武蔵美現役合格体験記 〜取り敢えず美大に受かる勉強法〜

こんにちは。Cyanです。美大に向けてどれだけ勉強すればいいのか、何を用意すればいいのか、なんやかんや私の受験期間を振り返りつつ今後美大を受験するつもりの方々の力になればと思います。


・戦績

桑沢デザイン研究所❌
東京造形大(共通テスト利用)⭕️
多摩美 メ芸(一般及び共通テスト利用)❌
            統合デザ(一般及び共通テスト利用)❌
武蔵美 視デ(一般及び共通テスト利用)❌
            デ情(一般及び共通テスト利用)⭕️
第一志望は多摩美のメ芸。多摩美か武蔵美、どちらか受かれば万々歳というスタンスで臨んだ。統合デザインは一応補欠にはなったが、107位とかいうふざけた順位だった。

・通っていた高校

Googleで検索すると偏差値67-70と書かれている公立高校普通科に通っていました。実際私の偏差値は高校入学時で60、卒業時には50くらいになっていたと思います。母校の名誉のために言っておくと私は所謂落ちこぼれという奴で、多くの生徒は67-70の偏差値でした。多分。
美術の授業は週4回ありました。参考になるかわかりませんが、美術の最終成績は4/5(75/100)でした。

・3年間を振り返る

高1の始めからなんとなく選択肢として美大を考えていました。夏休みには武蔵美のオーキャンに行きました。成績こそ悪いものの、充実した1年でした。

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↑高1のときは友人の顔を描くことにハマっていたので見せられる絵が殆どなかった

高2になり、ゴミみたいな成績から本気で美大を視野に入れ始めました。4月に近所の美大予備校の無料体験に参加しました。6月ごろ精神を病み、しばらく学校を休みました。夏休みから近所の美大予備校に通い始めました。高2の間は週2日通ってました。

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↑初期の絵

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↑高2の頃描いた絵。

高3はまぁコロナとかCOVID-19とか新型冠状病毒とかのせいでしっちゃかめっちゃかありました。緊急事態宣言時以外は毎日予備校に通いました。成績は底辺でした。精神は不安定でしたが、多分受験生としてはありがちな精神状態だったと思います。

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↑受験直前に描いた予備校のHPに掲載されてない絵(特に意味のない身バレ対策)

・対策について

国語は勉強しませんでした。共通テストは166点(現代文93点)でした。英語もやる気が出ず、あまり勉強しませんでした。共通テストは102点(リーディング39点)でした。草。
赤本は多摩美、武蔵美の英語を2年分解きました。武蔵美は入試の休み時間が1時間もあるので、その時間を利用して1年分解きました。もう1年は前日に解きました。
絵に関してはほぼ全て予備校で対策しました。2年の間は静物画が多めでしたが、3年の間は多摩グラの対策が殆どでした。第一志望をメ芸に設定してからはメ芸の対策もしてましたが、粘土は1回も触りませんでした。粘土も触っていれば結果は変わっていたかもしれませんね。


高3の10月には新宿美大予備校の公開コンクールに参加しました。時間内に完成させられるんだ、という自信や時間配分の感覚をここで得ました。また、周りの受験生がどのような道具を使っているのか、上手い作品はどこが良いのか(受験では何が見られているのか)、そんなことを学びました。これは絶対参加した方が良いです。まだ実力が全然ついてないから......とか言ってる場合じゃありません。というか、そういう人ほど参加するべきです。お勧め。


また、この2年間で一度も武蔵美デ情の対策絵を描いていません。入試のために東京のホテルへ行く2日前に「デザインで受験するつもりが造形表現を選択していた」という出願ミスに気付いたからです。しかし過去問を見ればわかりますが、基本はデッサンでありそこにちょこっと色鉛筆を足しただけなので、デッサンをしっかり練習しておけば難しいことは無いのです(でした)。

(追記)最初に国語と英語は対策しなかった、みたいな舐め腐ったこと書いてありますが、絵に関しては「先生の指摘を次の絵に反映させる」「上手いと思う作品を探して真似したら絵が良くなりそうなポイントを探す」みたいな、皆やってることは当然やってました。こればかりは間違いなく「努力してきました」と胸を張って言えるレベルまで持っていく必要があるでしょう。私は「いや〜なんか受かっちゃいました」って言ってます(おい

・各学校の入試について雑記

・桑沢デザイン研究所
 入試中に飲み物が飲めるので、好みの飲料を用意するといい。私はコーラを持って行ったが、蓋を開ける際の炭酸が抜ける音を気にして一度も飲まなかった。カルトンの持参は不要だが、紙を止めるクリップは必要。意外と落ちる。

・東京造形大
 桑沢デザイン研究所と同じ。飲み物を飲んでいいかはわからない。周囲を見た感じ、作品が完成しない人や全然実力が身についてない人もいる。油断大敵。

・多摩美
 関係ない道具を出していると怒られる。あ、それ出してちゃだめなんだ、みたいな道具でも注意されるので事前によく受験要項を読むように(私は注意されなかった)。カルトン不要。定着液を忘れると萎える。

・武蔵美
 多摩美より緩い。カルトンを忘れると多分詰む。定着液を忘れても貸してくれる。

・道具について

ここで私の使っていた動画を紹介することはありません。インターネット上には結構道具紹介がありますし、予備校に行けば他の生徒を見たり先生に話を聞くことで何が必要かわかるからです。
ちなみに私は布は使いませんでした。買おう買おうと思いつつすっかり忘れていたので...... あと、デッサン用鉛筆削りは便利なのでお勧めです。普段はカッターで削ればいいと思いますが、入試前日やまとめて鉛筆を買ったときなど、まとまった数の鉛筆を削る際はあるとかなりの時短になります。やすりとかもあると良いんですかね。使ったことないのでわかりません。

(・ホテルに泊まる場合)

色彩構成で使った絵の具皿は大学では洗わず各々対策して持って帰る必要があります。ホテルで水道管を詰まらせないためにも、三角コーナー及び不織布の水切りネット、スポンジがあると良いです。スポンジは百均でちっちゃいメラミスポンジが沢山入ったやつを選びました。着替え入れバッグ、リュックサック、カルトンバッグ、キャリーバッグを持って行きましたが、キャリーバッグに入るサイズのカルトンで事足りるのでカルトンバッグは不要だったなと思わないこともないですが、あると何かと便利なのでお勧めです。適当に問題文とか突っ込んでおけるしね。
意外と近所に画材屋がなかったりするので忘れ物には気をつけるように!あと、受験票を万が一忘れてもコンビニでコピーできるのでオンライン出願がお勧めです。一応大学側でも対応してくれますが、自分でなんとかできる分精神に優しいです。ただし、私のような出願ミスの無いように。え?普通はそんなミスしない?そうですか(′・ω・`)

・まとめ

結局絵の点数比率がデカ過ぎるので絵を練習するに越したことはありません。しかし、共通テストで平均点も取れないというのもそれはそれで大問題なので、皆さんはしっかり勉強しておきましょう。あと、出願内容はしっかり確認しましょう。
東京にホテルを取る場合、八王子のホテルに泊まると多摩美からも武蔵美からも近いのでお勧めです。
皆さんにとってはどうでもいいことですが、個人的に文化祭に1回しか参加できなかったことが非常に心残りです(2年の時は病んで体調を崩して休んだ)。特に我が母校は文化祭に力を入れていたので、前から準備を進めていた生徒会や実行委員のことを思うとくるものがあります。大学もまだ通常通り授業が行なえる状況ではなく、正直靉靆としたした気持ちが拭えませんが頑張りたいと思います。

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