フランス映画のおフレンチな朝食、アランドロン編。
アラン・ドロンの映画では、多くのフレンチスタイルの朝食とカフェシーンが見られる!
「太陽が知っている1969年仏」
モーリス・ロネ、 ロミー・シュナイダー、ジェーン・バーキン共演の恋愛サスペンスモノ。
アラン・ドロンと恋人ロミー・シュナイダー。そこへ、ロミーの元恋人役であるモーリス・ロネが、娘のジェーン・バーキンを伴って登場すると不穏な空気が漂いはじめ……
南仏の太陽がサンサンと輝くプールサイドで、朝食シーン。
モーリス・ロネは、カフェと、小振りのトーストサイズの乾パンにバターとジャムを、せわしなく塗りつけ、かぶりつく、その合間に、カフェをゴクリ、一連の動作は、陽気を通り越して傍若無人、上機嫌で雑談を繰り広げる。いっぽう、朝食はとらずカフェをすすりながら、不機嫌そうなドロン、
お互いの本音を隠した表面的なやりとりが、陰湿で気怠い。美し過ぎる!完璧な構図、大好きなシーン。
「太陽がいっぱい1960仏」で共演したドロンとモーリス・ロネ、実生活で、婚約解消の過去を持つドロンとロミーシュナイダー、別れた後の二人が演じている。
プロモーション動画では、残念ながら、最初の頃に出てくる朝食シーンは、出てこないが、ロミー・シュナイダーが朝寝坊をしているベッドに、元恋人モーリス・ロネが、朝食を運び入れる、勢いよくカーテンを開ける、ロミーが、きゃあ!と叫ぶシーン、一瞬だけ見られる!
生意気盛りの若~いジェーン・バーキン、うっとりする眼差しのロミー・シュナイダー、ギラつくモーリス・ロネ、ワタシの憧れ全てが詰まっている映画。
「危険なささやき1981仏」アラン・ドロン初監督、製作、脚本。
元刑事で私立探偵のアラン・ドロンと秘書のアンヌ・パリロー。この映画、アラン・ドロンが脚本、監督を手掛けただけあって、アラン・ドロンの好きなスタイルが、ふんだんに出てくる。
起き抜けのコーヒー、節目節目には、コーヒーシーンがたっぷり登場。
コーヒー好き、フランス好き、ドロン好き、と三拍子揃っている者として、至福の映画。
カワサキのバイクでパリの街を疾走するシーンもあり。「ニキータ1990仏」に出る前のアンヌ・パリローが、あっけからんとヌードシーンも披露、サバサバした若い女性役で、ものすごくカワイイ!
ペーパードリップのコーヒーを飲むシーン、朝、カフェオレボールにブラックコーヒーを注いでもらって飲むシーン、見所満載なのだ。
「燃えつきた納屋1973仏」シモーヌ・シニョレ共演。
雪深い町で起きた殺人事件、雪道に埋まった女、米ドラマ「ツイン・ピークス」のローラ・パーマーを思い出してしまう。
判事のアラン・ドロンと容疑者一家の50歳前後のシモーヌ・シニョレ。陰湿で暗い雰囲気の映画だけれど、アラン・ドロンがアラン・ドロンを演じていない。ひと昔前のフランス村社会、負の側面が、味わえる。
シモーヌ・シニョレ一家で朝食を取るシーンに釘付け!
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