Floorp の使い方 #2 〜タブを高度に使いこなす〜
忘れた頃にこんにちは。かったぁです。
2 回目となる今回の記事では、Floorp の 分割ビュー、タブスリープ、プライベートコンテナー の解説と、ちょっとしたヒントをお伝えします。
ワークスペース の記事は過去に投稿していますので、そちらをご覧ください。
そもそも、Floorp ってなに?
Floorp は Firefox から派生した日本生まれのブラウザーです。主に Ablaze というソフトウェア愛好家の集団によって開発されています。
分割ビュー
参考サイトを見ながら文章を書く……など、同時に 2 つのページを表示させたいことがあると思います。
分割ビュー は、特定のタブのページを右側または左側に固定表示しながら、別のタブを自由に開くことができる機能です。
百聞は一見にしかず。実際にやってみましょう。
分割ビューを使用する
まずは Floorp で複数のタブを開きます。同じウィンドウにさえ存在していれば、別のワークスペースでもかまいません。
タブを開いたら、固定したいほうのタブを右クリックして「分割ビューで開く」を選択します。
分割ビューを有効にすると、固定されたタブの左側に赤い線が表示されます。
あとはいつも通り、タブを切り替えながらネットサーフィンを楽しみましょう。先ほど固定したタブのページが表示され続けることがわかると思います。
ページの境界線をドラッグすることで、画面の比率を変えることもできます。
分割ビューを終了する場合は、ウィンドウの好きなタブを右クリックして「分割ビューを閉じる」を選択します。
タブスリープ
タブを開きすぎて重くなったことはありますか? あるいは、少しでも PC への負担を軽くしたいですか?
Firefox はメモリや CPU などの使用率が高くなりやすいことで知られています (パフォーマンスが悪いというよりは、単なる使い方の違いです)。
ブラウザーを軽くする方法は様々ですが、今回は タブスリープ 機能をご紹介します。
これは、すべてのタブを読み込み続けるのではなく、使っていないタブを解放することで PC への負担を減らす機能です。
スリープしたタブのページはその時点で読み込まれなくなりますが、タブとしては存在し続けます。もう一度選択すると再読み込みされます。
タブスリープを有効にする
Floorp の設定 (about:preferences#general) の「タブグループ」セクションに進み、「タブスリープを有効にする」をオンにします。
右側の「設定…」ボタンを押すと。タブスリープの詳細設定が表示されます。ここではタブがスリープするまでの時間 (使っていないと判断するまでの時間) と、スリープから除外するホストを設定できます。
スリープから除外する
「除外するホスト名」には、そのサイトのドメインを正確に記入してください。
たとえば、https://www.google.co.jp/search?q=Floorp の場合は www.google.co.jp と書きます。
また、タブを個別にスリープから除外することもできます。タブを右クリックして「タブをスリープさせない」を選択します。
プライベートコンテナー
Multi-Account Containers は、複数のアカウントに同時にログインしたりできる機能です。
Floorp では通常のコンテナーに加えて、「プライベート」コンテナーを選択できます。
このコンテナーを使用したタブは、履歴などを一切保存しません。もちろん通常のコンテナーと同様、ログイン情報も分けられます。
また、このコンテナーを使用したタブは再起動時にすべて削除されます。
私は「プライベート」ワークスペースを作成して、プライベートウィンドウのように使用しています。
プライベートコンテナーを使用する
複数の方法があるため、今回は一部のみご紹介します。
新しいプライベートタブを作成する場合は、新しいタブボタン + を右クリックして「プライベート」を選択します。
前述の通り、ワークスペースにプライベートコンテナーを割り当てることもできます。
使用例
さいごに
今回は Floorp のタブ管理機能のうち、分割ビュー、タブスリープ、プライベートコンテナーを解説しました。
少し高度な機能ですが、使いこなせれば非常に便利だと思います。ぜひ試してみてくださいね。
一部の機能については、「ナポリタン寿司のPC日記」さんで詳しく解説されていますので、そちらもぜひご覧ください。