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ヨーロッパ的な本

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私の主観なのですが、ヨーロッパ的な本を集めました。
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#ドイツ

予想を完全に覆す結末に衝撃を受ける「NSA」

<SF(7歩目)> 予定調和型のアメリカ・日本的でなく、ヨーロッパ的な結末に衝撃を受ける…

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手塚治虫さんテイストの名作「トンネル」

<SF(234歩目)> 100年以上前の作品ですが、エンターテインメント性に優れていて、…

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コロナ禍で私たちは狂信的な潔癖が社会に感染することを知った「メトーデ 健康監視国…

<文学(230歩目)> この作品は、2009年に刊行されたそうですが、コロナ禍を経た今こ…

読書ノーツ
2週間前
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フィリップ・K・ディックさんの『高い城の男』以上に強烈「鉤十字の夜」

<文学(188歩目)> この作品は、フィリップ・K・ディックさんの『高い城の男』と同じく、…

読書ノーツ
3か月前
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法廷劇から安楽死問題を考える「神」

<文学(165歩目)> 倫理学上の問題である「安楽死」を深く考えてみる。 神 フェルディナ…

読書ノーツ
5か月前
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ちょっとない本「失われたいくつかの物の目録」

<文学(119歩目)> 「キリンの首 河出書房新社」よりも美しい、ちょっとない本。 失わ…

読書ノーツ
8か月前
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1936年のナチスに対しての熱狂から学ぶ「この夜を越えて」

<文学(115歩目)> 時代が大きく変わるとき、それは熱狂とともにやってくる。 この夜を越えて イルムガルト・コイン (著), 田丸理砂 (翻訳) 左右社 「115歩目」は、イルムガルト・コインさんの作品集。 イルムガルト・コインさんは1905年生まれ、1936年時は31歳の若者として、ヒトラーの演説に沸くフランクフルトの群像劇を描いている。 第二次世界大戦がはじまるとは、当時のドイツの市民には夢にも思わなかったと思う。 でも、多くな変化は大衆が切望するから起きる。

歴史史料への取組みが凄い「HHhH: プラハ、1942年」

<文学(87歩目)> プラハの街を舞台にした抵抗運動家たちのナチスNo.3の暗殺の事実を読む…

読書ノーツ
10か月前
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戦争犯罪の総括のしかた「コリーニ事件」

<文学(83歩目)> 戦争犯罪の総括のしかたを研ぎ澄まされた小説から学ぶ。 コリーニ事件 …

読書ノーツ
10か月前
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極めてテクニカルなシーラッハさんの作品「禁忌」

<文学(82歩目)> 緑、赤、青が一つになると白になる。光の三原色を章に使い、人間の本質…

読書ノーツ
10か月前
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「トロッコ問題」を深く考える「テロ」

<文学(81歩目)> 倫理学上の問題である「トロッコ問題」を深く考えてみる。 テロ フェル…

読書ノーツ
10か月前
11

無駄のない文体から人間の本質を理解する「刑罰」

<文学(80歩目)> 刑事専門弁護士の目から見た「犯罪」の数々から、人間の本質を見つめる…

読書ノーツ
10か月前
22

人間の本質を学ぶ「夜 [新版] 」

<文学(78歩目)> エリ・ヴィーゼルさんの代表作から、人間の本質を学ぶ。 夜 [新版] エ…

読書ノーツ
10か月前
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ドイツ発の心をうつミステリー「沈黙を破る者」

<文学(77歩目)> またメヒティルト・ボルマンさんの「人間」にかかわる目を見たくて読んでみた。 ちょっとマイナーなドイツのミステリー文学。しかし、人間を見つめる姿勢が確かです。 沈黙を破る者 メヒティルト ボルマン (著), Mechtild Borrmann (原名), 赤坂 桃子 (翻訳) 河出書房新社 「77歩目」はドイツのメヒティルト・ボルマンさんの単なるミステリーではない、ノー天気な心にも深く刺さる作品。うなった。 この本は「希望のかたわれ 河出書房新社」の