第67思 人との別れ(食べられなくなる)
秋です。
私にとっては、失恋の季節です。
初めての、大好きな彼氏ができて。
そして別れを迎えたのが、秋でした。
別れ話をされた時、喫茶店にいたのですが。
切り出された瞬間、口に運んでいたグラタンが食べられなくなり。
お店でお食事を残したのが、記憶に残ってる初めての経験かもしれません。
失恋を元にした詩ばかり書いて、それを評価されていたその時期。
その後。
好きなアーティストが亡くなって。
それを聞いた瞬間から、何も食べられなくなり。
私の身を案じた同居人が買ってきてくれた、ココアだけを啜る生活……。
最近気づいたのですが「あ、それが何も喉を通らなくなるということか!」と。
……たかが、と言っちゃなんですが、推しが亡くなってそれほどまでになるとは。
友だちの親が亡くなるという哀しい出来事がおこること多々。
最近、それに引っ張られるっていうことではないのですが、眠れないことが続いてます。
もし、自分の親が死んだら……?
引きこもりの弟の生活は……?
それよりも、私の情緒は……?
怖くなることがいっぱいで、パニックで怖くなりそうです。
親の死を看取ることが、子の使命。
じゃあ、私が死んだら……?
自閉症児の娘はどうなる……?
私みたいに、自傷行為、自殺願望に捉われたらどうする……?
そもそも、なんで人は死を迎えなければならない?
学校を卒業するように、「はい、みんな100歳! 解散!となれば、皆合点がいくはず。
小学生の頃は、喘息がひどくて、チアノーゼになってまで、生きてきたなあ。
吸入器も、酸素マスクも効かないで、しきりに病床のベッドでさえ、携帯吸入器で死の淵から引き戻ってたなあ。
パニック障害で死ぬことはないけれど、発症した時は、常に、ジェットコースターからひゅいと落ちる感覚。
それが何時間も続く。もう、気を失った方がましだった。
私は平静を取り繕うことができるから、余計に苦しかった。
パニック起こしてても、周りの空気を読んで、引き攣ったかもしれないけど笑顔を見せることができた。
もううう。
身体痒くて眠れない日々が続くし。
親の死を考えて案じる日々だし。
薬飲んでも眠れなく、次の日は使い物にならないし。
朝から優雅にハーブを育てるようなマダムになりたひ。
とりあえず、身近な人の死を怯える毎日。
(挿絵はフリー素材です)