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WindowsにおけるasdfのインストールとHaskell最新版のセットアップ方法



本記事では、Windows環境でバージョン管理ツール「asdf」を使用して、Haskellの最新版をインストールする手順を解説します。初心者の方でも簡単に進められるよう、わかりやすく説明します。

asdfとは?

asdfは、複数のプログラミング言語やツールのバージョンを管理できる汎用バージョン管理ツールです。Node.jsやPythonなど、さまざまなツールのバージョンを簡単に切り替えることができます。


ステップ 1: WSL(Windows Subsystem for Linux)の有効化

asdfはLinux系のツールなので、WindowsではWSLを使用します。

WSLを有効化
Windowsのコマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下を実行します:

wsl --install

Ubuntuの起動と初期設定
ユーザー名とパスワードを設定します。


ステップ 2: asdfのインストール

必要な依存パッケージのインストール
Ubuntuターミナルで以下を実行し、必要なパッケージをインストールします

sudo apt update
sudo apt install curl git -y

asdfをインストール
次に、asdfをインストールします

git clone https://github.com/asdf-vm/asdf.git ~/.asdf --branch v0.13.1
echo -e '\n# asdf\n. "$HOME/.asdf/asdf.sh"\n. "$HOME/.asdf/completions/asdf.bash"' >> ~/.bashrc && source ~/.bashrc
source ~/.bashrc

ステップ 3: Haskellプラグインの追加と最新版のインストール

Haskellプラグインを追加
asdfでHaskellを管理するために、Haskellのプラグインを追加します

asdf plugin-add haskell https://github.com/vic/asdf-haskell.git

最新版のHaskellをインストール
以下を実行してHaskellの最新版をインストールします

asdf local であれば、現在のディレクトリでのみ有効になります
asdf global であれば、環境全体で有効になります

asdf install haskell latest
asdf local haskell latest

ステップ 4: 動作確認

Haskellのバージョン確認
正常にインストールされたか、以下を実行して確認します

stack ghc -- -V

バージョン確認の例

$ stack ghc -- -V
The Glorious Glasgow Haskell Compilation System, version 9.12.1

サンプルスクリプトの実行
以下のコマンドでHaskellが正常に動作するかテストします
「Hello, asdf and Haskell!」という文字列が表示されたら成功です

echo 'main :: IO ()
main = putStrLn "Hello, asdf and Haskell!"' > test.hs
runghc test.hs

まとめ

本記事では、Windows環境でasdfを使用してHaskellの最新版をセットアップする手順を解説しました。asdfを利用することで、Haskellだけでなく、さまざまなツールのバージョン管理が簡単に行えます。ぜひ開発環境の整備に活用してください!

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