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良質な時間SFに酔う「時ありて」

<SF(26歩目)>
今風のボーイ・ミーツ・ボーイの愛(love)をすんなりと味わう。

時ありて
イアン マクドナルド (著), 下楠 昌哉 (翻訳)
早川書房

「26歩目」は夜更けに良質の「時間SF」(時間をテーマにしたSF作品)に酔いながら、ジェンダーの問題を考える作品。

著者のイアン・マクドナルドさんは、「多文化SF」(まさにマルチカルチャーで、色々な文化が混じるSF作品)で素晴らしい作品あり(16歩目の「サイバラバード・デイズ」等)。

この作品では、古典的な風味(舞台)の中で、最新の科学が入っている。しかし、科学に細かくこだわらないマクドナルドさんならではの「愛(love)」が主体の作品に美しくまとめあげられている。

そして、今世紀に入ってから多くの作品が出ているが、ジェンダーの問題もホット。

あ~、マクドナルドさん!こうやってまとめると「美しくなる」のだなぁと感心しました。

時を超えての、男性から男性に対しての真実の「愛(love)」の交流。
マクドナルドさんだからこそ、「美しく」なっているのですね。
この作品で耐性をつけて、更なる新しい世界を垣間見よう!!

肉欲系ではなく、プラトニック系です!!
(もしかしたら、日本のSF界では「百合SF」の次に「薔薇SF」が来るのかも!?)

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