中立的な立場と言いながら、自分がいる業界を批判する人たち。
今日は私が疑問に思っていることを書こうと思う。
それは、
「中立的な立場と言いながら、自分がいる業界を批判することについて」。
私は、この現状に心を痛めている。悲しい。
ーー
勝間和代さんが「お金は銀行に預けるな」を書いてから
銀行バッシング、金融機関バッシングの波が、池に小石を投げるように
ポトン……
と始まっていったのではないかと思う。
この本は、銀行批判ではなく、「資産運用こうしたらいいよ~」という全うな内容なのだが、タイトルがセンセーショナルで中身を読まないと誤解されてしまう。
そこから、銀行は手数料をとっている、金融機関はお客さんをカモにしている!という、記事や本が少しずつ広まっている気がする。
たしかに、その側面もあるのでけれど、私はこの風潮にとても違和感を抱いている。
なぜなら、以下のような構図があるからだ。
・銀行批判している人は、元銀行や元証券出身
・金融機関批判している人は、中立的な立場と謳っている人
この2つが私のモヤモヤを助長させている。
1つめの、「金融機関批判している人は、元銀行や元証券出身」は、
「え?元いた業界の悪口そこまで言う?ということは、自分もそうやって後ろめたさをもって仕事していたってこと?」
「お客さんにとって、いい提案をしてなかったん?」
「お客さんから感謝されたことなかったん?」
と考えてしまう。
確かに、目標はある。
特定の商品に数字が張り付いていることもある。
だけど、そんなとき何でもかんでもそれをニーズのない人に説明してるんか?あてはめているのか?
という疑問に思う。
ニーズがあれば、その商品は、そのお客さんにとって自分のお金の課題を解決するものに変わる。
これは、きれいごとではない。
そのために、顧客訪問してリレーションを構築して、お客さんのニーズを把握するのではないか。
数字のために、上ばっかり見ているから、お客さんの事をみて提案していなかったから、フラストレーションがたまって、その結果、金融機関批判をするのではないか。
自分がいた過去を否定するのって、つらくない?
私はつらい。自分を否定している気がするから。
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そして、2つめ。
金融機関批判している人は、中立的な立場と謳っている人。
これも、なかなか違和感。
いつもこの手の話を聞くと私の心はシャットアウト。
なぜなら、
自分の立場を主張するために相手を批判してるのって悲しいから。
そこ批判しなくっても、お客さん自身が考え、判断して、自分のことを選んできてくれるよ。
金融商品を販売するのが悪ではないんだよ。
金融商品は、無理やり買わされるモノではないんだよ。
そこには、お客さんとの信頼関係があって、
説明義務とかもあって、
はじめて成立する話。
そこが理解されていないんだよね。
金融商品がお客さんのお金の悩みを解決するツールだってことが、中立的な立場を謳う大人には理解されていないだよね。
大きくみれば、自分がいる業界なのにね。
悲しいね。
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私は、自分のお客さんが大好きだったし、お客さんの役に立ちたいと思って仕事をしている。
だから、お客さんの立場に立ったときに、業界を否定することは果たしていいことなの?それってお客さん自身を傷つけてないの?といつも思う。
なんか、もっとピースフルな形で金融が広まりますように。
おわり。
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