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あなたの中にも神様がいる

子宮をぐ〜っと押される。
お臍の上を、みぞおちを、押されると
それぞれに全く違う感覚が湧き上がる。
時には背中まで貫くような痛みを感じる。

そして不思議と、深い呼吸と共に痛みが和らいでいく。

いのちの奥底では、湧き上がる幸せを感じている。

・・・

「チネイザン」というセラピーをご存じだろうか?

チネイザン療法(氣内臓セラピー)は、古代中国で発祥した気功療法の一つです。
腹部に触れることを中心にしたホリスティックな療法。

お腹や内臓へのタッチをとおして臓器にこもる感情を解放し、心地よいゆらぎや安心感とともに心と身体のバランスを整えていく施術なのです。

https://www.wellness-to-go.com/chineizan/


チェンマイ最終日、チェンマイ在住のさちこさんに
チネイザンのマッサージをしていただいた。
ご家族でチェンマイに移住され、
ご主人は現地でカフェや洋服店を営んでいらっしゃる。

私も今回が人生初体験だった。

チネイザンを紹介されたのは最終日の朝、
もともとチェンマイには夜遅くに戻るつもりが、
パーイからチェンマイに戻る便が午前中しか空きがなく、
最終日の夕方以降をチェンマイで過ごすことになっていた。

そのおかげで、タイミング良くチネイザンを受けられた。

東洋医学では、
内臓のそれぞれの臓器には感情が宿っていると考えられていて、
チネイザンには、感情を解き放つ効果もあるそうだ。

まずは熱いハーブボールで足をあたため血流をよくし、
次にお腹もハーブボールで温める。
そして、お腹を撫でたり押したりしながら
内臓の1つ1つの感覚を味わっていく。

マッサージを受けながら
自分の感情や、内面的なことも思わずお話していた。
日本語でゆったりお話しできたこともあったのかもしれない。

痛みもあるのに、うとうとと眠くなり、
深い呼吸と共に、身体の力が抜けていく。
うとうとと眠ってしまったような、夢現でふわふわした感覚になる。
それでいて、いのちの奥底が癒やされているような。

施術でこんなにリラックスしたのは初めてだった。

「足を触っている時、とても動きたいような感じを受けたよ」
「子宮の奥からは、とても”幸せ〜”という声が聞こえたよ。」

さちこさんの言葉に、苦笑いしてしまった。
全てお見通しだ。

まだまだ、いろんな鎧をかぶって隠している
自分の内の内の内にある感情が
かいま見えたような感覚があった。

「幸せであることに、自分でブレーキをかけてしまうこと、あるよね。」
そう、ブレーキをかけている。

ただ無条件に
幸せであって良い。
愛されて良い。
安心して良い。
思った以上の奇跡をうけとっていい。

ブレーキをかけながらも
ふと、そんなことを素直に感じられる瞬間が少しずつ増えている。
多分、こっちが本当なんだ。

マッサージのあとの話が、とても心に残っている。

「普段、内臓って全然意識していないけれど、
どこにあるかすら気にしていないけれど、
いつもいつでも働いてくれているんだよね。
チネイザンを受けることで
「肝臓はこんな感覚なんだ、腸にはこんな痛みがあるんだ」
と、内臓1つ1つの感覚を丁寧に味わうことができる。

こうして、1つ1つの臓器が自分を生かしてくれていると思うと、
自分の中に神が宿っているんだなあと、思うんだ。」

マッサージの後
タイの料理屋さんでさちこさんと一緒に
晩御飯を食べながら、

「1年前、いや、半年前ですら、
こんな現実、想像もしてなかったなあ。
幸せだな〜。」

しみじみと、そう感じていた。
このタイミングで、出会えたこと。
奇跡は日常の至る所にころころと転がっている。

すべてうまく行っているんだなあ。
旅にでて、よかった。

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