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#7 好きだから"こそ"、好きを仕事にしない。

こんにちは、学生団体Change Weddingで人事をしています。はせぴです。
今年の1月に、マーケティング企業への就職が決まった大学3年生です。

「好きなことを仕事にする」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
しかしながら、大人になるにつれて、とことん好きなことだけをすることで儲かることはできないという現実に打ちひしがれ、好きなことができながらも安定している環境を求め、夢の調整に入るのです。
本当に好きなことを仕事にできた人は、一握りにすぎません。

もしかしたら私もそのうちのひとりかもしれません。
私は結婚式が大好きですが、結婚式の仕事を選びませんでした。ですが、これは夢の妥協でも、夢の調整でもなく、好きなものが消えないようにするためです。

結婚式という空間が、経営が理由で、労働環境の非効率性による離職率が理由で、そんな理由で消えてほしくはなかった。大好きな結婚式を愛する仲間たちが、輝ける場が消えてしまう未来を作りたくなかった。

自分たちの外側である世の中の流れを変えることは容易ではないですが、それに比べたら、自分たちの環境を変えることはできると信じています。

このことが理由のひとつとなって、ブライダル業界への就職をしないことになったのです。

ここで皆さんには、好きなものを”あえて”仕事にしないという選択肢があるということをお話させてください。

私は小学生のころ、パティシエになりたいという夢がありました。
理由は単純明快。ケーキ屋さんというかわいい空間に憧れていたからです。
では当時の私は、パティシエになることができたら満足だったのでしょうか?ケーキ屋さんという空間に身を置くことができたら、その先はどうするつもりだったのでしょうか?

今考えてみると、当時の私であればパティシエになれたことに満足してしまって、その先を描くことをしていなかった。多分、パティシエになったら燃え尽きて、ケーキを作るやる気もなにもかも無くなっていたでしょうね。

大学に入ることがゴールではない、就職がゴールではない、結婚もゴールではなくスタートラインである。あくまで進路選択というものは、自分が幸せになるための手段として何を選ぶかにすぎないのです。

結婚式が好きだから、イメージする結婚式を仕事にする必要は全くありません。
結婚式の仕事は、式場だけで成り立っているわけではないです。
自分にとっていいと思うやり方、関わり方を考えてみていただきたいです。

ここまでご一読いただき、ありがとうございました。あなたの人生がより豊かになりますように。

ライター:はせぴ