夜のポツダム広場
久々に絵画を見た。
やっぱり画像を見る事と本物を見る事はちがうんだなと感じた。本物を見た後に印刷物を見ると全然印象が違ったりする。それは、絵の具の立体感とか、色の濃さとか、大きさとか…さまざまな要素が『本物』にはあって、画像はそのほんの一部、表層しか捉えてないのだなと思った訳で。勿論、教養として「あれはこういう絵」というのを知るのには役立つけれど。
とにかく、21世紀になっても、まだまだ絵画の持つ魅力は深いなと思った次第。
今日みたのは
ハルカス美術館にて、「印象派・光の系譜」展
その中でも、一際個人的に惹かれた絵がある。
《夜のポツダム広場》
雨が降る街
ぼんやりと映る街、灯
その中に自分がいて、道の真ん中で
黒い人影や街の灯りをぼんやり見つめているような気分になる
描いたのは誰かしら
レッサー・ユリィ
知らない。
私の不学の致すところかしら、と思った。
でもかなり惹かれたので、展覧会の後にも彼の絵を調べてみたいと思った。
冒頭のリンク記事を見ると、
一躍美術ファンの心をつかんだ作家がいる。ベルリンを拠点に、特に大戦間の時期に活躍したドイツ印象派の画家、レッサー・ユリィ(1861~1931)だ。ユダヤ系の画家として、これまでもドイツやイスラエルでは重要視されてきたが、日本ではあまり紹介される機会がなく、専門家以外では知る人ぞ知る存在だった。
とあった。私だけでなく知る人ぞ知る存在だったらしく、今回一躍注目されたそう。
「開幕初日にいきなり絵葉書が売り切れ。人気になると予想はしましたが、これほどとは。見誤ったと思いました」と振り返るのは同展担当の安井裕雄上席学芸員。SNSでも「ユリィすごい」の書き込みが途切れない。「ニコニコ美術館」の中継でも大いに盛り上がった。
実はユリィの作品は日本に来なくても不思議ではなかった。
・・・
なるべく点数を減らしたい三菱一号館側は、一般にはそれほど知られていないレッサー・ユリィを希望リストから外したが、何度送ってもイスラエル博物館側はユリィの展示にこだわる。逆に当初リストになかった《風景》という作品を追加してくるほどだった。
イスラエル側が推したみたい。
イスラエルが推してくれたから、今日出逢ったこの絵。
ありがとう。