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極上の普通をくれる人、危うい幸せをくれる人

 その人は恥ずかしがって手を繋がなくて、私は手をポケットに入れて、夜に中華屋さんから家までを少し遠回りしながら少し遠い未来の話をしながら歩く。

 その人はまだ半袖を着ていて、私はパーカーのフードを浅く被って、夜の駐車場までの短い距離を手を繋いで歩く。

 どちらも私には尊い。決断までにはまだ少し待ってほしい。

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