東京パフォーマンスドール「Starship Flight」

いつだったか、メンバーが「今までやってきた中で振り付け一番難しい曲」と言っていた記憶がある。「足の動きが大変」とも。難しいフォーメーションがあるわけではないとは思うのだが、体の動かし方としてよほど難しいだろう。ハロプロから流れてくるファンが多いくらい、パフォーマンスには間違いないものがあるTPDをして難しいと言わしめるとは相当な難易度と思われる。

前回のオンラインライブではこの曲が披露されたが、確かに歌いにくそうではあった。サビでキーが高めであることもまた、この曲を扱いづらくしている一因だと思う。それとは対照的に、その次に披露された「Lovely Lovely」ではメンバーの笑顔がはじけていた。この難しさを脱せた喜びあふれるかのように見える。ポップなLovely Lovelyという曲の性質上もあろうが、その対比は明らかだった。

脱線するが、そんな対照的にも見えるこの2曲、実は同じ方の作(編)曲らしい。知らなかった。

「苦しい」「難しい」ばかり並べても、この曲の良さは見えてこない。
テンポ感が非常によく、ノリやすい曲、という印象の曲である。

これは個人的だが、サビでかぶせの英語が入るのが良い。
メンバーの高嶋さんが英語が堪能だから、TPDの曲には英語の歌詞が挟まれることが多い。けれども、他のメンバーもそれに引っ張られているように発音がうまくなってると思う。ソロで歌っているわけでもないので力量が云々を言えるわけではないが、この曲での英語は非常に聴きやすい。


Heat up! Speed Up!
(Yes! Dreamy party night!)

とか

Cheer up! Warm up!
(Yes! Dreamy party night!)

の部分である。歌詞カードで見ると伝わりにくいが、メインパート?である「Heat up..」の後にも同じ語の繰り返しで歌われている。繰り返しが多用されることで、その部分の歌詞が浮き彫りになったように感じられる。

それを踏まえるとここの部分、正確には

Heat up! (Heat up) Speed up! (Speed up)

だろうか。

「RAISE YOUR HANDS」と同じく、この曲にもMVはもとより、ライブなどの動画もない。リリースから1年以上経過してしまったが、単独での映像化が切望される曲である。


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