木村夏樹2021年覚書~期待に答えて不安を払拭した2月~

『Ehre』結成記念、木村夏樹の意外なユニット3選

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「第58回ドリームLIVEフェスティバル」において木村夏樹が参加する新ユニット『Ehre』が登場した。ユニットメンバーは白雪千夜・結城晴・及川雫・木村夏樹・木場真奈美。白雪千夜の台詞でも実験的と言うだけあって、共通点があるようなないような、意外性のある5人だ。少なくとも表面的な接点ではない。内面的さらには可能性まで踏み込んだ接点で選ばれた5人のようだが、さらなる活躍に期待しておこう。

意外性ある新ユニット『Ehre』だが、木村夏樹は他にも意外性あるユニットを組んでいるので、この機会に紹介しておきたい。

『ロッキング・カフェ』多田李衣菜・木村夏樹
木村夏樹と多田李衣菜と言えば、ロック・ザ・ビートというユニットを組んでいるが、この二人で別のユニットも組んでいる。バリスタとメイドという意外な姿を見せる二人だが、二人の関係性はロック・ザ・ビートに収まるものではないことを示しているようだ。

『フクーヤ王国ご一行』梅木音葉・ 福山舞 ・木村夏樹
御伽公演で登場したユニット。木村夏樹は執事姿で登場。この姿で登場することも結構ある木村夏樹だが、このユニットで福山舞は王子役、ということは木村夏樹も男役設定で、もしかしたらこれが初めての男役だったのかもしれない。

L.R.S.』有浦柑奈・木村夏樹
ギター繋がりの二人、初めて組んだ時こそ収まりのいい立ち絵がなかったこともあってギターを弾いてる姿ではなかったが、2020年にはお互いにアコースティックギター弾いてる姿で登場。
なおLはLove、RはRockを意味するが、Sが何を意味するのか明言されていないのので、Soundであるとか、Songであるとか予想されている。Sが何を意味するのか明らかになることも含めて今後の活躍に期待したい。

木村夏樹のユニットと言えばロック・ザ・ビートや炎陣などの定番どころや、ライトグリーンセーフやハードメテオライツのような古参ユニットが知られているが、それ以外にも数々のユニットを組んでいる。
世間的に広がっている木村夏樹のイメージが有名どころに偏っていることを思えば、こうした意外なユニット活動の広まりこそが、木村夏樹の活動を広げることになるだろう。

バレンタインイベントに見るアイドルの積み重ね

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モバマスにて開催された『バレンタインプレゼントキャンペーン』同趣旨のイベントは毎年開催される、いわばお馴染みのイベントだが、こういうなんでもないイベントでこそアイドルの積み重ねというものが活きてくる。

今回のイベントでも、アイドルそれぞれが趣向を凝らしたプレゼントを渡してくる。綾瀬穂乃香のぴにゃこら太ネタや、白雪千夜の塩対応ネタのように定番ネタを仕込んでくることもあれば、八神マキノのように開催中のガチャと連動した内容で、より味わい深いものを仕込んでくることもある。

アイドルそれぞれが個性や活動の積み重ねを活かしたプレゼントを送る中でも、特に注目に値するのは松永涼のプレゼントだ。

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松永涼のプレゼントは『甘い記憶のデモテープ』アイドルになる以前のバンド時代の思い出の品だ。
もしも、このプレゼントを一年前に渡されたら、おそらく松永涼の担当プロデューサーであっても面食らうだろう、だが松永涼はこの一年間で、デレステとモバマスで世界線は異なるとは言えど、プレゼントを渡すに相応しい、過去の掘り下げと幅広い活動を積み重ねてきた。

そもそも松永涼の過去の掘り下げは、昨日今日に始まったものではない。デレステのアイドルトピックスで「クラシックやジャズなどにも造詣が深いらしい」と意外な一面を見せた上で、炎陣のイベコミュで実はお嬢様育ちだと明らかになるなど、丁寧な過去の掘り下げを行っている。

そうした一方でデレステのイベントであっちこっちに出演、バラエティ番組から時代劇まで幅広い活動を見せてくれた。

こうした過去の掘り下げと、幅広い活動の上で2020年「Joker」イベントがある。ロックミュージカルで「格好いいい」というテーマに向き合い、見事センターを努めた。これは、それまでの音楽から演劇まで幅広い活動があったからこそできるものだ。

