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誰かを愛したすべての人へ 映画「366日」 [みたものlog②]

 あっという間に2月も後半。
 早起きして朝活したいなとNoteを書いたころから、地味に休日は朝活できていて、今朝も7時代にパン屋さんへ。充実した朝を過ごせています。

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 久々に映画感で映画を見た。最近はNetflixやAmazonprimeなどの配信サービスで手軽にお家映画できてしまうから、足が遠のいてしまっていた映画館。本当は映画館で見るのが1番臨場感あって、映画の世界に入り込めるから好きなのだけど、なかなか行く時間をとれなくて後回しになっていた。

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 やはり、映画感で見る映画はひと味違うなと実感した。
 今回見たのは、2025年1月10日公開の「366日」。赤楚衛二さんと上白石萌歌さん、中島裕翔さんたちが出演していた、HYの名曲「366日」が紡ぎだす、20年の時を超えた純愛ラブストーリー。

 舞台となった沖縄の海が美しくて、俳優さんたちも爽やかでまぶしい。

 そして、あらためて聴くHYの音楽は本当に心に沁みる。メロディも歌詞も、何度でもこの音楽を聴くとこの映画を思い出すだろうな。


 ※ようやく感想を綴ります。


「365日じゃ足りないくらい、あなたを愛しています」

 MDに綴られていたメッセージがすべて。本当に一途で純愛だった。いろんな愛に溢れていた。

 赤楚さん演じる湊と上白石さん演じる美海が出会い、恋をして、共に暮らし、幸せな時間を過ごし、別々の人生を歩むことになっても、それでもずっと心の中に愛していた気持ちを大切にしまっている。
 この切なくて、儚くて、美しい物語に涙がとまらなくて、エンドロールでもっと涙があふれて、映画館を出てからも思い出して涙する映画だった。

 何年もの時を経て、湊と美海が、当時伝えられなかった想いを伝え、果たせなかった約束を守るラストシーン。本当に美しかった。
 長い時を経て、娘のひまりちゃんが湊に会いに行くシーン、約束を果すために湊と美海のお互いに想い出のMDをとおして再会したシーン、琉晴と手を取り合い感謝を伝えるシーン、最後は湊の2/29の約束を聴きながら、静かに涙を流す美海のシーン、どれも本当の気持ちでたくさんの愛に溢れていた。

「本当に好きなものを、忘れてはだめだよ」

 みんな誰も悪い人はいなくて、良い人しかいなくて、辛かった。タイミングが、1つでもずれていたら、あのラストシーンはなかった。本当に大切な人だから優しさで嘘をつく。これほど辛いことはない。愛しているその気持ちで、どこで何をしていても相手の幸せを願う、誰でもできる簡単なことではない。
 あの海辺で再会し、本当にお別れし、相手を愛した気持ちを大切に相手の幸せを願いながら前を向いて歩む姿に少し救われた。


 そして、ずっと美海を待って、美海を思い続けて、ひまりと2人のそばにいて支えた琉晴が良い人すぎる、、、病気を乗り越えて久々に沖縄に戻ってきた湊に本気の気持ちを叫ぶ人間らしいシーンがあって安心した。琉晴も美海をずっと愛しているのに、最後は湊と過ごしてほしいと当時のことを謝る姿、最後まで胸がしめつけられた。本当に心がひろくて、美海とひまりを愛し続けた夫でありお父さん。

 にしても、湊と美海の幸せな日々がまぶしくて、見ているこっちまで幸せな気持ちになった。沖縄で、高校での出会い、二人で聞いたMD、海辺を裸足で歩いて気持ちを伝え合ったこと。東京で二人でたくさんデートしたこと、緑あふれる、湊が好きな花の香りに包まれた部屋。もう全てが幸せなのに、時がたってからもずっとあたたかいまま心に残っていて、本当に儚くて切なくて、現実ではずっと今のままの幸せが続く保障はどこにもないけれど、ずっとその人のなかに生き続けると思った。


 たとえ、ともに生きられないと分かっていても、それでも愛し続けられるくらい、大切で幸せな想い出。愛し続けて、自分が側にいない相手の幸せを願う強さ。強さというより、優しさかな。湊と美海のあいだにはそれを卓越した愛があったように感じた。

 2人で過ごした海で再会し、全てをわかりあったかの表情で笑顔で、人生を歩み続ける。本当に切なくて美しかった。


「愛してる、たとえ一緒に生きられなくても」

「怖いくらい覚えているの、あなたの匂いや仕草やすべてを」
※元々赤楚くんのことは好きだったけれど、今回の映画でイヤフォンを指す仕草や儚げな表情、目を閉じて音楽を聴く姿に惚れました。

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