アウトレットでいい買い物はできるのか?
連休中は妻の家に行っている。山の中にあってとても涼しく快適だ。
子供の靴が濡れて、ひどく汚れ、ちょっと臭くなりそう、ということで靴を買いにアウトレットに行った。
妻たちは、いくつか買いたい物があるということで僕は一人時間をもらった。
あれこれ見て回ろうかと思ったが、結局ずっとアウトレットの中央の広場の快適なソファーで日向ぼっこをした。
目の前には、大きな草原があり、フリスビーで遊ぶ親子や、飼い主が何度制しても交尾をやめない飼い犬がいた。
なぜ今日、店に入らなかったのか。それはアウトレットでは正常な判断ができず満足できる買い物がしにくいからだ。
もちろん、冷静に判断していい買い物をする人はいるだろうが、自分はできない。その理由を、自分のアウトレット経験とそこから導いた流行る理由、その裏返しとしてのいい買い物の難しさを考えた。
いい買い物とは、ここではお金を消費したという満足ではなく、購入後に満足する買い物を指す。
アウトレット経験
中学の時、地元に大きなアウトレットができた。実家から自転車で30分程度で行けるので、時々行っていた。行く理由は、安いことに加えて、郊外にいながら、「イケてる」とされている店に簡単に行けるからだった。
会社に入ってからは、友人と旅行のついでなどに、御殿場アウトレットによったり、軽井沢アウトレットに行ったりした。わざわざアウトレットに行った理由は、暇つぶしだろう。友人と時間を過ごすことが目的で、その時間を使う理由付けとしてお得でものにあふれているというのは良い手段だった。
アウトレットは今やたくさんのところにあり、そのことが示すようにある程度流行っている。いつ行ってもある程度人がいる場所がアウトレットだ。
これまでいくつかの服などをアウトレットで買ったが、その買い物には後悔の方が大きい。買ったが、使わずにメルカリで売ったものや、未だに使っていないものがある。
アウトレットはなぜ流行るのか
アウトレットは、沢山の人を惹きつける、一大ショッピングリゾートだ。
アウトレットが流行る理由はいくつかあるだろう。
・流行りの店が一同に集結
高級ブランドから一般、アウトドアなど、一挙に買い物
・ちょっと安い
アウトレット向けの製品もあるが、型落ちなどは品質は同じで少し安い
・自分が普通であると感じられる
たくさん人がいて、ここにいれば普通の人と安心できる
・大きなサンクコスト
郊外までわざわざ来た、旅行のついでにわざわざ来た、ちょうどこんなに安いんだから、駐車料金がただになるから、という暗黙のたくさんのサンクコストがある。
お得に一般的に認められた無難なものを変えるから人が集まる。人はわざわざ遠くまで来たし、ちょっと安いから財布の紐が緩んじゃう。
批判的な視点で書いたが、こんなものではないだろうか。
安売りに気をつける
僕は、安売りやサンクコストにめっぽう弱い。
そして先述のように、アウトレットでの買い物に失敗する。
アウトレットは、欲望がギラギラで、眩しい。
ちょっと憧れたりもする。だけど、素晴らしいものとは思えない。
多くの人を魅了して、経済を活性化するのはある程度良いことだろう。
だけど、どれだけの人が満足しているのだろうか。
売れ残り商品の廃棄を防ぎちゃんと消費できるような場所であればもっと素晴らしいと思うが、今はそうではなく、アウトレット専用商品が開発されていたりする。
買うと決めたものが安く売っているのならまだしも、安いから行くというのはやめておこうと再度思った。