2017年1月13日記/アラン・ドロン印朝食の余韻
*旧ブログexciteblog 「M's」2017年 01月 13日付、より移動。
お正月にTSUTAYAで借りたアラン・ドロン映画10連発!無事見終わり返却終了。ドロン印朝食の余韻がまだカラダのどこかに残る。
プレステージ1976仏 エドゥアール・モリナロ監督
スコルピオ 1972仏 マイケル・ウィナー監督
リスボン特急1972仏 ジャン=ピエール・メルビル監督
フリック・ストーリー1975仏伊 ジャック・ドレー監督
燃えつきた納屋1974仏 ジャン・シャポー監督
ブーメランのように1976仏 ジョゼ・ジョヴァンニ監督
ビッグガン1973 伊仏ドゥッチョ・テッサリ監督
シシリアン1969仏 アンリ・ヴェルヌイユ監督
太陽はひとりぼっち1962伊仏 ミケランジェロ・アントニオーニ監督
あの胸にもういちど 1968仏 ジャック・ガーディフ監督
全く初めての作品はほとんどない。過去にテレビ映画や雑誌の「スクリーン」や「ロードショー」などで見たり聞いたり読んだりしていた。これまでイメージと憧れが先行して、映画そのものに向き合ってなかったのが浮き彫りとなった。
すべてのアラン・ドロン映画の完全鑑賞が今年の目標になった。なんせ、わたしのカッコよさの基準に大きく影響を与えたおひとだもの。なんとか頑張りたいものだ。
「シシリアン」
アラン・ドロンは当時34歳。白髪あたまと真ん丸い鼻が印象深いマフィアのボス役のジャン・ギャバン相手に殺し屋をイキイキ演じていた。
朝食の場面が一箇所あった。アラン・ドロンがコンロの手鍋からコーヒーをカップに注ぐ。薄切りパンにバターをナイフでカリカリ塗る仕草にみとれた。
アラン・ドロンといったら、加えタバコのカッコよさが有名だけど、タバコに縁のないわたしは、むしろアラン・ドロンがパンにバターを塗る手つきと眼差しにぞっこんだ。この映画では手鍋のコーヒーも確認でき、至福のひとときであった。
「燃えつきた納屋」
フランス田舎町に住む当時50過ぎのシモーヌ・シニョレ一家が朝食を取るシーンがふんだんに登場した。
ワンポイントの花柄とおぼしき模様入りカフェオレボールと大テーブルにデンと置かれた楕円形のパン、ジャムの壺、コーヒーポット、スライスしたパンにバターをこってる塗りつける感じ、ジャムを塗り口に運ぶ感じ、シモーヌ・シニョレがカフェオレボールを片手で持つ感じ..
予審判事役のアラン・ドロンと容疑者一家のシモーヌ・シニョレとの緊張感あふれるやりとりと視線のぶつかり合い。大好きな映画になった。