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Photo by
kohrogi
トランペット待機の持ち方
今日は新鮮に焦った
いつも通りのバンド練習
終わりがけに隣の女声ボーカルの方が話しかけてきた
「なあ、ちょっと気になってること言ってもいい?」
私はドギマギした、えっなんだろう。今日私が髭剃り負けして血が出てる顎をマスクで隠している事がバレたのかしら!?
しかし、違った
「あのさ、吹いてないとき腕組んでるやん。でも、他のみんな腕組んでないやん。やから、映像とかで見た時目立ってるような気がするんやけど」
えっ、
ガーン
新鮮に焦った
確かに私は腕を組んでいる
だが、待って!それは別に「俺吹いてないとき退屈だから腕組むし!」とかいう不真面目さの表れとかではないのです!
高校の吹奏楽部の時習った?待っている時のスタイルなのです。右手にトランペットを持ったまま、左手の脇の下に忍ばせると、ピッタリフィットするのです。そして、そのスタイルがもう10年以上ずっと自然スタイルになっていたのです。
思い返せば、
あの本番でも、
この本番でも、
あのバンドでも、あの国でも、
私はそのスタイルで待機してたよ?!
嗚呼、それが、
なんだろう、目が開かれた?ような感覚。
私は知らない人から見たら、不真面目待機スタイルで
「ただ腕を組んでいる」だけの人に思われていたのだろうか。。。
その女声ボーカルは、私の事を思って言ってくれたのだ。その勇気にありがとう。
でも、私の、
私のこれまでの本番や演奏は返ってこないよ。みんな私を腕を組んで突っ立っている不真面目人物と思ってたの?
・・・
そう思っても仕方ない。
「今日が人生で一番若い日」
明日からは別のスタイルで待機しよう。
どんなスタイルがいいかなぁ。
それはそれで考えなければならないが。