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蜃気楼の終わりを見に行こう 終



ぼっちオタクの体当たり初韓国旅行記最終回。
コンサートが終わって虚無のなか東横インの朝ごはんを食べる。国内でも東横インに泊まることが多いけど(なぜなら料金が安い上に朝食込みという庶民の味方なので)朝ごはんも韓国仕様になってて感動した。韓国にあるんだしそれはそう

さっそくチェックアウトしてこの日の一大イベント タトゥーを入れに行く!の巻
電車を乗り継いで弘大に到着。キャリーを預けるロッカーを調べてたのに駅の中で迷子になって辿り着けず、諦めてそのまま持っていくことに。そして数時間後、この諦めの早さに救われることになる———

タトゥーの予約してたのはここです
インスタからラインのアカウントを追加して予約できるか問い合わせ→日付と時間を相談→簡単なデザイン案を送ったらかかる時間と料金が送られてくる→料金の一部をpaypalで送金→予約確定!
みたいな流れ、全部日本語で対応してくれるの有難い…

地図を見て辿り着き、アパートの一室的な場所がスタジオになってた。普段は愛犬のコミちゃんがいるらしいけどその日はたまたまいなかったとのこと。お姉さんに謝られたけど実は小型犬が苦手なので正直めちゃくちゃ助かった。写真とか動画で見ると可愛いけど実物が近くにいるとこわい。
お姉さんはめちゃくちゃ日本語が上手で陽気な人だった。日本のアニメが好きらしくスタジオにも色々飾ってあった!スパイファミリーと銀魂とフリーレンがアツいらしい(当時)

私はデザインをレタリングにしたので画面を見ながらフォントを選ぶことに。フォントの数が膨大すぎて日が暮れるかと思ったけど、みんなここですごく悩むし今日このあと予約ないから何時間でも見てください!って言われた。草
細い文字で筆記体っぽい、なんて書いてあるか分からない感じのフォントをいくつか候補に入れて、お姉さんが私の雰囲気に合うって言ってくれたものに決定!そのフォントで入れたい文字列を入力して、いろんな大きさで印刷してくれたものを見ながらサイズを決める。
私は足首の内側にしようと決めてたけど、お姉さん曰く膝側から足首に向かって縦に入れる人が多いらしい。でも他の人がとか気にせず自分のやりたいを基準にしてください!って言われたから当初の予定通りアンクレットっぽく横向きに決定~

そこまで決まったら施術台に寝てさっさと開始。場所のおかげか痛みは全然なかったです。皮膚が薄かったり骨の真上だと痛そう。ボールペンでガリガリされてんな~って感じ。作業中に話しかけちゃ邪魔だろうな…静かにしとこ…と思ってるうちに爆睡。たぶん40分くらいで終わったような、たぶん…
SNS用の写真を撮ってお金(内金を除いた金額)を払って終了。SNSで宣伝するとそれを消さない限りは何回でもリタッチ無料なんですって!

ちなみに8か月経過の今はこんな感じ。
全然薄くなってない。いい感じなのでは?

靴下の跡と毛穴はモザイクで消しました


I got crown on my head
オモプルの一節をお守りにしました
みんなと同じようにできない自分だけが悪者でひとりぼっちの怪物になったような気がして、っていう身に覚えのありすぎる感覚を全部まとめて肯定するみたいに「君のツノ、とても素敵だね」って言ってデビューしてくれたトゥバトゥの存在がどれだけ有難いかって話なんですよ(?)自分のツノを王冠と思えるようになったとはまだ言えないけど、王冠だと思っていい、無理やり折らなくてもいいって思えるようになっただけ大きな進歩だと思う。若気の至りで入れたことを後悔する日は来るんだろうかとも考えるけど、もしこの言葉が意味をなくしたら完全に王冠になれたってことなのでは!?って感じのアレです 一緒に生きていこうな…

お姉さんに広島のお土産を渡してバイバイし、弘大周辺にあるスビンくんのセンイルカフェを巡る。どこも内装が可愛くて写真は綺麗だし愛が溢れてていい空間だった~センイルイベントやってるお花屋さんに入ると開口一番に「スビニヨ?」と聞かれてびっくりして「ハイ!」と答えてしまった 私はスビニではないのに 

そしてお花を一輪握りしめて歩くオタクが完成した



邪魔くさいキャリーを持って歩いてることに感謝するのは2軒目を過ぎたあたり。あることに気付く。
液体って重いんだった——
さいきんのセンイルカフェはカップじゃなくて蓋のしまったボトルに入った飲み物が渡されるって知らんかった…いっぱい周るときは有難いけどキャリーの重量がどんどん増えていく。これを肩に背負って歩く羽目になっていたかと思うとつらすぎる、預けなくてよかった~;;;

キャリーを引きずりガタガタの道を歩き、いざハイブへ~
龍山駅からそれっぽい方向に歩いてみるとモアかアミっぽい集団を見つけたのでついていくと到着。途中にもセンイルカフェがあったりして賑やかだった。全部寄りたかったけど夕方だったのでほとんど売り切れてた。残念。

あちらもこちらもハンサム


なんか絶妙にボケてる


ちょうど社屋の前にセンイルバスが停まってたので記念撮影。スマホとか画面でアイドルを見るよりも、社屋の入り口あたりからどうやっても入れない玄関を見るほうが遠く感じた複雑なオタク心。裏側のカフェはスビンくんとジンさんのセンイルカフェになってたのですごく賑わってました。やっぱり売り切れてたので写真だけ撮って撤退。周辺にいたオタクたちみんな友達と来ていて写真撮ったりダンスチャレンジしたり楽しそうだったなあ…(悲しすぎる感想)次は誰かと一緒だといいな・・・

