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ミニマリストライフを足し算で考えてみた。
アメリカに暮らし始めて17年になりますが、人生で四度「こんまりさん」こと、片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんに似ていると言われたことがあります。
そのうち一度は本気で間違えられ、また別の一度は「(あなたでいいから)一緒に写真を撮って」と言われました。
今、ハリウッドで一番有名な日本人女性と言われるこんまりさんに、です。
本当の話です。
比較的自分への評価が甘い私ですが、
どう控え目に見ても、
全然似ていない(涙)。
そもそもこんまりさんのような品が私には皆無だし、こんまりさんの魅力のひとつである透き通るような美肌も、真っ直ぐな美髪も持ち合わせていません。
強いて言えば、トップスは白が多目ってことと、前髪があることくらいか。
と、いじけていましたが、、、
せっかくなので、無理やりにでも似ているところを探してみることに。
すると、
家の中がスッキリしている(うちの場合は片付いているのではなく単純にモノを持っていない)ところと、(こんまりさん流に言うと)ときめかないモノを手放す(注:私の得意技はモノを捨てること←特に人のモノを捨てるのは即決。エヘ)ことができるところは似ていることに、気がつくことができました。
日本にいたら「こんまりさんに似ている」なんて言ってもらえることは人生に一度も起こらなかったと思いますので、これもある意味海外移住して良かったことのひとつと言えると思います。
ウフ♡
究極のミニマリストライフを初体験。
さて、夏休みが始まり、ずっと訪れてみたかった「Getaway House」に遊びに行って来ました。
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「Getaway」は、本来、「逃避」や「脱出」という意味合いで使われる言葉ですが、最近はすっかり「週末にさくっと行ってリフレッシュする小旅行」みたいなイメージで使われています。
今回訪れた「Getaway House」は、後者の意味合いが強く「犬だけ連れて、手ぶらでキャンプにおいでー」的な、山の中の小さなキャビンをレンタルしてくれる場所です。
そこで出会ったのは、、、
究極のミニマリストライフ。
ちょうど先日まで日本に一時帰国していて、飛行機の中で「Nomadland」を観たこともあり、いろいろ考えさせられる時間を過ごすことができました。
「Getaway House」は、新しくて、清潔で、モダンでおしゃれな快適キャビンではありますが、
そこにある「モノ」は、印象として、、、
ベッドとキッチン、以上。
てな感じ。
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ベッドとキッチンしかなくても、
い〜ぬは喜び♪庭駆け回り♪♪
な状況ではありましたが、この「ごはん作る以外何もしなくて良い」という贅沢な時間を過ごす中で、ミニマリストライフについて考えてみたわけです。
前述にもありますが、我が家は一般的に「ミニマリスト」と呼ばれる部類だと思います。なにせモノをあまり持っていない(涙)。
高価なモノなんてほぼ何も持っていない上に、そうでないモノなんて「捨てるのが快感(特に人のモノ!)」なワタクシが、バッサバサ捨ててしまう。
モノにそこまでこだわりがないというのもあるのかもしれません。
そんなワタシですら、この「Getaway House」でのミニマリストライフ体験を通して、
自分の普段の生活はモノが多すぎる!と感じてしまいました。
引き算でなく足し算で考えてみた。
こんまりさんメソッドとは違いますが、断捨離が得意でもある私はいつも、「これ要らない」「これ捨てよう」と、引き算の考え方をしていました。
でもこのステイ中にトライしたのは、「ここにあと一週間、あと一ヶ月滞在するとしたら、他に何が欲しいだろう」という足し算の考え方です。
自分なりに出した足し算の答えは、こんな感じでした。
①バスタブ🛁
②カウチまたは寝っ転がれるスペース
③本📚と文房具📓
④肌触りの良いブランケットまたはタオル
⑤コーヒーミル
⑥食洗機😂
ある意味これらさえあれば、あと何ヶ月でも快適に滞在できる気がしました。
そして、いつも引き算で考えていた断捨離や片付けを、足し算で考えてみて、「ここから欲しいものは何か」→「それ以外はみんな要らない(かもしれない)」という方向で選択していくと、自分にとって大切なモノが今までとは違った角度から見えるようになりました。
モノだけでなく、自分がどんな時間を大切にしたいのか、自分が”Home”に何を求めているのかについても、客観的に理解することができました。
要するにワタシは、、、
「全力で快適にくつろぎたい」んだね😂。
あと、食器洗いは絶対にしたくないんだね。
ちなみにパソコンがなくても良いかなと思ったのは、自分にとっても意外だったのですが、ここにステイしている間スマホもほとんど使うことがなく、代わりに無性に本が読みたくなりました。
ちょっと雰囲気に飲まれているかもですが🤭、アメリカではバケーションでリゾートに出かけると、ビーチやプールサイド、アウトドアでも、読書をしている人を必ず見かけます。
バケーション中のインプットは紙に載った活字が良いとかあるのかしら。
そういえば「断捨離が得意」と豪語する、氷のメンタルを持ったワタシですが、実は活字だけが捨てられないという悩みがあって、本やノート、手紙などがどうしても捨てられません。(ほぼそのために倉庫を借りています)
しかも今回のステイで、読みたいだけでなく書きたい病まで発症し、ブログを再開してしまったわけであります。
やっぱり、こういう贅沢な時間には活字が似合うものなのかな。
相変わらずぐらぐらな結論になりましたが、
「モノを捨てなきゃ」「家を片づけたいのに捨てられない」とお悩みの方は、一度キャンプなどでミニマリストライフを体験してみて、そこから足し算で考えていくのもアリではないかと、満天の星空の下で焚き火を眺めながら思いました。
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贅沢で思い出したけれど、少し前のブログでも登場した「名言クリエイター」のローランドさんのお宅も、モノが全然置かれていなくて、その理由を
「一番贅沢なインテリアは空間だから」と語っておられていたとか。
名言王子の発言は心に沁みます(笑)。
ワタシは、今回足し算で出した答えを元に、明日からまた捨てまくっちゃおうと思っています。
モノがないって、確かに贅沢なことなのかも。