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【縄文時代】〜手作りの仮面の女神・縄文のビーナス編〜

こちらでは川原堂博物館の展示品を紹介していきます。
今回は日本の歴史ということでまず、縄文時代から紹介させていただきます。

縄文時代の象徴とも言える土偶。
その代表的なものとして今回は
「仮面の土偶」と「縄文のビーナス」を制作しました。

・縄文時代について

縄文時代は、土器が造られるようになったおおよそ16,000年前から(※)、その後の本格的な水田稲作が開始される弥生時代までの間のことを指します。
この時代の名称は、特徴的な縄目模様が付いた土器に由来しています。

(※縄文時代の年代は、土器についた炭化物などを試料に行った放射性炭素年代測定法による検査で土器の年代を測定しており、測定結果により、土器の出現がこれまで考えられていた時期より遡ってきています。)

火焔型土器 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/火焔型土器

主に狩猟・採集生活が中心であり、人々は自然に取り囲まれた環境で暮らしていたとされています。

小規模集落が形成され、特別大きい住居が見られないこと、共同墓地が営まれたこと、そして副葬品がないことなどから、縄文時代には人々の間に貧富の差はなかったと考えられています。

・土偶について

縄文時代に作られていた土製の人形で、その形状の特徴から、ほとんどの土偶は女性像であるとされています。


明確な用途については定かではありませんが、呪術や祭祀の道具として、豊穣や出産を祈るために用いられたと考えられています。

・制作について

初めはとても軽い気持ちで土偶を作り始めました。
100円ショップに売っているオーブン粘土で作ったこの子たちが最初の作品です。

左から「火焔土器」、「縄文のビーナス」、「遮光器土偶」、「裸婦土偶」、「仮面のビーナス」
自作のアクセサリーでカスタムしています。

作ってみてわかるのは、シンプルかつ奥深いフォルム、そしてその表現の難しさ。

曲線の表現や、体に刻まれた紋様など、想像していたよりも大変でした。

形を整え成形していく様子(仮面の女神)

道具や参考資料が十分に揃う現代でも難しく、とても繊細な作業です。

模様を施すのが結構大変でした。単純そうだけどわかりやすい規則性もなく、何回も「どうなってんのこれ?」と思いながら描いていきました。


模様が少ない分楽かと思ったが、曲線の表現がとても難しい「縄文のビーナス」

こうして実際に土偶を作ってみることで縄文時代やそこに暮らす人々を想像し、想いを巡らせる。とてもいい機会となりました。

オーブンで焼くと、仕上がりがこんな感じでまだらになって、なんだかいっそう深みが増します。

浮き上がる焼きムラがなんともいい感じに

ということで今回は縄文時代についての記事でした。
土偶を作った目的や用途などは、もはや知る術が無いですが、実際にその曲線に触れ、一対一で向き合う事で、言葉にできないものを感じることができました。

皆さんもぜひ土偶作りに挑戦してみてください!

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