Wonderwall/木村夏樹の覚書/2023.06

今月は木村夏樹に関する大きな動き、というよりも発表があった。

デレマスの次回ライブ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Shout out Live!!!」の開催が発表されて、木村夏樹を演じる安野希世乃さんの出演も発表された。

売れっ子声優で歌手としても活躍して、多忙を極める安野希世乃さんが定期的にデレマスのライブに出演してくれるだけでもありがたいのに、今回は安野希世乃さんが両日参加、これは初めてのことだ。

そのうえ多田李衣菜と一緒に出演するわけでもない、ロック・ザ・ビートとしての木村夏樹ではない、だりなつのなつきちではない、ただ一人のアイドルとして木村夏樹が両日参加。これはちょっとした事件だ。

そしてライブにはシンデレラバンドも登場、さらにライブコンセプトがどうやらロックテイストということで、ロックアイドルである木村夏樹の活躍を大いに期待をするべきだろうが、どうしても7th大阪公演の二の舞になるんじゃないかと不安の方が強い。

ただ一つ自分が望むのは、ロックというコンセプトだからといって、多田李衣菜やロック・ザ・ビートを匂わせるような演出が無いことを願う。

木村夏樹が出演しないからといって、下手に木村夏樹を持ち上げる演出をしたことが、かえって逆に木村夏樹が大切にしているものを積み重ねてきたものを無下にする結果となり、木村夏樹を体のいいモノ扱い、感動ポルノに貶めた、あの7th大阪の二の舞を避けるには、多田李衣菜にまつわる演出を排除することが最善の策だからだ。デレマスライブの運営にアイドル一人ひとりを尊重する理解力があるとは思えない。

そして、よしんばかりに多田李衣菜の個性を尊重する演出となり、その演出に木村夏樹が華を添えることになったとしても、当の多田李衣菜は7th大阪公演で木村夏樹を感動ポルノに貶めることに全力だったことを思えば、不均衡だ。木村夏樹ばかりが多田李衣菜を縋って思いやるようで、そんなカッコわるい木村夏樹の姿は見たくない。

さて、一方で今月はアイマス全体に目を向けると、アイマスの運営母体であるバンダイナムコの株主総会が行われて、その質疑応答でアイマス、特にエムマス関連で波紋を呼んでいた。

エムマスの現行ゲームであるサイスタこと「アイドルマスター SideM GROWING STARS」のサービス終了が発表されたのは今年4月のこと、サービス縮小などの予兆もなく、また他企業とのコラボ実施中で、突然のサービス終了発表だったことから、エムマスのみならずアイマス界隈全体に大きな物議を醸した。

そのサイスタのサービス終了の理由について株主総会で問い質された。だが『総合的な判断』というテンプレ回答だったことで、余計にプロデューサーたちから反発を買っていた。

いっそのこと明確な理由を語ってほしかった、『総合的な判断』なんて曖昧な理由ならば他のアイマスシリーズも突然のサービス終了があり得るんじゃないか、『総合的な判断』であの最悪の終わり方なのか、などの憶測や失望を招いて、運営会社であるバンナムへの不信は強まるばかり、アイマスの運営母体をまともに信頼できずに、どうしてアイマスを安心して楽しめるというのだろうか。

デレマスというコンテンツと、その中のひとりのアイドルと、そのアイドルを演じる声優と、その声優がアイドル役を担い出演するライブの運営と、そしてコンテンツやシリーズ全体の運営、それぞれに感じる信頼感は全くの別物だ。

この信頼関係は薄氷を踏むような危ういバランスにある。どこかへの不信があればすぐ伝播する。

次のライブがどのような結果になるか期待よりも不安がつのるばかりの信頼関係は、どうしたらいいのだろうな。

俺はお前を信じたいんだ。

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