音痴な人こそ、カラオケではTSUNAMIを歌うべし。
突然のカミングアウト失礼いたします。
ワタシは、自他ともに認める筋金入りの音痴です。
文字で私の音痴っぷりをお伝えするのは非常に難しいのですが、
どのくらい音痴かと言うと、、、
ちょっとした笑いを起こせるくらいのレベル。
とでも言いましょうか。とにかく、モノホン音痴なんだよね。
でも、お友達とカラオケする時間は大好き。
日本のカラオケボックスは、「窓がない」という別の理由で苦手ではありますが、アメリカではお友達の家でよくカラオケで盛り上がったりしています。
最近は踊っているだけのことが多いけど、大学時代や社会人になりたての頃はよく音痴ネタとして、TSUNAMIのイントロ(だけ)を披露したりしていました。
万が一知らない人がいたら(え!!!いるわけないよね!?!?)サザンの名曲、TSUNAMI 是非聴いてみてください。
実はこの曲、歌い出しに伴奏がほとんどなくて、音痴を披露するには最強の曲でもあります。
音痴なワタシが、イベントでサザンのTSUNAMIを歌ってみた。
先日、オンラインイベントのナビゲーターをしていて、こんな音痴代表の私が「アカペラでTSUNAMIのイントロを歌う」という珍事が発生しました。
このイベントは、こんまりさんの旦那様でもあるプロデューサー川原卓巳さんのコミュニティ内で行われたもの。
川原さんの温かいお人柄をそのまま反映したような安心、安全なコミュニティだったので、音痴なワタシでものびのびと歌うことができました。
って、おい!!!!
「そんなわけあるカーイ」という方のために少し解説を。
この日私は、自分らしく生きるために「自分を発信する」をテーマにしたワークショップを開催していたのですが、ひょんなことから、愛すべき相方菱田紗絵子ちゃんからの無茶振り(彼女の得意技のひとつです)でTSUNAMIのイントロをアカペラで歌うことになったのです。
詳しい過程は省略しますが、「自分らしさ」を披露する一例として(?)私の音痴エピソードが公開され、そこからこの珍事に発展したわけであります。
久々の音痴披露でびっくりしましたが、歌ったあとはやっぱり爽快!というか、できないことを披露(暴露?)すると、気持ちがスッキリするよね。
ど音痴だけでなく、どMなんだろうね、きっと。
さて、この珍事のあと、イベントに参加してくださった9名の方からSNSを通して直々にご連絡をいただきました。
なにせイベントに参加してくださったのは「いいひと」日本代表みたいな川原さんのコミュニティメンバーの皆さまなので、私の音はずしについてのクレームなんて一切なく、心の底から驚いたのは、「キャナさんのTSUNAMIに勇気をもらいました」というメッセージをくださった方がいたこと。
まじか。
私の音程とれていないTSUNAMIが、誰かに勇気を与える日が来るなんて!!!
おカァさん、アタシ、やったよ!!!!!
自分が歌で人様に貢献できる日が来るなんて(←おい!言い方!!!)、テイラースウィフトも、もしかしたらこんな気持ちなのでしょうか(←おいおいおいおい!!!!)。
やや突っ走りましたが、でも、たとえば桑田さんが、TSUNAMIでこれまでに数億人の人に勇気を与えていたとしたら、私は桑田さんの数億分の一にも満たない歌唱力なんだから、たったひとりにでも勇気を与えていられたらすごいことではないかと、結構真面目に思っています。
しかもそこまで大きなイベントでもなかったので、9名の参加者の方々から温かいご連絡を直接いただけるだけでも、率で考えたら結構いいぞ。
音痴といえば、ジャイアンだけども。
どうか誤解しないでください。私は決してジャイアンではないし、音痴を開き直ってるわけでもありません(涙)。
ちなみに私の世代だと「音痴」で思い出すキャラ筆頭のジャイアンは、音痴なこと自体がいけなかったのではないと思います。
自分では「のび太のくせに」とか言いながら、自分だって「音痴のくせに」(!!!)単独ライブを行い、聴きたいと思っていないお友達に延々と聴かせるという行為がよろしくないのです。
私は、音痴が原因で人に迷惑をかけたことはないはずだし(え?あった!?)、音痴のせいで人生損したと感じたことも、特にありません。
