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異文化交流の宝庫『SHOGUN』を観た感想とラストサムライとの違い
今年エミー賞を受賞し話題沸騰中のアメリカドラマ『SHOGUN』。その壮大なスケールと濃厚な内容に引き込まれ、気づけば2回も観てしまいました!
なぜSHOGUNを観ることになったか?
【①前職での出来事】
ポーランド在住のウクライナ人の同僚から『SHOGUNは日本でも人気なの?』と聞かれました。当時このドラマを知らず、回答できなかったのが悔しくて興味を持ちました。
【②海外のビジターとの会話】
6月に来日したトルコ人、ドイツ人、ポーランド人と夕食をとった際、このドラマの話題が出ました。ヨーロッパではディズニープラスで盛り上がっているとのことで、日本よりも海外で注目されていることに驚きました。
このドラマは英語以外にドイツ、フランス、ポルトガル、スペイン、カタルーニャ、トルコ、ポーランド語の字幕版があると後日知りました。
これは観るしかない!とディズニープラスを契約して観ることとなりました。
『SHOGUN(将軍)』について
原作はジェームズ・クラベルの歴史小説(1975年発表)。
17世紀初頭の日本を舞台に、異文化交流と権力闘争を描く。
2024年2月からディズニープラスで
配信(全10話)。日本人メインキャスト:真田広之、
西岡徳馬、二階堂ふみ主人公ジョン・ブラックソーンの
冒険を通じて、日本の封建社会や武士道を描く。
全体の感想
ドラマですが、まるで映画を観ているようでした。辛口な視点で見ると、日本の時代劇とはセットや話の深みが一線を画しています。ただ、撮影期間が1年と日本のドラマより長いため、完成度が高いことにも納得です。
また、原作が日本人ではないためか、冒頭から衝撃的な内容で日本の地上波では絶対に放映できない内容です。海外の作家ならではの視点ならではですね。
気になったキーワード
「SHOGUN」を観ながら、日本文化や価値観について考えさせられる描写が多くありました。特に印象に残ったキーワードは以下の通りです。
• 女性の立場:
自由がない、自分を押し殺す女性
• 家族と権力:
政略結婚とモラハラ、DV夫 / 2代目は頼りない
• 忠誠としきたり:
主君への忠誠心 / しきたりに囚われる / 命を軽視
• 日本独特の価値観:
戦わずして戦う / 地位、土地の所有 / 宿命
ラストサムライとの違い
似たような題材の映画「ラストサムライ」を久々に鑑賞し、比較しました。
映像の印象: ラストサムライは明るく穏やかな村の風景、SHOGUNはダークで重厚感のある室内や曇天の描写。
戦闘シーン: ラストサムライの戦闘シーンはダイナミックで映画ならではの迫力。
交流の描写: ラストサムライでは一般民衆との交流が丁寧に描かれる一方、SHOGUNは政治や権力闘争が中心。登場人物が多く複雑
池松壮亮さんの映画初出演は『ラストサムライ』
今や演技派としてお馴染みの池松壮亮さんですが、映画デビュー作はなんと『ラストサムライ』でした。今回20年ぶりに観て、この名演技の子役は誰?と気になり調べたところ、当時11~12歳の池松さんだったことを知りました。トム・クルーズと堂々と共演している姿に、彼の才能の片鱗を感じます。
シーズン2は?
すでにシーズン2の制作が決定しており、真田広之さんの続投が発表されています。次作ではどのような物語が描かれるのか、さらなる進化が楽しみです。未視聴の方はぜひシーズン1をご覧になり、SHOGUNの世界に浸ってみてください!