ホワイトレディpart2

ホワイトレディー part2

夏真っ盛りの炎暑

BAR M&Nでは…

「暑っついにゃんねー!水ちょーだい!!」とねねが叫ぶと、

「夏祭りに使う、風船すくい用の小さいビニールプールを準備するから泳げばいいのに。」と音ちゃん。すかさずねねが、

「それだけはカンベン!!」

とことん水嫌いなねね。と…、そこへ…。

チリンチリン♪
二十代前半の女の子がやって来た。

「はぁ~、振られちゃった…超ショック!!」

アオイは深いため息をついてそう言う。続けて、

「キャンパスの先輩の友達として知り合った人で、大人っぽくて落ち着きがあって、でも、ユニークなところにひかれたんです…でも…うわーん!!」

「何にゃん?振られたにゃん?次があるにゃん、大丈夫にゃん。」
アオイを慰めるねね

「そんなはずないです!!私には、あの人しかいなかったのに!!
初めて好きになって、初めてを捧げたのに、あんまりだわー!!」

「怖かったのに…恥ずかしかったのに…痛かったのに…でも、一つになれて嬉しかった、なのに、何でー!!私、愛してるって言ったのに、結婚したいって言った途端に私の愛が重いとか、彼女が出来たとかで振ってきたんです!!」

「アオイちゃんには悪いけど、その男、遊び人にゃんね。女に対する愛なんて全くなくて、性欲のはけ口にされちゃっただけにゃん。…俗に言うバージンキラーにあったにゃん。
彼女が出来たなんて言ってるけど、案外そっちが本命にゃん。あにゃたの方が浮気相手だったかもしれないにゃん。」ねねはアオイをなだめるように言う

「ええー!?そうなんですか!?
遊ばれていたんですか??私!!
ひどーい!!!!」

「そうとしか考えられないにゃんね、愛し合ってるカップルだったら、お互いに愛してるとか、好きだとか、言い合ってるにゃん。」

「それに、付き合って日が浅いうちから結婚したいなんて言うもんじゃないにゃん。もっとお互いをよく知ってから言うにゃんね。」

「そうなのね…え゛~ん!!!!」

「おー、よしよし、ねね様のモフモフのお腹で慰めてあげようにゃん。」

「モフッ…温かい…安心する…。」

「ねね様の愛は、無償の愛にゃん。」

「今度付きお友達から合う人が出来たら、またこのBARにいらっしゃい、私とねねが見定めてあげるから。」慰めるようにみつがいうと、

「はーい、お願いします!」

じゃあ、カクテル飲みましょうね。

材料…ドライジン…30㎖
コアントロー…15㎖
   レモンジュース…15㎖

作り方…シェイカーに、ジン、ホワイトキュラソー(コアントロー)、レモンジュースを注ぎ、シェークして、カクテルグラスに注ぐ。

ホワイトレディー29度中口の出来上がり。

酸味が効いたシャープな味わい。

ホワイトレディーの言葉は、純心。

けがれなく清らかな心、持っていたいですね。

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