宮沢賢治「井戸」AIイラスト 水星少女歌劇団

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七一八
井戸
一九二六、七、八、

こゝから草削(ホウ)をかついで行って
玉菜畑へ飛び込めば
宗教ではない体育でもない
何か仕事の推進力と風や陽ざしの混合物
熱く酸っぱい亜片のために
二時間半がたちまち過ぎる
そいつが醒めて
まはりが白い光の網で消されると
ぼくはこゝまで戻って来て
水をごくごく呑むのである