子供の頃欲しかったもの

週刊 鉄道模型 少年時代

鉄道模型好きな方は、一回は耳にしたことがあるでしょう。
講談社とトミーテックが、2009年から出版していた、「週刊鉄道模型少年時代」を。

今時だとデアゴスティーニ社が出版している、鉄道車両 金属モデルコレクションあたりが感覚としては近いんでしょうか。

2009年

話を鉄道模型少年時代出版当時に戻しますが、筆者は当時純真無垢な小学生でした。欲しいもの欲しいと言えば、与えられる気がしたあの頃。

他にもこれの前作「昭和の鉄道模型を作る」や、デアゴスティーニ社の「マイ・ディズニーランド」が出版されている時代でした。後者は特に走り回るウェスタンリバー鉄道に惹かれたんだっけ。後者のCMの最後で男性が「欲しかったんだ。ずっと。」と喜びぶ姿はけっこう印象に残りました。

特典


ただ、当時は小学生。そろえてジオラマを作ろうとしても時間と費用の制限があるわけです。全巻揃えると10万円くらいはかかるので。この時代に販売されていたらもっとかかりそう(小並感
そもそもジオラマ自体、維持する手間とか面倒になったのであきらめた苦しい思い出があるんだよね。僕は。

中でも鉄道模型少年時代で50巻買って、切れ端を集めて郵送したらもらえる特典の気動車があったのは覚えています。
週刊誌の付録自体は懐かしい昭和の一コマを再現したジオラマを作っていく設定です。特典はそこに導入されるであろう新型車両でした。

モデルは列車の製造から撤退して久しいスバル、当時の富士重工がオーダーメイドしていたLE-DC車でした。
樽見鉄道、長良川鉄道、信楽高原鉄道、甘木鉄道・・・と、色が違うだけで大体地方の第三セクター鉄道に行ったら走っているあの車両です。

メーカー撤退から久しいことと、製造から30年近く経つことから、各地で置き換えが始まっていますね。

当時はこの車両が欲しくてたまらなかったものの、結局手に入らないまま特典終了を迎えてしまう苦い思い出がありました。

ポポンデッタ(熱帯魚ではない方の)

やがて月日が過ぎゆき。僕は出会うだろう。

熱帯魚の名前のような鉄道模型店がありました。用事がてらそこで線路やパーツを物色、たまに購入しに行くのが楽しみなわけです。中古の鉄道模型がバラバラにビニール袋に入れてぶら下がっているのも見るわけです。

すると、

『里山交通 キハ2001』

とぶら下がっていた車両が目につきました。
思わず幼少期のことを思い出しては衝動買いしました。

¥6000くらいでしたが、動力に限らず室内灯が付いているならある意味お徳用。
こないだ買った2両セットが1万くらいしたことを考えると得でした。

頑張ろう。

十何年越しに泣く泣く諦めたのに、ある日あっさり叶う。なんだか不思議な経験でした。
こういうことが起こるから夢は諦められませんね。

当時はだめでも、やがて叶うこと。
今はだめでも、いずれか叶うこと。

みなさんにもこういう経験はあるのではないでしょうか?
あるいは起こりうるのではないでしょうか?


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