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『グランメゾン•パリ』映画版を観て感じたこと
先日、木村拓哉さん主演の映画 『グランメゾン•パリ』 を鑑賞しました。
ドラマを観ていたことと、舞台がパリだったことが理由で足を運んだのですが、思いのほか素晴らしかったです!
(※少しネタバレあり)
アラフィフが頑張る姿がまぶしい!
メインキャストは木村拓哉さんをはじめ、及川光博さん、鈴木京香さん、沢村一樹さんと、同世代や年上の俳優陣。大好きな方々です。
彼らがパリの街並みに溶け込んでいて、とにかく絵になる!
劇中で年齢には直接触れられていませんが、お互いに「おじさん、おばさん」と呼び合っているので、45歳以上の設定かな?と勝手に想像。
海外で勝負する日本人
日本で成功したのに、あえてフランス料理の本場・パリへ進出。しかも、夢を追う仲間たちも同世代。なかなかできませんよね。
さらに感動したのは、成功した東京のレストランを若手に託す決断をしたこと。
普通なら成功にしがみつきたくなるものです。
そして、その若手チームが後にパリのメンバーを助ける流れも良かったです。
多国籍チームのリアル
パリのレストランなので、スタッフは多国籍。
メインキャストはフランス人とはフランス語で、一部のスタッフとは英語で会話していて、まさに国際色豊か。
ここで少し気になったのが、韓国人パティシエ(オク・テギョンさん演じるキャラクター)の態度。キムタク演じる上司に対して、かなり生意気な振る舞いをしていました。
私自身、韓国人の上司の下で働いた経験があり、韓国の上下関係の厳しさを痛感しています。(無知な私は、そのルールを知らずに痛い目を見ました…!)
そのため、映画での韓国人キャラの態度に「これはドラマだから?それとも、海外で働く韓国人はこうなの?」と、ついツッコミを入れてしまいました。
ちなみに、イギリスで出会った韓国人たちは「韓国社会が合わなくて海外に出てきたんだろうな」と感じる人が多かったです。
意外と保守的?なフランス
フランスは移民も多く、多様性に寛容なイメージがありますが、映画では外国人であることの厳しさが描かれています。
例えば、フランスの食材業者が「良質な食材はフランス人の店にしか売らない」というシーン。
いくら料理の腕が良くても、フランス人コミュニティを敵に回したくないというのが理由のようです。
でも、逆の立場で考えると当然かもしれません。
もし外国人シェフが東京で和食レストランを開くとしたら、同じような壁にぶつかる可能性がありますよね。
ちなみにフランス料理は、時代に合わせ変化し続けていることが興味深かったです。
誠意は国境を越える
なかなか食材を仕入れさせてもらえなかったパリのレストラン。
しかし、ある日、スタッフの韓国人パティシエが暴行を受け、店に放火される事件が起こります。
その際、近隣に迷惑をかけた責任を取って、レストラン側が潔く費用を負担。
すると、その誠意が業界内で話題になったのか、突然フランス人の業者が食材を売ってくれるようになり、さらにはフランス人達が「申し訳ない」と謝罪までしてくれました。
このシーンには思わず感動!
やっぱり誠意は国を超えて伝わるものなんだな、と改めて実感しました。
私の新天地と重なる部分が
映画を観ながら、もうすぐ働き始める新しい職場のことを想像しました。
私の新しい環境も、従業員の半分が外国人で、国籍は約25カ国。
業界的にも、日本国内だけではなくさまざまな国が協力しなければ成り立ちません。
そんな環境で働く前に、こんな映画を観られたのは最高のタイミングでした!
この映画はパリでも公開されているそうです。
世界中の人に観てもらいたいです。
フランス料理のフルコースを食べる機会はあまりありませんが、もし行く機会があれば、今までと違う楽しみ方ができると思います。