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ワインと日本酒、時々チーズと料理~ナパ・ヴァレーの銘醸畑、Eisele Vineyard

この写真を見て「知っているよ!」って呟いたあなたは間違いなくカリフォルニア・ワイン・オタクです!
ナパ・ヴァレーが誇る銘醸畑、Eisele Vineyard(アイズリー)の名前を冠したカベルネ・ソーヴィニヨンはそれほど多くありません。そこでAraujoに加えてJoseph Phelps(略してJP)の名前が出てくるならナパ・ヴァレー通としては合格と言えるかも。しかしながら、「パリスの審判」でも赤ワインを出していたRidgeがアイズリーの名前を冠したカベルネ・ソヴィニヨンを作っていたのを知ってる方はそうそう居ない筈。これを私はアメリカにいた1990年代に見つけてすかさず購入、そう簡単に飲める代物ではないので今まで保管しておりました。Ridgeのアイズリーはこれ1本しかないのでそう簡単には飲めませんが、JPのアイズリーは見つけるたびに購入して、6~7本あり、1986は2本あるのでついに来週、とある機会に飲むことにしました!

それにしても、ナパではなくサンタ・クルーズ・マウンテンのRidgeが1971年にすでにアイズリーの畑名を冠したカベルネ・ソーヴィニヨンを出していたことは本当に驚きで、Ridgeの先見の明には脱帽です!

アイズリーは1969年にミルトン & バーバラ・アイズリー夫婦がカベルネ・ソーヴィニヨンが植樹されていたカリストガの畑を買ってアイズリーと命名したのが始まり。それから2年しないうちに、ブドウを購入し、ワインを造たってことですね。

ナパ・ヴァレー・ワイン通ならご存じでしょうが、アイズリーはその後1990年にAraujoの手に渡り、さらには2013年にはシャトー・ラトゥールのオーナー、フランソワ・ピノー率いるアルテミスの手に渡っています。

JPは後に、「JPの歴史の中で最大の失敗はアイズリーを手に入れなかったことだ!」と嘆いたとか嘆かなかったとか。この畑名を冠したカベルネ・ソーヴィニヨンはワイン・アドヴォケイト誌でも100点を何回も獲得していて、ナパ・ヴァレーのワイン史を煌びやかに飾る真の銘醸畑の一つと言えるでしょう。

来週のイベントが今から楽しみです!

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