かつて私が、「香奈、お前が音痴とはショックだよ」とか、「お前の音痴にはもう耐えられない、限界だよ」と、恋人に振られたことがあったでしょうか。
ー いいえ、ありません。
また、あなたはかつて誰かに対して「あなたみたいな音痴な人、私の前から消えてくれればいいのに」とか、「そこまでの音痴で、よくのうのうと生きていられるわね」と、感じたことはあるでしょうか。
ー きっと、いや、絶対にないと思います。
だって、音痴ってジャイアンのように人に押しつけさえしなければ、そこまで人様に迷惑をおかけする種の欠点でもないのです。
「勇気をもらいました」と、私をテイラースウィフト気分にしてくれたEさんは、私がイベントで音痴TSUNAMIを披露したことで「距離が縮まった」「自分も(発信)できそう」と感じてくださったそう。
いやもう、感涙です。
だって「Be Yourself」っていうワークショップだったから。
この珍事で改めて思い出したのは、だめなことでも欠点でも「発信する」ことで助けてくれる人、応援してくれる人が現れるということ。
音痴な人こそカラオケではTSUNAMIを選ぶべし。
私が音痴な人に自信を持ってオススメしたいのは、カラオケで自分が歌うシチュエーションになったら「サザンのTSUNAMIを選ぶこと」ですが、その理由は明確にあります。
まず、前述のように音痴が分かりやすいこと(中途半端な音痴だとネタにしづらいけど、伴奏なしのTSUNAMIのイントロは最強)。
運が良ければ笑いも起こるし、場も和むし、会場にいる他の下手な人が歌いやすくなるし、そして何より、歌が上手い人が助けてくれるという現象が起こります。
私は、音痴(←私)がカラオケでTSUNAMIのイントロを歌うことは、WIN-WIN-WINのシチュエーションを引き起こすと信じています。
まずそもそも音痴な私は決して人前でTSUNAMIを歌い上げたいわけじゃない(お風呂でひとりで歌ってるから大丈夫!)ので、イントロ30秒だけでおつとめ終了することができます。(WINその①)
そして歌の上手なお友達は、私のど下手TSUNAMIを黙って聴いてはいられないだろうし、代わりに歌うことで残りのTSUNAMIをヒーロー気分で歌い上げることができます。(WINその②)
最後に、その場にいる人も、音程とれてないTSUNAMIをとてもじゃないけど4分半も聴いちゃあいられないので、私のイントロが引き金となり、私でない歌の上手なお友達のTSUNAMIを堪能することができるのです。さらにご自身が歌うハードルが下がるというメリットもあるかもしれません。(WINその③)
イントロでガツーンと音痴インパクトを与えられて、みんなが知っている曲だったらなんでもよいと思いますが、私は今のところTSUNAMIを超える音痴の味方な曲を知りません。誰か知ってたら教えてー。
(突っ走りすぎたので)まとめます。
つまるところ私は、健全な社会とは、助けてほしい人を、助けたい人が助けることで成り立っていると信じています。
だから自分も助けて欲しいメッセージを発信し続けるだけでなく、(もう良い歳だし)助けて欲しいというメッセージを発信している人を見つけたら、できる限り助けたいと思っています。
自分が助けられなかったら、代わりに助けてあげられる人を見つけたいし、理想は自分が助けられる人の範囲をもっともっと広げられたらいいな。
そして、必要なときに助けを求められるスキルは、娘にも教えたいライフスキルだと感じています。『「人」という字は互いに支えあって「人」となる』って、金八先生も言っていたじゃないか。
若い頃は、助けてもらう幸せしか知らなかったけれど、親になって、大人になって、人を助けられる喜びを知り、このカラオケの例だって、助けてもらうばかりに見えるけれど、視点を変えれば誰かを助けているかもしれない。
…と、まさか音痴ネタだけで、ブログを終えるとは思いませんでしたが(!)、もしかしてもしかして、もしかしたら!WIN-WIN-WINのくだりとか「音痴仲間の未来を好転させるのに役立つかもしれない!」と妄想しながら、今夜はお風呂でTSUNAMIを熱唱しちゃおうと思います。
変に上達しちゃって、ネタに使えなくなっちゃったらどうしよう(笑)。