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キャリアバラエティvol.44 吉次恵美さんの場合
キャリアバラエティ、今回ご紹介するのはキャリアカウンセラーとして大学の非常勤講師としても活動し、一般社団法人一般社団法人FCC GROOVEの理事でもある吉次恵美さん。
実は恵美さんには第5回のキャリアバラエティに登場いただいておりました。それから約7年が経ち、あらためて恵美さんのこれまでのキャリアや、今現在のことをお聞きしました。前回の取材時にはお聞きできなかったエピソードもたくさん飛び出しました。
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【吉次恵美さんのキャリアバラエティ1/6】
福岡市で生まれ育った恵美さん、祖母の家の周りで、近所に住む子どもたちとドッチボールをしたり、たこ焼き屋さんを追いかけたり、毎日楽しく、たくさんの人に揉まれて過ごしていました。小学校も1学年6クラスのマンモス校。
とにかくたくさんの人に関わってきた恵美さんですが、受験をして中高一貫校に進んでから、その環境が一変します。進学した先は1学年3クラスで高校卒業まで顔ぶれは変わりません。友達もいて、楽しい学生生活ではありましたが、ずっと同じ学友と過ごす生活になんとも言えない窮屈さを感じていたそうです。
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【吉次恵美さんのキャリアバラエティ2/6】
高校卒業後の進路選びの際、社会学を学びたい、東京の大学に進学したいなどの希望を持っていたそうですが、福岡から出ることを許されず、地元の大学に進学します。入学したのは日本文学科。もともと好きな科目でもあり、趣味が勉強に直結する喜びもありました。アルバイトしたり、バイクの免許を取って友達と遊びに行ったりと充実した楽しい学生生活を送っていました。
3年生からは教職課程でゼミも選択。勉強にも精を出します。そして卒業後の進路を決める頃、迷いが生じます。今、就職活動をしても何も語れることがない、もっと今の学びを深めたい、このまま社会に出ていいのだろうか?と悶々とする日々を送っていました。
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【吉次恵美さんのキャリアバラエティ3/6】
もっと学びを深めたい!と大学院へ進学した恵美さん。夜間の大学院で臨床心理と教育が学べるコースだったこともあって、学生の大半は社会人、その職業もさまざまでした。ここでも多くの人に揉まれ、先生からの手厚い指導もあり、楽しく充実した日々を送っていましたが、再び迷いが! 教職に就くことを目指していましたが、このまま先生になっていいのだろうか?今の私に教えられることはあるのだろうか?とモヤモヤが募ります。
そんな時に出会ったのが大学のキャリアセンターのキャリアカウンセラー。話を丁寧に聞いてくれたことで救われ、いつしかキャリアカウンセラーを目指すようになります。とはいえ、キャリアカウンセラーには実務経験が必要。そして、人に関わる仕事の面白さに興味を抱いた恵美さんは人材派遣や研修などの事業を行う一般企業に就職します。
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【吉次恵美さんのキャリアバラエティ4/6】
入社してからはとにかく忙しく働いていた恵美さん。最初の配属はホテル事業。宴会や結婚式での司会やスタッフの派遣、マネジメントが主な業務です。厳しい上司のもとで、時に人手が足りない時には自らも現場に立つなど、大変な時期を過ごしていました。支えてくれる同僚にも恵まれ、入社半年後には責任者を任されるようになり、徐々に仕事の面白さを覚えていきました。その後、いわゆるタレントマネジメント業務に携わることで、人の成長や可能性を感じることができる仕事の楽しさを実感します。その後、人材派遣部門に異動。いろいろな業種の企業と仕事をすることは、恵美さんにとって世界が広がっていくことでもあったようです。
大学院時代から目指していたキャリアカウンセラーの資格も仕事を始めて3年が経った頃、激務の中で取得しました。
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【吉次恵美さんのキャリアバラエティ5/6】
やりがいを持って取り組んでいた仕事ではありましたが、なかなかハードな日々を送っていた恵美さんに転機が訪れます。新規オープンを迎える施設の研修がきっかけで知り合った貿易・食品製造業を手がける方とご結婚。結婚後は、一度この生活をリセットするのもいいかも?と思い、退職して専業主婦生活に。ところが、社会との接点が少ない生活に寂しさを覚え、なんだか取り残されているような感覚に陥ってしまいます。
そんな時に、キャリアカウンセラーの先輩からの紹介で、大学での講師やキャリアセンターの仕事を始めます。
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【吉次恵美さんのキャリアバラエティ6/6】
大学で教えるようになり、また新たな出会いがありました。北九州市立大での仕事がご縁でキャリア教育やキャリア支援がご専門の見舘好隆先生と出会ったことで、学びの輪が広がります。授業設計やティーチングを学びに東京まで出かけたりと、学び続けていたところ、東京の大学から「キャリア教育部門の研究員」のお誘いが来ます。福岡と東京を行き来しながら、新しい部門を立ち上げに携わっていましたが、妊娠が判明。程なくしてコロナ禍となり、ちょうど契約期間も満了となったことから研究員の仕事を終えます。
出産後もなかなか自由に出歩けない状況が続きましたが、少しずつ仕事も再開。子どもとのちょうどよい距離感を模索しながら、社団法人の理事や大学での非常勤講師を務めています。時間の制約がある中でもできることで貢献したい、そのためにも勉強したい、とおっしゃる恵美さん。ご家族とのちょうどよい距離感を模索しながらもまた新しい世界を開拓されることと思います。またいつか「続き」を聞く日が来るのを楽しみにしています。