サラ・コナー・クロニクルズ(TSCC)とコンプリケーション
『ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ』S2#9「フィッシャー」の原題は「コンプリケーションズ」。うむ、放映当時なら邦題での差し替えもやむなし。いまなら連想できる。日本人が今一番わかるコンプリケーションとはAppleWatchに付加できる機能に名付けられたもののこと。で、
ああなるほど、だからAppleWatchのアレをコンプリケーションと呼ぶのか。
AppleWatchにコンプリケーションが登場したときにウェブメディアはこう言う(ググれば出てくる)わかりやすい説明をしてくれなかったな。
物語の中では「(女性問題は)複雑でね」「私も複雑には身に覚えがあるよ。『時計職人』だけにね(笑)」ってやりとりがあって、これはサブタイトルが「複雑」でないと意味がわからない(´Д` )。
で、この「複雑」が意味するのは「人間の複雑さ」「マシーンの複雑さ」「時間軸の複雑さ」なども含むまさに複雑なことを示していたりするようで。サラ・コナーが砂漠で亀を助けているところをマシーンである少女型ターミネーター・キャメロンは「あれは何をしているの?」みたいなことを言う((c)ブレードランナー)
未来から来たエンジニア・フィッシャーは過去の自分のIDを使って認証を破ってマシーンに加担し、過去の自分が犯罪者として投獄される。投獄されていたことでかれは「審判の日」を生き延びてマシーンの手先となることになる。(ドラえもん的時間理論)
いっぽうで、未来から来た戦士デレク(カイルの兄)を追ってきた恋人ジェシーの語る未来とデレクの覚えている未来に食い違いが生じていることがわかる。(パラレルワールド理論)
果たしてこの時間というものの複雑さ(コンプリケーション)とは……ということも含むお話なのだった。
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