テクノマンガ

2021年からYouTubeでテクノマンガというのをやっています。
テクノ漫画ではなくテクノマンガです。テクノとはクラブミュージックの音楽ジャンルのテクノです。まあ、テクノロジーのテクノも含めての新しいマンガみたいな物です。

私のアーティスト活動の中でDJと楽曲制作以外にリアル・ポエトリーというパフォーマンスがあります。
私は、ある物を何か別な物で表現したり、例えたりするのが得意な人間です。それがすごくユニークだと人から褒められる事もあります。
ある時、アート・オブ・ノイズのアイランドというインストゥルメンタルの曲を聴いていたら頭の中でその曲の情景が泉のように湧きあがって来たのです。
静かな森の中で小鳥達がさえずり蝶が舞ったりしました。もう美しすぎて、想像の世界の楽園にいました。脳内パラダイスというヤツです。気がついたらその時の情景や気分などをノートに殴り書きしていました。その時に今スピーカーから出たその音をリアルに言葉に変換してメモしていたのです。インストゥルメンタルの曲は歌詞という縛りがないので自由に物語を構築する事が出来ます。
ビートニックス達が行ったポエトリーリーディングは自らの詩の世界と音楽とのコラボレーション的な物に対して私の詩は音その物をリアルに言葉に変換していく叙情的な物でした。再度曲を聴きながらそのメモを読んでいると頭の中で語尾がエコーしていきました。それは、まるで言葉が時間軸を飛び越えた瞬間でした。それがリアル・ポエトリーのパフォーマンスの始まりです。

16~7年位前にFM伊東に番組を持っていた友人と親しくなり、番組の出演依頼があり、その回はリアル・ポエトリーをやる事になりました。
私がティーンエイジャーの頃選曲家の桑原茂一が出演、プロデュースしたスネークマンショーというラジオ番組から出来たアルバムがめちゃくちゃ流行っていました。放送禁止スレスレのネタを使ったコントの話を2~3分位やった後ラウンジライクなお洒落な曲をかけてまたヤバいコントが始まるといった構成でYMOと組んでアルバム(増殖)作ったりと、その時代のサブカルの最先端でした。
番組を持っていた友人とリアル・ポエトリーをスネークマンショーみたいにしようとエコーやSE(サウンド・エフェクト)などを載っけてもらい4トラックほど制作してラウンジライクなお洒落な曲の合間にリアル・ポエトリーを流すという番組を制作しました。大変でしたが楽しかったです。その時のリアルポエトリーとオリジナル・トラックをまとめた「cyberman world」というCDがあります。この辺りもまたテクノマンガで発表していきたいと思っておりますのでお楽しみに~

その後クラブイベントや野外パーティーなどで何度か即興のリアル・ポエトリーのパフォーマンスはやりましたが、私自身もアーティストとしてはDJやトラックメーカーとしての活動をメインにしているので、気が向いた時しかやっていませんでした。現在では所属音楽レーベルのメンバーで結成したOPRBandのライブでシンセやサンプラーの演奏をメインに、その場の空気にあわせてポイントでリアル・ポエトリーのパフォーマンスを行っております。

リアル・ポエトリーをビジュアルと組み合わせて世界を構築していけば、言葉と音と映像を連動させた面白い世界が広がり、自分の頭の中で描いた世界観をそのまま表現出来ます。面白いものはどんどん発表していきます。

テクノマンガとはリアル・ポエトリーやオリジナル・トラック、DJ-MIX、JAMその他のパフォーマンスを音やビジュアルを使いテクノの世界観で構成してマンガのように楽しく気軽に見れる脳内マンガです。それがテクノマンガなのです。

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