2023年9月/ケイト・モス、生身の人間としてのリアル感とスキニージーンズの魅力
*2023年9月Bloggerで公開した記事を、noteへ移動した。
2022年3月、メンズスキニージーンズデビューしてからというもの、寝ても覚めても常にどこかでスキニージーンズのことを考えている。
もっとも、スキニーという言葉はなくても、昔からスリムジーンズはあったし、個人の記憶では90年代からストレッチジーンズはあった。
足を締め付けて細く見せるついでに、足も長く見えるスリム系ジーンズを好む人たちはいつの時代も存在するのだ。
とにもかくにも、現在、スキニージーンズはサイズ違いで計7本持っている。ユニクロメンズとリーバイス510スキニーだ。
裾幅が少し広めという以外かなりスキニーに近いリーバイスのスリムジーンズ511も持っている。
とにかく目下わたしの楽しみはスキニーとスリムジーンズを履くこと、と言ってよい。
レディースじゃなくてメンズスキニーを好む理由は2つある。生地と股上の浅さだ。
レディースのスキニージーンズは、知ってる限りで言うと、ストレッチがより効いた薄手の生地で、股上がウエストあたりまでくる深さのものが多い。
ジーンズというよりデニム色のタイツやスパッツを履いているみたいだ。
例えば、今履いているリーバイス510メンズスキニージーンズのブラックは、コットン98%ポリエステル2%、ガッシリとした生地感、ファスナーを閉めるときに感じる程度の控えめなストレッチが入り、
股上は26・5センチとおへその下あたりまでくる股上で、媚びないロックテイストなスキニーラインが絶妙、とは、リーバイス510ファンの個人的な感想である。
8月10日に直営店でリーバイス510スキニーブラックを、同じ月にオフプライスストアで、70%オフになったリーバイス510スキニーブルーを買い、今日まで、10回くらいは履いた。
大分下半身に馴染んできて、スキニージーンズってこういうもの!的な、スキニージーンズのウルトラ個人的な基準みたいなものが出来上がりつつある。何度も言うが、今日も元気にメンズスキニージーンズが履けることが、とにかく嬉しい。
そんなすっかりリーバイス510の虜になったこの頃、90年代に一世を風靡し今もモード界で活躍中のスーパーモデル、ケイト・モスのことが頭をよぎった。
画像検索すると、出るわ出るわ、スキニージーンズのケイト・モスに会えて夢うつつになった。
イギリスロンドン出身、14歳でスカウトされて、あっという間にシャネル、イブサンローラン、グッチ、プラダ......多くの有名メゾンの常連モデルになったケイト・モスは、身長170センチで、同時代のスーパーモデル、リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベル、クラウディア・シファーのような高身長でもなく、美形というわけでもなく、スタイルもごく普通のひと。
予備知識なしで見ると、どうしてケイト・モスがスーパーモデルと言われるのかわからない人も多いと思う。
でも、このひとのランウェイを歩く姿を見ると、その唯一無二の魅力がよくわかる。美しくてスタイル抜群の人はスーパーモデルの世界には、言葉は悪いけれど、掃いて捨てるほどいる。
でも、ケイト・モスの生身の人間としてのリアル感は、ケイトモスだけのものだ。その彼女が、私生活で愛用したのがスキニージーンズだ。
ケイト・モスのスキニースタイルで、最も好きなのは、ペタンコのバレエシューズを履いているとき。
特別長いわけでもない脚と、血の気のない独特の気怠い雰囲気と暗い表情、本音で服を着ている感じ、生きている感じ、が伝わってくる。
ジョニー・デップとの破局、ドラッグ中毒、結婚と離婚、数多くの恋愛、本音で生き、数々のスキャンダルを乗り越えたひとが、ぴったりとしたウルトラ股上浅めでぴったりとしたスキニージーンズとペタンコのバレエシューズを履いた姿は、わたしを魅了してやまない。