思いを馳せて、木村夏樹に空いた穴を見る。/木村夏樹覚書き2022.03

2022年3月、木村夏樹に関する公式展開はほぼなかった。だもんで、この定期覚書をどうしたものかと思っていたところで、3月末になってデレステで『New bright stars』イベントのコミュに木村夏樹が登場。月末に公式展開があると、月末締めの覚書をどうしたものかと毎度悩ましい。
仕方がないので、ただツラツラと木村夏樹に関することをなぐり書く、本当に覚書だ。

まず今月にあった木村夏樹に関する公式展開といえば、ホワイトデーキャンペーン企画や、デレステのルームでの固有ポーズ実装など、いわば全アイドルそれぞれに当てられる公式展開はあり、木村夏樹にも充当の展開はある。

ルームの固有ポーズは、各アイドルのNカード、〇〇っぽいポーズがモデルになっているので、特別感はそれほどないが、ホワイトデーキャンペーンはちょっと変わった点があった。

デレステでのホワイトデーキャンペーンは、先月のバレンタインデーでプレゼント送ってくれたアイドルに対して、プロデューサーの方からアイドルに複数の選択肢からプレゼントを渡すというもの。

この選択肢から昨年に送ったプレゼントが除外されており、自分の場合は木村夏樹への選択肢が本来の5つから4つになっていた。ともかくプレゼントはバイク用グローブかくずもちを渡しておこう、これで来年も選択肢が減って最後にミントキャンディと甘納豆が残ってしまったら再来年はどうなるのか不安は残るが。

そしてホワイトデーキャンペーンはモバマスでもあった。今年はアイドルに向けて手紙を送る、それも文体や内容を選択することができるので、それなりに感情を込めることができるニクい企画だ。

しかし手紙を書くのも仕様があるので、どうにもしっくりこなかったり、変にチグハグな内容になったり、おじさん構文みたいになったりとなかなか悩ましい。こうしてアイドルのこれまでや、どう向き合うのかなど、意外と考えさせられてしまった。

さて、この他に目ぼしい展開といえば、デレぽにて松永涼と共に木村夏樹が音楽機材のレビューという音楽系のアイドルらしいお仕事。ドレスコーデのシールにロック・ザ・ビートのユニットロゴが追加。対象が少ない中で実装という、このユニットたちがデレマス全体でも特別な扱いに嬉しく思う。

そして月末になって『New bright stars』イベコミュに木村夏樹が登場。このイベコミュは、かなり特殊例で登場アイドルが歌唱メンバーに限らず、ボイスの有無にも限らず、多数登場。そのうえコミュ内容はリアルのライブイベントや、楽曲のレコーディングなど、実際にボイスを担当して歌唱して踊る声優たちの実体験を盛り込んだ内容になっており、いろんな意味でボーダーを超えるようなイベント内容になっている。

そうしたうえで木村夏樹は、4thライブ神戸で木村夏樹演じる安野希世乃さんがサプライズ出演した、大盛りあがりの自分も大好きな「生えてくるなつきち」の伝説的なシーンを振り返る内容となっている。
そういえば今ちょうど、Youtubeのアイドルマスターチャンネルでデレマスの歴代LIVEみどころ鑑賞会がアップロードされているのも、このイベントに合わせたものなのだろう。当該の木村夏樹の演出シーンも登場しており、今回のイベコミュで自分が気づかなかったネタも多々あることをもあり、見直す機会それとなくお出しする粋な計らいだ。

さて、こうしてみると今月も木村夏樹に関して十分に思いを馳せる機会はあった。だが自分の中でどこか欠乏感がある。去年一年間の供給ラッシュで感覚が狂ってしまったのもある。ブランSSRの新機軸で何か木村夏樹の方向性がわからなくなったのもある。

しかし煎じ詰めて考えてみると、どうやら自分が望む展開と公式の展開がズレていることにある。

自分は木村夏樹に足りないものを埋めるような展開を望んでいたが、公式がやることは既に足りてる上にさらに重ねる展開ばかりだ。今月の公式展開にしても、これまでを振り返る内容。炎陣やロック・ザ・ビートなどの既存ユニットの展開を重ねるような内容。

自分は木村夏樹には穴が空いていると思っている。ソロ曲があるとは言え本当はシンデレラマスターでソロ曲が欲しかった。jewelries!でカバー曲を募集して歌ってほしい。木村夏樹がロック・ザ・ビートを大事にするなら同じくらい多田李衣菜にもロック・ザ・ビートを大事にして不均衡を解消してほしい。ロック・ザ・ビート結成から10年、炎陣結成から6年、いまだに木村夏樹の展開はこのユニットに偏っている、もっと色んなユニットを組んで可能性を伸ばしてほしい。いまだに木村夏樹といえばデレアニ基準で語る人が多い、この7年間の木村夏樹の歩みは何だったのか忸怩たる思いがある。どうすればよかったのか悩み、本当はこうあってほしかったという思いが拭えない。

そして自分は木村夏樹に空いた穴に不満を抱きながらも、欠けている不完全だからこそ想像を掻き立てられるように、木村夏樹に可能性を見ていた。だがブランSSRで新機軸に立って別の方向を見るようで、そういうのもあるのかと判断が狂った。

でも、まだ木村夏樹に空いた穴は塞がっていないんだ。本当はこうあってほしかったという欠乏感や渇望感が、あの穴から湧いている。あの穴の底には木村夏樹の楽しい事ばかりじゃないネガティブなものがあるはずなんだ。あの穴が塞がった時が、本当の木村夏樹の始まりのはずなんだ。

木村夏樹の今のデレマス全体でね立ち位置はかなり恵まれているものだか、本当に立ちたい立つべきだった位置からはズレている。

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