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2017年1月8日記/フランス映画「燃えつきた納屋」のシモーヌ・シニョレの眼差し

*旧ブログexciteblog 「M's」2017年 01月 08日付、より移動。
イラスト/まやぎはとこ

新年を迎え、これまで手っ取り早く楽しいことに溺れ、後回しにしてきたことをやろう→観ようと思った。

アラン・ドロン。子供のころからテレビの日曜映画劇場でツマミ食いした点と点のイメージしかないドロンの映画。このまま観ないで一生を終えるにはもったいなすぎる!

そんなわけで、年始にTSUTAYAで借りた10本のアラン・ドロン映画。連日鑑賞中。そのなかの「燃えつきた納屋」アラン・ドロン シモーヌ・シニョレ共演の映画の余韻がまだカラダのどこかに残っている。

フランスの雪深い町で起きた殺人事件、雪道に埋まった女の美しさ..米ドラマ「ツイン・ピークス」の湖のほとりで発見されたローラ・パーマーを思い出した。

判事のアラン・ドロンと容疑者一家の長的存在の50歳前後のシモーヌ・シニョレのやりとりに魅入られた。全体を包みこむ暗いイメージと地味な演出のせいで、若いころ観ようとしたけどあっさり挫折した映画だった。

なのに、今回観たシモーヌ・シニョレの眼差しの素晴らしさと言ったら..。アラン・ドロンの青い瞳より、共演者の眼差しに気を取られたのはすごく意外だった。

中年のシモーヌ・シニョレの骨格のしっかりとした顔と年相応に肉のついた体つき、シモーヌ・シニョレはとても美しいひとだった。


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