見出し画像

WindowsにおけるasdfのインストールとPython最新版のセットアップ方法



本記事では、Windows環境でバージョン管理ツール「asdf」を使用して、Pythonの最新版をインストールする手順を解説します。初心者の方でも簡単に進められるよう、わかりやすく説明します。

asdfとは?

asdfは、複数のプログラミング言語やツールのバージョンを管理できる汎用バージョン管理ツールです。Node.jsやPythonなど、さまざまなツールのバージョンを簡単に切り替えることができます。


ステップ 1: WSL(Windows Subsystem for Linux)の有効化

asdfはLinux系のツールなので、WindowsではWSLを使用します。

WSLを有効化
Windowsのコマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下を実行します

wsl --install

Ubuntuの起動と初期設定
ユーザー名とパスワードを設定します。


ステップ 2: asdfのインストール

必要な依存パッケージのインストール
Ubuntuターミナルで以下を実行し、必要なパッケージをインストールします

sudo apt update
sudo apt install curl git -y

asdfをインストール
次に、asdfをインストールします

git clone https://github.com/asdf-vm/asdf.git ~/.asdf --branch v0.13.1
echo -e '\n# asdf\n. "$HOME/.asdf/asdf.sh"\n. "$HOME/.asdf/completions/asdf.bash"' >> ~/.bashrc && source ~/.bashrc
source ~/.bashrc

ステップ 3: Pythonプラグインの追加と最新版のインストール

Pythonプラグインを追加
asdfでPythonを管理するために、Pythonのプラグインを追加します

asdf plugin add python https://github.com/asdf-community/asdf-python.git

必要な依存パッケージのインストール
Pythonをコンパイルするために、以下のパッケージをインストールします

sudo apt install -y build-essential libssl-dev libbz2-dev libreadline-dev libsqlite3-dev libffi-dev zlib1g-dev

最新版のPythonをインストール
以下を実行してPythonの最新版をインストールします
asdf local であれば、現在のディレクトリでのみ有効になります
asdf global であれば、環境全体で有効になります

asdf install python latest
asdf local python latest

ステップ 4: 動作確認

Pythonとpipのバージョン確認
正常にインストールされたか、以下を実行して確認します

python --version
pip --version

バージョン確認の例

$ python --version
Python 3.13.1
$ pip --version
pip 24.3.1 from /home/cyber-tribe/.asdf/installs/python/3.13.1t/lib/python3.13t/site-packages/pip (python 3.13)

サンプルスクリプトの実行
以下のコマンドでPythonが正常に動作するかテストします
「Hello, asdf and Python!」という文字列が表示されたら成功です

echo 'print("Hello, asdf and Python!")' > test.py
python test.py

まとめ

本記事では、Windows環境でasdfを使用してPythonの最新版をセットアップする手順を解説しました。asdfを利用することで、Pythonだけでなく、さまざまなツールのバージョン管理が簡単に行えます。ぜひ開発環境の整備に活用してください!


いいなと思ったら応援しよう!