もっと色々回りたかったけど時間的に厳しかったので、ハイブ目の前にあるルザラバMVでヨンジュンさんが窃盗(置き引き?)した銀行だけ写真を撮って龍山の旅は終了。次の日の飛行機が朝早いので、仁川国際近くの雲西(ウンソ)駅へ移動~


さすが空港の近く!って感じでめちゃくちゃ外国からのお客様が多かった。自分もそうだということに気づくまでに数分かかった。ドラクエに出てくる移民の町ってこういう感じかな~と思いながらホテルでドキドキチェックインに挑戦!(雲西に東横インはないので今回は日系でない普通のホテル)
名前を言うとすんなりチェックイン成功したけど部屋の使い方てきな説明を英語で受けるも宇宙猫の顔になる学のないオタクであった。イラストのおかげでなんとかなった。そして次の日の朝は始発より早く出るのでタクシーを呼んでもらう必要があり、勇気を振り絞ってフロントのお姉さんに話しかけてみる。「ネイル…アチメ…」まで言うとお姉さんはプロなので一瞬で「タクシー!?呼べますよ!」と返してくれた。優しすぎて泣きそうになった。

安心したところで一旦荷物を置いて町へ繰り出してみることに。タトゥー保護のためにと教えてもらったワセリンてきなクリームを探してオリーブヤングに行くも「no here」と言われて惨敗。ロッテマートに行ってもないので代用で普通のワセリンを買った(ヒュニンカイさんがスビンくんに貸してあげて足に塗ったか疑われてたでかいやつ)

私は足に塗ったけどスビンくん塗らないの?



スタバでフレンズへのお土産を買って一人で入れそうなご飯屋さんを探してあちこち彷徨った。本当は肉を焼いて食べたかったけど噂で聞いてた通り2人前からしか注文できない店がほとんどで断念…結局お一人様がちらほら入ってる食堂っぽいところでクッパを食べた~席のタブレットで注文から決済までできるのはありがたい;;寒かったので染みたし牛肉がうまかった。調子に乗ってじゃがいも餃子?も頼んだら胃が破裂した(もちもちしてて美味しかったけど一人で食う量じゃない)ちなみに昼ご飯は食いっぱぐれたよ

ホテルに帰って風呂入って寝るか~!と意気込んだものの、この日最大のピンチはこの後に待っていた。
今日施術してもらったお姉さんから「タトゥーを入れた場所は、今日のうちは絶対に濡らしてはいけない」という言いつけが送られて絶望。足首なんか何をどうやっても濡れるやん。家ならまだしもホテルにはラップとかもないので、ひたすら足を上げるなどして水から逃げることに。無駄に広い風呂場のシャワーブースで、左足を限界まで後ろに引いて大袈裟すぎるクラウチングスタートの構えみたいな体制で髪を洗うオタクの図、まさに地獄ここに極まれり…体を洗うときは大開脚で壁に足をつけてなんとか濡れないように死守した結果、翌日から二日間の筋肉痛に見舞われました。安いもんだ、足の一本くらい…

思わぬところで体力を使い果たした疲労困憊オタクはそのまま就寝。そして夜中の3時起床。オタクの朝は早い。寝ぼけたままフロントに降りると昨日と同じお姉さんが居てくれて、すぐタクシーを呼んでくれた。そんですぐ来た、待ち構えてたんかってくらいめっちゃ早かった(たぶん早朝便の人がよく利用するんだろうな~)ものすごい強面で無愛想なおじさんのタクシーに乗って仁川へ向かう深夜4時。運転が荒い&スピード出し過ぎで死ぬかと思った。ワイルドスピードすぎて本当に死ぬかと思ってシートの端を掴んでたけどぼったくられもせず無事に届けてくれた、ありがとう怖いおじさん。

アイドルが出国するときに並んで写真撮る横断歩道だ~と思いつつ空港で時間をつぶし、韓国最後の食事はロッテリアでした。(朝すぎて他の店がまだ開いてなかった)
お土産屋さんのおばちゃんに日本人?と話しかけられたが最後、いいカモになってなんか色々買ってしまった。おまけもいっぱいくれた。出国審査?で目の前のおじさんがパスポート確認で弾かれててビビり倒したけどしれっと脱出。昼前には自宅に着いたのでした。広大な仁川空港を彷徨ったあとに見る広島空港の簡素さ(オブラートに包んだ表現)にとても安心したという田舎者の感想。

こうして初の体当たり韓国旅行はなんとか無事に終了した。
夜遅くまでご飯屋さんが開いてたり車が右側通行だったり、些細だけどいろんな違いがあって町を歩くだけでも楽しかった。時間に余裕がなかったので次はもっと休みを取って観光したり撮影地回ったりしたいな~
のんびり屋の自覚がある私はここで暮らすことは不可能だと強く思う(引っ越す予定もないけど)長く居座ろうものなら韓国のパリパリ文化に轢かれて死ぬんだろうなと二日間で悟った。車も歩行者もやりたい放題すぎるし(教習所とか行った?って20回は思った)地下鉄で電車から降りてくる人を待って乗ろうとしてたの私だけで草だった。降車vs乗車で正面からぶつかっていくそのガッツなんなん?
各所で国民性の違いを感じて面白かったのでやっぱりまた行きたい。今回の反省点は「韓国っぽいものをいっぱい食べられなかったこと」なのでリベンジが必要。

蜃気楼の終わりを見届けたのがついこの間なのに、半年もせずに次のツアーが始まった。今これを書いている時点で3回公演を見たけどそれはまた別の記事に…

3回に分けた割に中身はそんなになかった旅行記もこれで終わりです。とりあえず飛行機に乗って行ってしまえばなんとかなるということが分かった体当たり韓国旅行でした。いーちこたーちこ!

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