さらには新規SSRとそのシンデレラガールズ劇場で、アイドルよりも、バンド活動よりも過去の掘り下げとして、お嬢様時代の自身と向き合った。

これほどの過去の掘り下げと、アイドルとしてプロデューサーと共に積み重ねてきた活動があるからこそ、それらが昇華した今だからこそ、あの『甘い記憶のデモテープ』が渡せる。これはちょっと他のアイドルにはできない芸当だ。

さてひるがえって、木村夏樹のプレゼントは何だったかといえば『ほろにがコーヒービーンズチョコ』甘いものが好きでもないが、嫌いでもない木村夏樹らしいといえばらしいのだが。

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実は木村夏樹は2014年のトークバトルショーでは「甘いモン好きでもない」と言っていたのが、後になってモバマス5周年ケーキプレゼントの際に「甘いものも嫌いじゃない」と設定が変わったのだ。

そしてまたモバマスの「2018年ホワイトデーお返しキャンペーン」では「ミントキャンディ」が好きと設定されていたが、それ以前にデレステで明らかになったミントキャンディが好きじゃないという設定が反映されていなかったことから不具合として修正されたこともある。

木村夏樹は食の嗜好という人格に関わる積み重ねが無下に扱われてきたいきさつもある。

それを思えば、この単なるバレンタインイベントであっても、松永涼が積み重ねを活かした味わい深い演出を見せられると、木村夏樹の積み重ねの脆弱さを痛感せざるを得ない。他のアイドルが積み重ねが活きた演出があるのだから、木村夏樹にもと望んでしまうのは仕方ないことだろう。

木村夏樹が思い出の品や、過去の音楽活動を、プロデューサーに見せてくれるのはいつになることか、木村夏樹にそれだけの掘り下げが行われる日があるのだろうか。
ここ最近の木村夏樹の掘り下げや活動の広がりを思えば、いつかきっと、と希望を持っていたい。

編集後記

2月は木村夏樹に関係する供給が多すぎて、どうしようかと思った。
試験的に始めたこともあって覚書のネタがないことも危惧していたが嬉しい悲鳴だ。記事にまとめられなかった細かいネタもある。

まずはデレぽ、何ヶ月も更新がないことも思えば珍しく、1月に続いて2月もデレぽの更新があった、もはや毎年恒例2月9日肉の日に、炎陣の5人で肉活、今年は真鍋いつきも一緒。そしてデレミリコラボ開始直前に木村夏樹と多田李衣菜が、意味深なデレぽ更新ということで、何かコラボと関係があると思ったが、そんなことはなかったぜ。なんだったんだろうあれ。

そして2月は何と言っても木村夏樹がロック・ザ・ビートとしてデレステでミリシタとのコラボイベント『ハーモニクス』に登場。
さらに“リスアニ!LIVE 2021”にも安野希世乃がロック・ザ・ビートの木村夏樹として登場。
どどんと供給が続いた。これほどのビッグイベントが続くことはそうそうないだろう。

そのコラボイベントの内容も、ライブ内容も実に素晴らしいものだった。ライブは筆が赴くままに書いた感想があるが、コラボイベントに関しても書くことが多すぎたので、改めてまとめた記事を書きたいと思う。
今はただ「ありがとうございます」と感謝の念を記しておこう。

振り返ってみれば2021年2月は木村夏樹にとって、これ以上ないというほど充実していたんじゃあないか。1月に覚書を書いた時は期待と不安でどうしたものかと思ったが、全くの杞憂に終わってくれた。
十二分に、期待に答えて不安を払拭してくれた。

この充実した活動の上で3月も、そして20201年も、さらにこれからもずっと木村夏樹のさらなる飛躍をと願うのは過ぎた願いかもしれないが、プロデューサーのサガというものだ。

デレミリコラボ『ハーモニクス』で、これまでの木村夏樹と多田李衣菜、そしてプロデューサーと歩んだロック・ザ・ビートというユニットを振り返り、その先に進むようなイベントを見せられた今ならば
“リスアニ!LIVE 2021”で予想を超えるその先を見せてくれた今ならば
今の充実した公式展開を思えば、きっとさらなる飛躍を見せてくれる。
そう信じている。

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