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地域人道パートナー週間(RHPW)に出席しました

こんにちは🙂イガラシゴーです🐧
先週バンコクで開催された国際会議である「地域人道パートナー週間(Regioanl Humanitarian Partnership Week: 以下、RHPW)」に参加してきた様子と内容を報告します。

▼RHPW紹介ページはこちら(英語)。会議の概要および各セッションの内容が閲覧できます。


地域人道パートナー週間(RHPW)とは

RHPWは毎年12月上旬にバンコクで開催されるアジア太平洋地域のNGOを中心として、国連をはじめとした国際機関やネットワーク機関、コンサルタント、専門機関など、人道支援に関わる人たちが集い、最新の人道支援の潮流を学び、現場での経験や課題を共有し合う場になっています。今年は過去最大の400名以上が参加しました。また参加者は60カ国近く、アジア太平洋地域だけでなく、中東、欧州、アフリカ、南北米など世界中から集まりました。

多くの大規模な国際会議は、国連機関をはじめ、各国政府代表や大手のNGOが中心に開催されることが多いのですが、RHPWの特徴として、各国の現地NGOの参加が中心となっており、地域の人々と直接関わっている本当の現場の実践者が多く集まっています。

開幕の挨拶で支援関係者の連携の大切さを訴えるCWS Japan事務局長の小美野 ©️CWS Japan

会議を通しての学び

会議は12月10日から12日までの3日間にわたり開催されました。開会の挨拶は、この度アジア防災・災害救援ネットワーク(ADRRN)の理事長に就任したCWS Japan事務局長の小美野によって行われました。開会と閉会の基調講演以外は、基本的に3つの会場に分かれて朝から夕方まで様々なトピックの分科会が開催され、参加者が新たな知識を学び、経験を共有する場になりました。

私が特に気になったトピックは、人道支援の近年の潮流となっているローカライゼーション(支援の現地化)やHDPネクサス(人道・開発・平和構築の連携)について、こうした概念が実際の現場でどのくらい機能しているのか、またどのような課題に直面しているのかということを学ぶことでした。また Nature-based Solutions (自然を基盤とした解決策)という比較的新しい考え方についても実践例が紹介され、非常に興味深かったです。その他にも、ブロックチェーンやAI (人工知能)などの最新技術を用いた支援手法など、とても学ぶことが多かったです。

会場前の様子。ブースを出す団体があり、参加者同士が交流を深めていました。©️CWS Japan

支援関係者との交流の重要性

こうした国際会議では分科会や基調講演で学ぶ内容だけでなく、そこに集まる多様な人々と交流し、新たなパートナーシップの可能性を模索したり、既存のパートナーとの交流を強化する場とすることです。私自身も、CWSの他の国の職員と交流を深めるだけでなく、パキスタンやアフガニスタン、フィリピン等で現在または最近パートナーを組んだ現地団体と課題や今後の展開の可能性を話すなど、関係強化の機会にすることができた他、普段活動をしていない国の現地NGOや関わることの少ない分野の国際機関やネットワークと知り合う貴重な機会になりました。

CWSとしては日本だけでなく、タイ、インドネシア、カンボジアからも参加しました
©️CWS Japan

またRHPW会場の外でも、各国の人道支援関係者がバンコクに集うこの機会をとらえて、各ネットワーク機関や団体のレセプションや交流会等のイベントが同時期に開催され、まさに支援関係者のパートナーシップ(連携)強化の機会となりました。

CWS Japanとしては、現場の支援の質を高め、活動をより円滑に実行するためにも、現地パートナーや各分野のネットワークとの連携を重視しています。今回RHPWに参加して学んだ知識や他団体の取り組みの経験、強化されたネットワークを今後の支援活動に反映できるように努めていきたいと思います。

引き続きみなさまからの温かいご支援をお願いいたします。
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※CWS Japanに対する寄付は税控除の対象になります

(文:プログラム・マネージャー 五十嵐豪)

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