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個人的に多大な影響を受けた/強烈な印象を残したバンド紹介 #3 Gutalax

※個人ブログに掲載した記事を一部加筆修正して転載。

プレイヤーとしても、リスナーとしても音楽人生において多大な影響を与えたバンド、もしくは影響自体は無いものの強烈な印象を残したバンドを独断と偏見で紹介するこのコラム、これまでは思い出語りみたいになっちまっていたのでここらで現在進行形で影響を受けたバンドを紹介したい。

チェコのうんこメタルとして名高いグラインドコア/ゴアグラインドバンドGutalax。2009年にキャリアをスタートした彼等は白い防護服を身に纏い、簡易トイレをステージに設置しうんこをコンセプトにした世界観でライヴを行ううんこバンドだ。トイレットペーパーにトイレットブラシがフロアを飛び交う様は圧巻であり、何かの拍子で来日したらかなり跳ねるだろう。

音楽面でもただのジョークバンドではなく、ノイジーだったりグチャグチャだったりしがちなゴアグラインドながら極めてまっとうな演奏、音質の良さで普通にカッコいいリフを持った曲をプレイしている。ミドルテンポ主体でグルーヴィー路線の音を出すゴアグラインドバンドは結構多いが、それらの中で最もレベルが高いバンドの一つだ。

彼等をゴアグラインドたらしめているのがVoだ。俺もよくやる喉をゴロゴロ鳴らすタイプのガテラルだが、喉をピクピク鳴らす事のみに全振りしておりローを出さず敢えて厚みを減らした発声でピッチ感すらあるコミカルな声で歌っている。ゴアグラインドによくあるピッチシフターは敢えて使わず地声のみで勝負しているのが実に潔い。それだけでは無くピッグスクィールや普通のグロウル、スクリームをやる事もあり、地力そのものが優れている事がよく判る。

俺はスカトロじゃないんでうんこをコンセプトにする事は無いだろうが、彼等には大きな影響を受けておりBig Dick Dystopiaの2ndアルバム『Don't Go To War, Have Sex』は楽曲、Vo共に大分意識した部分がある。ポリティカルでシリアスなコンセプトも良いが、たまにはこういうファニーでユーモラスな世界観でリラックスするのも人生には必要だ。排便が人生に必要なようにだ。トウモロコシは甘ったるくて苦手でうまい棒も世間一般では人気なコーンポタージュ味を避けるこの俺だが、彼等の曲を聴いたらコーン付きのうんこを出せそうな気分になるぜ!

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