラウディウス」を特殊召喚、①効果を発動して次のバトルフェイズを2回行なう

最終盤面
「召命の神弓-アポロウーサ」(ATK2400)
「I:Pマスカレーナ」
「剣闘獣クラウディウス」
(「剣闘獣の闘技場-フラヴィス」を発動した場合、追加で「グラディアル」罠カードを1枚セット)
召喚権使用済み、手札3〜4枚
手札に獣族・獣戦士族・鳥獣族があればより展開を伸ばすことが可能です。

最後に

ここは完全に私のお気持ちなので飛ばして大丈夫です。







ランキングデュエルやCSで「剣闘獣」を使う際、高確率で相手はこちらのカードを知らないため、ほぼ全てをテキスト確認してもらうことになります。
むしろこちらが手札に加えるカードを相手に差し出し、聞かれる前にテキストを確認してもらっていました。
動画卓でもやってたので、中々にシュールな絵面だったと思います。
マイナーデッキだから当然ですし、知名度が低いことによって勝てた試合は間違いなくあるので、そこに不満はありません。
しかしあまりにも使用者が少なすぎる気がします、調べ方の問題かもしれませんがSNSで調べてもあまりヒットしません。
「2007年から現存する古参テーマだしもっと使い手がいてもいいのでは?」
「カッコいいモンスターたちやデッキの魅力が知られていないでのは?」
そう思ったので、今回執筆させていただきました。

最初のほうで述べたように「剣闘獣」は「ライゼオル」や「M∀LICE」「青眼」などの環境テーマには及ばず、強いテーマとも言いづらいです。
今回、自分が結果を残せたのも幸運とマイナー故の噛み合いが理由なのは間違いありません。
しかしデッキとしての魅力・面白さは他テーマにも引けを取りません。
このnoteで魅力を伝えきれたとは到底思えませんが、みなさんが「剣闘獣」に興味を持つ一助となれば幸いです。

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