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「選択」と「結果」を受け入れることの意味「服従」

<文学(28歩目)>
「選択」と「結果」を考えてみる。(自らが「選択」した「結果」は受けいれないといけない)

服従
ミシェル・ウエルベック (著), 大塚 桃 (翻訳)
河出書房新社

「28歩目」はミシェル・ウエルベックさんの大ベストセラー作品。

ウエルベックさんの作品で、このレベルまで政治が表に出たのは初めてです。極右の「国民戦線(Front National)」の党首のジャン=マリー・ル・ペンが2022年のフランス大統領選挙で決選投票に進出したら、から始まります。

国民はテロと移民におびえている。。。

この状況でのフランス国民の選択と、その結果を中心に主人公の「愛(love)」を描いています。

政治って、突き詰めて考える人もいるでしょうが、大半は主人公のように「消極的な選択方法」をされる方が多いと思います。

しかし「選択」に対して、この選択の結果を受け入れること。

ここには「そんなはずじゃなかった」「でも、対抗候補も酷かった」「仕方なかった」との言葉がいくつも出てくるが、結果は覆りません。

だから、何気ない知識人の無関心に警鐘を鳴らしている作品だと感じました。

このミシェル・ウエルベックさんの作品を読む際に、ジャック・アタリさん(現代フランスの知の巨匠)の著作をあらかじめ読まれると、色々な文中に隠されているフランス政治・経済のシグナルが見えてきます。

それにしても、村上春樹さん等のベストセラー作家に衆議院選挙を舞台にお書きいただきたいと感じました。すると、国民は読みますから!!

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