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ヨーロッパ的な本

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私の主観なのですが、ヨーロッパ的な本を集めました。
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#東京創元社

予想を完全に覆す結末に衝撃を受ける「NSA」

<SF(7歩目)> 予定調和型のアメリカ・日本的でなく、ヨーロッパ的な結末に衝撃を受ける…

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子どもにかかわる現代の寓話「きらめく共和国」

<文学(178歩目)> ちょっと他にはない現代の寓話で「文体」で、読んでいるうちに引き込…

読書ノーツ
4か月前
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法廷劇から安楽死問題を考える「神」

<文学(165歩目)> 倫理学上の問題である「安楽死」を深く考えてみる。 神 フェルディナ…

読書ノーツ
5か月前
22

イギリス人の目から見た東アジアの戦争「太陽の帝国」

<文学(155歩目)> SF作家のJ・G・バラードさんの代表作の一つですが、SFよりも、上…

読書ノーツ
5か月前
24

まさに少年少女向け古典作品「悪魔の発明」

<SF(116歩目)> 読みやすく、とても面白い。SFへのいざないに最適な作品の一つです…

読書ノーツ
8か月前
26

良質な短篇集、ジョン・ウィンダム「時間の種」

<SF(114歩目)> 「トリフィド時代」のジョン・ウィンダムさんの短篇集。うまく考えら…

読書ノーツ
8か月前
24

今読んでみて、完成度の高さを感じる「地底のエリート」

<SF(113歩目)> 60年近く前の作品なのですが、完成度の高さを感じました。 地底のエリート 英語版 K.H.シェール (著) 東京創元社 「113歩目」は、K.H.シェールさんの古典作品。 「統制」されすぎた世界の怖さはまさにこの時代の作品ならでは。 米ソ対立時代の作品ですが、同様の国家は2024年にもいくつもある。 核戦争の危機、強権的国家の存在。これは書かれた1966年も、2024年も変わらない。 ここが怖い。すると、ここで描かれる地下都市の雰囲気も他人ご

今も涙を流さずにはいられない「渚にて: 人類最後の日」

<SF(112歩目)> 古典作品ですが、良い時間を過ごすことのできる素晴らしい作品です。 …

読書ノーツ
8か月前
31

新しい中東を舞台とした遠未来SF「ロボットの夢の都市」

<SF(102歩目)> ちょっとない中東を舞台とした「遠未来SF]で、なぜか文学的にも心…

読書ノーツ
9か月前
51

人間心理の奥底「その昔、N市では」

<文学(90歩目)> ドイツを代表する女性作家から、「人間心理」の奥底を学ぶ。 その昔、…

読書ノーツ
10か月前
27

歴史史料への取組みが凄い「HHhH: プラハ、1942年」

<文学(87歩目)> プラハの街を舞台にした抵抗運動家たちのナチスNo.3の暗殺の事実を読む…

読書ノーツ
10か月前
15

人間の本質を見つめる「犯罪」

<文学(85歩目)> 刑事専門弁護士の目から見た「犯罪」の数々から、人間の本質を見つめる…

読書ノーツ
10か月前
14

法哲学や歴史を学ぶ「珈琲と煙草」

<文学(84歩目)> フェルディナント・フォン・シーラッハのエッセイは法哲学や歴史を学べ…

読書ノーツ
10か月前
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戦争犯罪の総括のしかた「コリーニ事件」

<文学(83歩目)> 戦争犯罪の総括のしかたを研ぎ澄まされた小説から学ぶ。 コリーニ事件 フェルディナント・フォン・シーラッハ (著), 酒寄 進一 (翻訳) 東京創元社 「83歩目」は戦争犯罪の総括を新しい切り口で学ぶ、とても斬新な作品です。 フェルディナント・フォン・シーラッハさんの作品を一気読みしていて感じたこと。 これは、犯罪にかかわる様々な切り口の中で、刑事事件弁護士の視点で切り出す手法です。 私の読書の中での「犯罪もの」というと、「にわか」であることもある