2024年3月/なぜわたしは、GAPが好きなのか
*2024年3月、Bloggerで公開したものを、こちらに転載した。
GAPは、1995年に東京銀座に第1号店をオープンした。当時、ダンサーがテレビ画面いっぱいに踊り回るTVCMが頻繁に流れていて、印象的だった。
同じアメリカンカジュアルブランド、通販のランズエンドやアウトドア系のL.L. Beanなどに比べて、手軽に手に入るアメリカンカジュアルとして、日本でも2000年代前半くらいまでは、店舗も活気があった。
事実わたしも、10年履いたメンズブーツカットジーンズをはじめ、セーターやシャツなどを愛用してきた。
振りかえってみると、2000年代以降徐々に、わたしは洋服の買い方が変化した。多店舗展開で手に入りやすく、無駄のないデザインが揃う無印やGAPに、まずは足を運ぶようになった。それまでは、服が欲しいときは、ランダムに街なかのお気に入りのショップを順番に回っていた。
いっぽう、1998年のユニクロのフリースブーム以降も、わたしはユニクロの服を買うことはなかった。ユニクロで、日常的に服を買うようになったのは、2015 UNIQLO AND LEMAIRE初コラボのトレンチコートに惹きつけられ、購入したあたりからだ。
その後、高品質でコスパ抜群と評価の高いメリノウールセーターを買い揃えた。2019年には、ユニクロ JWアンダーソンベルボトムジーンズの登場に、心をわし掴みにされ、気がついたら、ジーンズにトップス、アイテムの多くをユニクロに依存するようになった。
2000年代以降、コートやジャケット以外、多くのアイテムを、無印、ユニクロ、GAPで買うようになったが、GAPは、いつも、ワタシの中で特別な地位を占めていた。
そこで、個人の着用経験から照らし合わせた、GAPにあってユニクロにはないポイントを整理してみた。
①サイズ感。
ワタシは171センチのオンナ、常に日本のブランドのサイズ感に不満を持っていた。
GAPのメンズXSサイズがジャストサイズ、Sでほどよいゆとり、Mでゆったりサイズというサイズ感がワタシの体格にぴったりだ。メンズXSの袖丈で、手首を覆うあたりまで届く。心地よい。
②秋冬用のコットンセーターの厚みと丈夫さ。
定番の厚手コットンセーターは、真冬に着ると単に温かいだけじゃなくて通気性抜群で、汗をかいても内側にこもらない。
ボリュームがあるので、上着の下に着る時かさばるが、コットンの服は、オールシーズン着られることを実感できる。
薄手コットン100か、80%程度の含有率セーターもあり、これら、コットンセーターの佇まいは、GAPの際立った特徴と言える。
③毎シーズンのイメージとコーディネート。
ジーンズを生んだ国のブランドである、というプライドと、アイテム同士を使ったコーディネートが、いつの時代もシンプルでアメリカンカジュアルを象徴している。
18歳の頃から、ジーンズなしでは、何を着ればよいかわからなかったワタシは、この点に心を動かされる。
メンズは、パーカー、スエット、シャツ、Tシャツ+ジーンズ、または、チノパン、の基本スタイルを核としているが、毎シーズン変わり映えしないアイテムで飽きられている、とも言い換えられる。
おそらく、この点と、ユニクロなどと比べて割高な価格帯、一貫性を欠く価格設定で、ブランドへの信用を損ない、売り上げに明らかに影響している。素人のワタシでもわかる。
ただ、ワタシ自身は、GAPの、流行よりも、アメリカンカジュアルとしてのアイデンティティを第一に考える姿勢が好きだ。そこには、服より着ている人間の方が大事と言う思想も感じる。
いっぽうユニクロは、カジュアルだけでなくビジネスウエアも扱っているから、GAPとは目指している方向性が違う。GAPとユニクロを比べること自体ナンセンスなのかも知れない。
しかしながら、ワタシは、ユニクロの各アイテムを愛用しているにも関わらず、ユニクロが打ち出す、毎シーズンのコーディネートには、惹かれない。ワクワクしない。
GAPの毎シーズンのイメージ画像やコーディネートは、常に、GAPのアイテム自体よりも、GAPを着ている人にフォーカスされており、そこにワタシは、着ることに対するポリシーを感じる。そこが好きだ。
GAPとユニクロのコーディネートと、イメージ画像を見比べてみる。
お次は、ユニクロのショーウインドウ
最後に、長年買ってきた中で、特に好きなGAPのアイテムをご紹介する。
2021年購入。メンズのシャツジャケット、ナイロン75%、コットン25%のカシャカシャ具合、Tシャツ+GAPのスリムテーパードジーンズで、ワタシってクール?と勘違いできる。
メンズデニムシャツジャケット、ほとんどひとめ惚れ。シルバーボタンがデニム生地と相性抜群、デニムジャケットとシャツの中間的なデザイン。2023年3月 8990円→5394円で購入。
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